33 秀丸の環境設定、その他の設定

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 そろそろ秀丸エディタの動作環境設定についても終りにするときがきた。ほんとうは秀丸だけでなく、わたしが必要におうじて使い分けているQXエディタやLightWayText(この原稿はこのエディタで書いている)についてもくわしく説明したいのだが、エディタの機能説明ばかりでは書くほうはもちろん、読むほうも飽きてしまうだろうから、あとは必要になれば、また記述することがあればよい。ただし、「その他」メニューのなかで「ファイルタイプ別の設定」と「キー割り当て」にも最小限は触れておかなければならないので、もうすこしおつきあいいただくことになるのだが。
 さて、「その他」メニューから「動作環境」を選択し、左側の「設定の対象」の一覧のなかにある「環境」を選択する。「パス」の欄の「マクロファイル用のフォルダ」でマクロファイルを保存するフォルダを設定しなければならない。通常はCドライブのなかの秀丸フォルダのなかにマクロフォルダを作成する。パス名は「C:\Program Files\Hidemaru\Macro」となる。こうしておけば、このフォルダのなかにマクロファイルを新規に作成したり、更新したりするだけで、秀丸上のマクロ処理は可能になる。秀丸の「マクロ」メニューから「マクロ登録」でこのフォルダのなかのマクロファイルをしかるべきマクロ番号に指定し、タイトルを決めればよい。マクロを多用するひとはデスクトップ上にこの「Macro」フォルダのショートカットを作っておくことをお奨めする。
 つぎに「正規表現」欄で正規表現のバージョンが「HMJREDLL V3.36」と表示されていれば、最新の秀丸独自の正規表現エンジンが搭載されていることになる。作者もこちらを推奨している。
 さらに「編集関係」では「編集可能な最大行数」を設定する。10万行以上1000万行まで指定できるが、マシンに余裕があれば最大の1000万行に設定しておいていいだろう。
 次に「設定の対象」の一覧のなかにある「その他のコマンド」を選択し、設定の左側の「+」をクリックする。「比較」タブの「他の秀丸エディタと内容比較」で「比較対照のダイアログを常に出す」にチェックを入れておく。こうしておくと、秀丸ファイルが複数開かれている場合にどのファイルを比較対照にするのか指定するダイアログを常に呼び出すことができる。「大文字/小文字の区別」「カラーマーカーで色付け」「常にファイル先頭から比較」のチェックボックスにチェックを入れる。v.5あたりからカラーマーカーが使えるようになって便利になった。
 つづけて「設定の対象」の一覧のなかにある「パフォーマンス」についてはすでに本連載の「20 秀丸のパフォーマンス設定」で述べてあるので、そちらを参照してほしい。
 最後に「設定の対象」の一覧のなかにある「関連付け」を選択する。ここで「拡張子の関連付け」ボタンをクリックすると、「秀丸エディタと関係付けるファイルの拡張子を指定できる。標準では「txt(テキスト文書)」のほかにプログラム用の拡張子が設定されている。ここでは「mac(秀丸マクロファイル)」を追加する。「追加」ボタンを押してウィンドウに「mac」と入力し、OKボタンをクリックするだけでよい。こうしておけば、マクロファイルを秀丸で開くことができるようになる。
 以上で、秀丸エディタの「動作環境」設定はほぼ終了である。ひとによってはもっと高度な設定を必要とする場合があるが、一般的な設定としてはひとまず十分である。とくにここで想定している著者や編集者の仕事においては、ここまで確認しておけばまず問題はないはずである。

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このページは、未来社が2011年2月15日 15:47に書いたブログ記事です。

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