22 秀丸のウィンドウ設計

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 それではいよいよ秀丸エディタを使いこなすための便利な動作環境設定の核心に迫っていこう。
 まずは作業をするウィンドウをどのように設計したらいいのかを検討する。秀丸はファイルにかんするさまざまな情報を提示する機能を豊富にもっており、カスタマイズ性も高く、何をどのように表示させるのかはひとによって必要度や好みのちがいもあるのでいちがいに決められないが、それでも知っておいて損のない機能がたくさんある。それを一般的に決定するのが「動作環境」メニューであり、それとは別に「ファイルタイプ別の設定」メニューを使って個別の設定をすることができる。だから設定は二段構えとも言えるので、それだけ奥が深いことになるが、ここではまず秀丸のウィンドウをどのように設計したらいいかを考えてみよう。あくまでも目的は使い勝手の良さであり、必要な情報の取得である。
 まず「その他」メニューから「動作環境」を選択し、開かれる設定画面で「設定の対象」の「ウィンドウ」を選択する。
 ここにはいくつかのチェックボタンがあるので、それらについて説明する。
 まず一番上にある「ツールバー」であるが、これはさまざまな機能を「ツールバー」として一覧にするもので、これは使用目的に応じてカスタマイズできる。このチェックを外してしまうと使い勝手が格段に落ちるので、ここはチェックを入れておく。ついでに「浮かせる」ボタンにもチェックを入れておけば、このツールバーを秀丸画面とは別の場所に独立して浮かせたままにしておくことができるので便利である。どういうツールをツールバーに割り付けるかについては次項でくわしく説明する。とにかくカスタマイズ性が高いのでうまく使いこなせば秀丸の使い勝手はおおいに上がるだろう。
 つぎに「タブモード」であるが、これは複数の秀丸ファイルを立ち上げているときに、メニューバーの下か画面の下に各ファイルをタブバーのかたちで並べてみせるもので、同時にいくつもの秀丸ファイルを操作しているときにはファイルの切替えが容易になる。これは好みにもよるが、タスクバーからファイルの選択をする方法とくらべて特別に便利なわけでもない。ファイルをたとえば5つ以上開いているようなときには便利なので使い分けをお薦めする。これにかんする「詳細」設定は表示のしかたや場所の問題なので、さほど重要なものはない。
 つぎに「縦スクロールバー」と「横スクロールバー」のチェックボタンにはチェックを入れたほうがいい。これは画面の右側と下側に上下左右のスクロールするためのバーを表示する機能で、当然これは必要だ。
「メニューバーの右側」のボタンにもチェックを入れ、「詳細」をクリックして「カーソル位置」の「行:桁」のラジオボックスにチェックを入れる。「X桁Y行」はあまり感心しない。こうするとメニューバーの右側のスペースにカーソル位置の行数と桁数が表示される。
 さらに「ウィンドウ下部」の「ファンクションキーの表示」ボタンにチェックを入れ、「詳細」ボタンをクリックして、キー数を12とすると、画面下にファンクションキーがF1~F12の順に表示される。「カタカナを半角表示」にチェックを入れておけば、スペースの無駄を省ける。ファンクションキーの割付けにかんしては、「その他」メニュー~「キー割り当て」でより有効な設定ができるので、後述する。
 つづけて「ステータスバー」ボタンにもチェックを入れ、「詳細」ボタンをクリックして表示させたい情報を選択する。ここで必要なのは、データをさまざまな文字コードを使い分けている場合には、「エンコードの種類」「改行コードの種類」にチェックを入れる。使っているコードによっては「日本語(Shift-JIS)」とか「Unicode(UTF-8)」などと表示されるし、改行コードもShift-JISなら「CR+LF」、Unicode(UTF-8)なら「LF」と表示されているはずである。さらに「全体の行数」にもチェックを入れておけば、大きなファイルの場合の全体のなかで、いまどこの部分が表示されているかがわかりやすい。あとは「挿入モード/上書モード」にチェックを入れておけば、うっかり切り替えたときの判別がしやすくなる。
 最後の「ファンクションキーとステータスバーを合体」のチェックは入れておく。ただしこの場合、表示項目が限定されてしまう。それがいやなら合体させてもいいが、下の部分に2行分のバーが並ぶのでスペースが無駄になる。

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このページは、未来社が2010年9月 2日 23:56に書いたブログ記事です。

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