35 秀丸の「共通」ファイルタイプの設定1:フォントと体裁

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 秀丸エディタを使いこなすうえで重要な設定のひとつが「ファイルタイプ」の設定であることは前項で述べたとおりである。
 まず「その他」メニューからプルダウンメニューで「ファイルタイプ別の設定」を選択して開かれたダイアログで「.TXTの設定」が「共通」になっているかを確認する。そうなっていなければ、プルダウンメニューから「共通」を選び直す。
 設定の対象は左側のメニューにあるように、「フォント」「体裁」「デザイン」「アウトライン」「その他」であるが、すべてが必要なわけではない。ここでは重要な設定だけに言及しておきたい。
 まず「フォント」の設定であるが、右側のフォントとサイズから標準で設定したいものを選ぶ。ここではあまり奇をてらわずMS明朝と10ポイント(ないし9ポイント)を選択すればいいだろう。
 次に「体裁」の設定では、「折り返し」で「固定」を選択し、折り返し文字数を80~100字(*)とすることをお奨めする。「禁則処理」にはチェックを入れ、「共通設定を使用」を選択しておこう。そうしておけば、すべてのファイルタイプにも同じ禁則処理が適用される。とくに変更の必要がなければこの設定をお奨めする。「禁則処理の詳細」ボタンをクリックすると、「動作環境」設定の禁則処理設定が開く。これはすでに前述の「30 秀丸の編集設定」設定ずみなので省略する。
「体裁」設定の左側の「+」をクリックすると下位設定が開く。そのなかの「詳細」をクリックして「行番号の計算方法」で「ワープロ的」と「エディタ的」の選択がある。これは重要な選択で、ひとによって選択は自由にしてよい。エディタ的というのは改行までを1行とカウントする考えかたで、見かけの行数に関係しない。パラグラフごとで数える方法であるから編集作業などには向く。一方、ワープロ的とは折り返しごとに1行と見なす方法で原稿を書くときには折り返し字数が決まっていれば、何行分書いたのか行数で数えやすくなるので便利である。仕事の種類によって選択するのがよい。ちなみにわたしは共通設定としては「エディタ的」を選択している。「体裁」で「行間」は画面表示上での行間で、たとえば「1/4」、文字間は固定ピッチのときのみ有効であるが、「0」でいい。「カーソル位置の自動復元」にチェックを入れておけば、保存してあるファイルを開いたときに前回終了したところにカーソルが動いてくれるので便利な機能である。さらに「タブ」設定では「タブの文字数」を標準の「8」にしておく。「インデント」設定では、「自動インデント」にチェックを入れ、「全角空白もインデント」もチェックすると、行頭に空白やタブのある行で改行すると次行の先頭に前行と同じ分の空白またはタブが自動的に挿入される機能である。こうしておけば、行頭1字下げが自動的に実現する。これはWordなどのように擬似的にインデントしたかのように見せるのとは異なり、実際に全角スペースを挿入するので、入力作業がそれだけ楽になるわけである。「行頭のタブ文字で段落全体をインデントする」にチェックを入れておくと、2行目折り返し以降がその分だけインデントされる。

(*)この場合の文字数は、半角で数えるので全角ではその半分となる。以下も同じ。

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このページは、未来社が2011年3月 6日 23:33に書いたブログ記事です。

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