1 『日の丸を視る目』への悪質なレビューに反論する

| トラックバック(0)
 アマゾンの石川真生写真集『日の丸を視る目』のカスタマレビューで悪質なレビューが掲載された。奈良県のソガノイルカ"ソガ"という名の「見なければ良かったです。」というレビューである。もちろんおすすめ度は最低の「1」である。ひどい内容だが、黙視できないので、以下に全文を引用する。
《すごく気分悪くなりました。本屋で偶然見てしまいましたが、トラウマになりそうです。/こういうのを出版する意図が解らないですが、中国朝鮮とは絶対に仲良くなれない、彼らに隙を見せてはならない、ということが良く分かりました。日本人の平和ぼけを醒ますには、役に立つかも知れません。/見たことを忘れたいぐらい、嫌な気分になりました。》
「出版の意図がわからない」というより、わかりたくないだけである。むしろ出版の意図がわかっていて、日の丸に象徴される日本国家への批判を封殺しようとする意図がありありと見えてしまう。この手の意見にたいしてはわたしはすでに『出版文化再生』のなかで「沖縄問題をめぐる知的恫喝を警戒しよう」(452ページ以下)その他で批判している。ナイーヴさを装った政治的抑圧の幼稚な手法である。予想されたことだが。こういう真実を直視しようとしないひとには何を言っても始まらない。言うまでもないことだが、アマゾンの読者もこれに惑わされないようにお願いしたい。(2011/12/6)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.miraisha.co.jp/mt/mt-tb.cgi/400

未来の窓 1997-2011

最近のブログ記事 購読する このブログを購読