2009年12月アーカイブ

 つづいてWindowsの基本的機能である[スタート]メニューの活用について考えよう。最近のWindows7とかVISTAについてはよく知らないが(*)、画面の左下にある[スタート]ボタンの活用である。すでに本稿の「4 『スタートメニュー』のカスタマイズ」で[スタート]メニューの使い勝手をよくするカスタマイズの方法を書いておいたので参照してほしい。
 問題はそこになにを登録するかである。もちろん、これにはそのひとがパソコンで何を実現しようとしているのかによって大きなちがいが生ずるのは当然だが、ここではごく普通の著者・編集者が必要とするファイル処理、ファイル操作に関連するものを登録しておきたい。
[スタート]メニューをクリックすると立ち上がるポップアップメニューには、デフォルトでは下から「終了オプション」、ユーザ名のログオフ、以下「プログラム」とあって、あとはWindows関連のツール類があるだけである。モニタの大きさにもよるが、小さいアイコン表示に指定しておくと、20から30ぐらいのファイルやフォルダのショートカットを入れておくことができる。このスペースを有効に使うことによって、日常的に必要とする作業はほとんどこの[スタート]メニューを引出しとして実現できるようになるはずである。ひとによっては画面上にショートカットを星座のごとく撒き散らしているのをよく見かけるが、開いているファイルの下になってしまったり、探しにくかったり、不便なことこのうえないだろう。それらを[スタート]メニューに収めてしまえばいいのである。不要になったら、このショートカットを削除すればいい。
[スタート]メニューを活用するためには、Cドライブの「Documents and Settings」フォルダのなかにある「Default User」またはパソコン使用者の名前の付いたフォルダのなかの「スタートメニュー」フォルダに必要なアプリケーションやファイルのショートカットを入れておけばいい。
 たとえば、わたしは各種日録のように毎日使うファイルのショートカットを入れるようにしてある。ほかは住所録や予定表とか経理処理用のファイルである。連載原稿などは、ひとまず「原稿」フォルダを「スタートメニュー」フォルダ内に作成し、それぞれの原稿のショートカットをそこに入れておけば、必要なときに「原稿」フォルダのプルダウンメニューから引き出すようにできる。つまりフォルダにはサブメニューのようにして関連ファイルを収納するのが効率的である。
 基本的に[スタート]メニューに置くものは、毎日のようにつかうファイルやアプリケーションのショートカットと、頻度は落ちるが使う可能性のあるファイルやアプリケーションのショートカットをグルーピングしてフォルダにまとめておくのが効率的である。それも頻度の高いものほど下側に、つまり[スタート]メニューに近いところに置くようにすると[スタート]メニューのクリックのあとに立ち上がるポップアップメニューからヒットさせやすい。
 これもわたしの例で言えば、アプリケーションとしてはBecky!とMozilla Thunderbird(メールソフト)、Mozilla FirefoxとInternet Explorer(ブラウザ)、Disk MirroringTool(バックアップ・ユーティリティ)、WinLPrt(印刷ユーティリティ)、iTunes(音楽再生ソフト)、WinDVD(DVD再生ソフト)、OpenOffice(Microsoft Officeに代わるパッケージ)などのショートカットを置き、その他はすべてフォルダにまとめてある。「入力ソフト」フォルダには秀丸エディタのほか、QXエディタ、LightWayText、Word、一太郎のショートカットを収録し、「application」フォルダとしてはPartitionMagicとPartitionExpert(パーティション分割ソフト)、FileMaker(データベースソフト)、eTypist(OCRソフト)などのショートカット、「utilities」フォルダには卓上カレンダー(カレンダーユーティリティ)、窓の手、コンバートスター統合版(コンバートソフト)、Adobe Reader、WinLPrtなどのショートカット、「Internet」フォルダにはFFFTP(FTPソフト)、Microsoft Outlook(メールソフト)のショートカットが入れてある、といった具合だ。
 このほかに「4 『スタートメニュー』のカスタマイズ」で指摘したように、[スタート]メニューで「コントロールパネルを展開する」を表示しておくと、[スタート]メニューのポップアップメニューのなかに「コントロールパネル」がサブメニュー付きで表示されるので、ずっと便利になる。

(*)わたしはWindows XPを使っているが、ほんとうはWindows 2000がWindowsのなかでももっともいいOSだと思っている。

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