30 秀丸の編集設定

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 次に重要な設定は入力と編集にかかわる細かい設定である。これも基本的な設定はデフォルトのままでいいが、いくつかの重要な設定にかんしてはここで説明しておこう。
 まず「その他」メニューから「動作環境」を選択し、左側の「設定の対象」の一覧のなかにある「編集」を選択する。「やり直し」で「かな漢字変換もやり直し可能にする」にチェックを入れる。これはいちど入力確定した部分を漢字に再変換できるようにする機能である。確定した直後に「編集」メニューから「やり直し」を選択するか、Ctrl+Zキーで漢字変換のやり直しを実行できるようにする設定である。これはうっかり確定してしまったときに一からやり直すのではなく、変換前の入力状態に戻せるのできわめて便利である。変換直後でなくても、その次に入力した文字列を呼び出せるので、これを「Back space」キーでひとつずつ削除していけば、目標の文字列にまでさかのぼることができる。そのためには「全置換のやり直し」をプルダウンメニューから「一つずつ」を選んでおく必要がある。もっともこの機能も誤って連続置換または全置換してしまった文字列をひとつずつさかのぼって復元していくことができるので、便利である。「まとめて」を選択すれば、全置換したものを一挙に復元することになる。
「コピー&貼り付け」では「『コピー』の後に範囲選択を解除する」にチェックが入っていると、コピー部分をうっかり削除したり上書きしてしまう危険がなくなる。「貼り付け後のカーソル位置」も「最後に移動」になっていれば、ペーストしたあとにすぐつづけて入力作業をおこなうことができる。
 次に「編集」設定の左側の「+」をクリックし、「高度な編集1」タブを選択する。ここでは「編集した行の表示方法」のうち「行番号の色を変える」を選択し、「保存したら消す」にチェックを入れる。こうしておけば、修正のあった行の左側の行番号欄に指定した色が付けられる。こうしておけば、修正のある行を探すのに便利である。色の設定は「その他」~「ファイルタイプ別の設定」で指定するが、この点は後述する。「挿入/上書モード」では通常は「挿入モード」を基本としておこう。切り替えが必要なときには「Insert」キーを押すだけで挿入/上書きモードの切り替えが簡単にできる。「入力の補助」では「改行するとき空白だけの行だったら空白を削除する」にチェックを入れておけば、空白の削除の手間が省ける。「範囲選択中にキーを押すとその文字を検索する」にチェックを入れておくと、Ctrl+Fキーで文字検索するときに検索文字列にその文字が自動的に入力されるので便利である。
「高度な編集2」タブでは「ドラッグ&ドロップ編集」で「選択した文字をドラッグ&ドロップしたとき選択範囲を解除する」にチェックを入れておけば、すぐ次の編集作業にうつることができる。
「禁則処理」タブでは、「追い出し」「追い出し+句読点のぶら下げ」「句読点のぶら下げのみ」の三択で、これは好みによる。「追い出し」とは行頭・行末の禁則文字や句読点が行頭または行末にきたときにすべて次行に送ることであり、「追い出し+句読点のぶら下げ」はこのうち句読点が行末にきたときは行末に「ぶら下げる」ことを許容する選択である。原則的にはこの選択が望ましい。なお禁則にはレベルが2種類あり、「ぶら下げ文字」の右側にある「リセット」ボタンで選択できる。通常は「禁則レベル1」でいいだろう。あとは「ワードラップ」「改行文字のぶら下げ」にもチェックを入れておく。「ワードラップ」とは英単語などで文字が行で分かれてしまいそうになったときに、単語ごと次行に追い出すことである。「ぶら下げ幅」は半角で2文字分あたりが適当だろう。

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このページは、未来社が2011年1月15日 22:40に書いたブログ記事です。

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