40 未來社の「沖縄文化侵略」という妄想

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 きょうの「琉球新報」文化面に仲里効さんの「比嘉豊光氏に問う――写真家シリーズ批判に反論する」という記事が大きく掲載されている。これはやはり「琉球新報」5月8日号に掲載された二人の歌手との座談会で、比嘉豊光が仲里効さんも監修に参加している未來社版の沖縄写真家シリーズ〈琉球烈像〉に対して「沖縄文化の侵略」というとんでもないレッテルを貼ってきたことにたいする反論(批判)である。
 これについてはわたしもいろいろ言いたいことはあるが、この時期にことさらに版元として口出しすることは、沖縄のひとたちにあらぬ誤解を招くことになるだろうから、いまは未來社のような出版社にたいしてさえ、「文化侵略」というあくどいデマを放言するひとがいるということを情けなく思うだけであることを言っておきたい。
 仲里さんも書いてくれているが、〈出版とは闘争である〉をモットーとして昨年11月に刊行したわたしの『出版文化再生――あらためて本の力を考える』には何度もこの写真家シリーズについて、あるいは沖縄にかんして書いた文章を収録している。わたしの沖縄および沖縄文化へのかかわりかたにはそんな文化侵略のかけらもないはずだと思っている。そもそも未來社ごとき小出版社が沖縄文化を「侵略」できるはずもないのは誰の目にも明らかではないか。そんなふうに見える比嘉のドン・キホーテぶりは滑稽と言うしかない。
 さいわい仲里さんの反論が的確に比嘉の被害妄想と独善を批判しているので、比嘉が責任をもってこれに応答してみせることができるか、見届けたいと思う。(2012/5/30)

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