21 秀丸、QXのファイル保存環境設定

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 まだなにも使いはじめられていないのに、ファイル保存環境の話もないだろうと思われるかもしれないが、こうしたベーシックな環境整備をしておくことはあとで効果を発揮することがあるからバカにしてはいけない。
 まず「その他」メニューから「動作環境」を選択し、開かれる設定画面で「設定の対象」の「ファイル」の左側に付いている「+」ボタンをクリックして「保存」を選択する。つぎに「バックアップを作成する場合」のなかの「保存先を指定する」にチェックをいれ、「作成方法」としては「指定フォルダに保存」をプルダウンメニューから選択する。さらに「作成場所」としては、すでにバックアップ用のフォルダが準備してある場合はともかく、通常はたとえば「C:\秀丸文書BackUp」とでも入力する。(*)この場合は、「動作環境」設定が終了したあとに、指定したドライブ上に「秀丸文書BackUp」というフォルダを作る必要がある。これは秀丸の自動バックアップをこのフォルダに保存するためである。そのためには同じ「ファイル」設定の下位にある「自動保存」を選択し、「指定フォルダに自動保存する」のラジオボックスにチェックを入れ、さきほどと同じバックアップ用フォルダを選択するか入力する。こうしておけば正常に秀丸が終了したときにはこの一時保存ファイルは自動的に消えるようになっている。
「保存するかどうかの確認」欄では「保存するファイルが空だったとき」と「無題で更新されていて、内容が空のとき」にデフォルトのままチェックをいれておけばいい。
 ちなみにわたしのもうひとつの愛用エディタであるQXエディタでも同様の環境を作ることができる。「その他」メニューから「共通設定」を選択すると開かれるダイアログで「分類」項目のなかの「バックアップ」を選択し、「バックアップディレクトリ」にたとえば「\QX文書BackUp」とでも入力する。QXの場合は、ドライブ名は指定できないことになっているので、入力中のデータと同じドライブにバックアップ用フォルダを設定する場合には相対指定するだけでよいのである。
 またQXエディタには「2重保存」という優れた機能がある。これはバックアップを別のドライブに同時保存することができる機能であり、まさかのときのためのバックアップになる。たとえばドライブをパーティション分割をしているような場合には、データドライブであるドライブは「C」以外のドライブのはずだから、ここではCドライブにたとえば「QXBackUp」フォルダを作っておいて、このバックアップ用フォルダを「C:\QXBackUp」と設定すればよい。パーティション分割をしていない場合には、外付けハードディスクとか外部メディアに同様のフォルダを作って指定する。ただし、たえずこのメディアを装着しておく必要があるのが面倒かもしれない。バックアップされたファイル名は「QXM-適当な文字列-オリジナルファイル名」となる。また、おもしろいのは同時に「QXMIRROR.LOG」というファイルが作成され、オリジナルのファイル名、コピー先のファイル名、保存時刻などの情報が記録される。これはかなりマニアックな機能である。
 また「自動バックアップする」にチェックを入れれば、自動バックアップ機能が作動する。たとえば「1000回以上変更し、30秒間キー入力がないとき」または1回以上変更し、「5分間キー入力がないとき」と指定しておけばよい。(**)なお、「保存したときにバックアップを削除」と「閉じたときにバックアップを削除」のチェックボックスにチェックを入れておかないとファイルが増えてうるさいだろう。

(*)この場合の「C」はデフォルトのCドライブを意味しており、環境によっては、たとえば「8 ドライブのパーティション分割をおこなう」で指摘したように、ドライブのパーティション分割をしているような場合には、本来あるべきデータ保存用ドライブのドライブレターを割り当てるべきである。
(**)ここで「1000回」「30秒」「5分間」といった数字はデフォルトのままなので、自分で好きなように指定してよい。

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このページは、未来社が2010年8月22日 20:28に書いたブログ記事です。

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