20 秀丸のパフォーマンス設定

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 秀丸エディタのきわめて多機能な性能を十分に引き出すためにはまずもっとも基本的な設定から順を追って構築していくほうがいいだろう。その最初の設定対象が「パフォーマンス」である。この設定はじつは最初にインストールするさいに設定されるものであるが、通常はデフォルト設定になっている。これはパソコンの性能に応じて拡張してもよいものが多い。
「その他」メニューから「動作環境」を選択し、開かれる設定画面で「設定の対象」から「パフォーマンス」をクリックして選択する。デフォルトでは「メモリ使用量」が32MB、「やり直しバッファサイズ」が512KB、「クリップボード履歴」が100KBなどとなっている。最後の「クリップボード履歴」は「常駐機能」のところで「クリップボードの履歴を取る」にチェックが入っており、「秀丸エディタの常駐」にもチェックが入っていることが必要であるが、これはデフォルトでチェックが入っているので、とりあえずはその前提のまま進める。
 下の「詳細」ボタンをクリックすると「パフォーマンスの詳細」設定画面が開かれる。「メモリを使用する最大サイズ」では128MBまでが可能なので、メモリに余裕があるならこれを128MBに設定する。「やり直しバッファサイズ」は「やり直し」コマンドのための効力を発揮させるためには最大2048KBまで使えるが、そこまでメモリを使う可能性は低いのでデフォルトのままか1024KBで十分だろう。「クリップボード履歴の履歴バッファのサイズ」は最大999KB(件数は最大100件)まで使える。前述したように、すでにクリップボード・ユーティリティを使用する場合にはこの機能はさほど重要ではないが、この機能を使うなら最大の数値に書き替えておくほうがいい。ほかに「秀丸エディタの瞬間起動」にはチェックを入れておき、リサイクル数を最大の10にしておこう。これは秀丸をいくつも立ち上げる必要があるときに、起動速度を10個までは瞬間的に起動させることができるものである。これに関連して「テンポラリファイルを利用して再オープンの高速化」にもチェックを入れておけば、起動がとにかく早くなる。
 これらに類するパフォーマンス設定としては「設定の対象」から「環境」~「編集関係」で「編集可能な最大行数」を100万行ぐらいに設定しておけば十分だろう。最大1000万行が編集可能だが、そこまで使うことはまずないからである。

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このページは、未来社が2010年8月18日 22:41に書いたブログ記事です。

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