ここまでは主としてパソコンを使いはじめるにあたっての導入篇とでも呼ぶべきもので、OSの再インストールの必要があるときや主要なアプリケーションをインストールするときなどに、あらかじめ導入しておくと便利なツールや設定しておくと有効なWindowsの機能を紹介した。ここからはパソコンを使って執筆や編集の仕事を進めていくうえで知っておくと便利な隠れた機能、あるいは必ずしも一般的に使いこなされていないと思われる使い方を紹介していきたい。これらの機能や使い方は特定のアプリケーションやツールに依存するものではなく、Windowsに一般的に共通するものが多いはずである。
それらのうちでまず「送るSendTo」メニューを活用することをお奨めする。これはファイルを別のアプリケーションで開いたり、別のフォルダにコピーするなど、一回の操作で簡単に実現できるようにするものである。
たとえばあるテキストファイルをWordで開いたり、カンマ区切りテキストやタブ区切りテキストのファイルをExcelで開いたりすることができる。ExcelファイルをOpenOfficeの表計算ソフトscalcで開くこともできる。圧縮ファイルを圧縮・解凍ソフトで解凍したり、逆にファイルを圧縮することもできる。ファイルの上で右クリックすると開かれるプルダウンメニューのなかから「送る(N)」を選び、さらにその下位プルダウンメニューのなかに登録されているアプリケーションを指定すれば、そのアプリケーションでファイルを開くことができるのである。もちろん、開くことができるからには、そのアプリケーションで保存することもできる。そのためにはどうすればいいのか。
「送るSendTo」メニューを活用するためには、Cドライブの「Documents and Settings」フォルダのなかにある「Default User」またはパソコン使用者の名前の付いたフォルダのなかの「SendTo」フォルダに必要なアプリケーションのショートカットを入れておけばいい。同じような使い方をできるものに、やはりファイル上での右クリックで開かれるプルダウンメニューのなかの「プログラムから開く(H)」もある。こちらにもいくつかのアプリケーションが自動的に登録されていて、ファイルの種類によってはプログラムを選択できる。そこにないものは「プログラムの選択」から開かれるリストのなかで選択すればいい。その意味では「送るSendTo」メニューは「プログラムの選択」メニューをより広くカスタマイズしたものと言うこともできる。(*)
しかし、すでに触れたように、「送るSendTo」メニューの活用はプログラムの選択~開くだけに限られるわけではない。あるファイルを別のフォルダにコピーするときにも使えるのである。このときにもそのフォルダのショートカットを「SendTo」フォルダに入れておけば、そのファイル上で右クリックしたときに「送る」のプルダウンメニューのなかからそのフォルダ名を選択すれば、コピーが実現する。(**)使用頻度の高いフォルダのショートカットを「SendTo」フォルダに入れておけば、いちいちそのフォルダを開かずにコピーが簡単にできるのである。
以上のように、「送るSendTo」メニューの活用とは、主としてファイルを開く、ファイルをコピーするときに便利なのであるが、このメニューを頻用するひとのためには裏技がある。「SendTo」フォルダに必要なショートカットを入れようとする場合、いちいち「SendTo」フォルダを開いてそこにコピーをするのが面倒なので、「SendTo」フォルダのなかにその「SendTo」フォルダ自体のショートカットを入れてしまうのである。こうしておけば、ファイルやアプリケーションのショートカットがあれば、そのファイル上で右クリックから「SendTo」を選択するだけでそのショートカットがコピーされるので、「送る」メニューで使えるようになるのである。また、「SendTo」にはすでに「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選択できるようになっているので、ファイルまたはアプリケーションのショートカットを作るのも簡単である。
そんなわけで「送る」メニューは慣れれば頻繁に使えるようになり、非常に有効な機能なのである。各人各様、必要に応じて試してみたらどうだろうか。
(*)なお、「送るSendTo」メニューでも互換性のないものは開くことができないか、開けないわけではないが文字化けなどになる。たとえばWordのファイルをテキストエディタで開くことは意味がない。一般的にバイナリファイルはそのアプリケーション固有のものでしかないので、原則的に他のアプリケーションでは開くことができない。
(**)通常は同じドライブの中ではファイルの移動になり、別のドライブならファイルのコピーになるのだが、「送る」ではすべてコピーになるようだ。
それらのうちでまず「送るSendTo」メニューを活用することをお奨めする。これはファイルを別のアプリケーションで開いたり、別のフォルダにコピーするなど、一回の操作で簡単に実現できるようにするものである。
たとえばあるテキストファイルをWordで開いたり、カンマ区切りテキストやタブ区切りテキストのファイルをExcelで開いたりすることができる。ExcelファイルをOpenOfficeの表計算ソフトscalcで開くこともできる。圧縮ファイルを圧縮・解凍ソフトで解凍したり、逆にファイルを圧縮することもできる。ファイルの上で右クリックすると開かれるプルダウンメニューのなかから「送る(N)」を選び、さらにその下位プルダウンメニューのなかに登録されているアプリケーションを指定すれば、そのアプリケーションでファイルを開くことができるのである。もちろん、開くことができるからには、そのアプリケーションで保存することもできる。そのためにはどうすればいいのか。
「送るSendTo」メニューを活用するためには、Cドライブの「Documents and Settings」フォルダのなかにある「Default User」またはパソコン使用者の名前の付いたフォルダのなかの「SendTo」フォルダに必要なアプリケーションのショートカットを入れておけばいい。同じような使い方をできるものに、やはりファイル上での右クリックで開かれるプルダウンメニューのなかの「プログラムから開く(H)」もある。こちらにもいくつかのアプリケーションが自動的に登録されていて、ファイルの種類によってはプログラムを選択できる。そこにないものは「プログラムの選択」から開かれるリストのなかで選択すればいい。その意味では「送るSendTo」メニューは「プログラムの選択」メニューをより広くカスタマイズしたものと言うこともできる。(*)
しかし、すでに触れたように、「送るSendTo」メニューの活用はプログラムの選択~開くだけに限られるわけではない。あるファイルを別のフォルダにコピーするときにも使えるのである。このときにもそのフォルダのショートカットを「SendTo」フォルダに入れておけば、そのファイル上で右クリックしたときに「送る」のプルダウンメニューのなかからそのフォルダ名を選択すれば、コピーが実現する。(**)使用頻度の高いフォルダのショートカットを「SendTo」フォルダに入れておけば、いちいちそのフォルダを開かずにコピーが簡単にできるのである。
以上のように、「送るSendTo」メニューの活用とは、主としてファイルを開く、ファイルをコピーするときに便利なのであるが、このメニューを頻用するひとのためには裏技がある。「SendTo」フォルダに必要なショートカットを入れようとする場合、いちいち「SendTo」フォルダを開いてそこにコピーをするのが面倒なので、「SendTo」フォルダのなかにその「SendTo」フォルダ自体のショートカットを入れてしまうのである。こうしておけば、ファイルやアプリケーションのショートカットがあれば、そのファイル上で右クリックから「SendTo」を選択するだけでそのショートカットがコピーされるので、「送る」メニューで使えるようになるのである。また、「SendTo」にはすでに「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選択できるようになっているので、ファイルまたはアプリケーションのショートカットを作るのも簡単である。
そんなわけで「送る」メニューは慣れれば頻繁に使えるようになり、非常に有効な機能なのである。各人各様、必要に応じて試してみたらどうだろうか。
(*)なお、「送るSendTo」メニューでも互換性のないものは開くことができないか、開けないわけではないが文字化けなどになる。たとえばWordのファイルをテキストエディタで開くことは意味がない。一般的にバイナリファイルはそのアプリケーション固有のものでしかないので、原則的に他のアプリケーションでは開くことができない。
(**)通常は同じドライブの中ではファイルの移動になり、別のドライブならファイルのコピーになるのだが、「送る」ではすべてコピーになるようだ。