87 『琉球共和社会憲法の潜勢力』の裏話――東京新聞のコラム補足

| トラックバック(0)
 東京新聞の広告ページのなかに「本の現場から」という150字分のコラムがあり、編集上の裏話がほしいとのことなので、以下の短文を寄せた。掲載は6月27日号らしいが、短かすぎて説明不十分のところがあるかもしれないので注を補足しておきたい。取り扱った本は前項でも取り上げた川満信一・仲里効編『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』である。
《この本は編者二人と那覇の居酒屋(*)で歓談中に企画されたもので、33年前の共和社会憲法私案(**)発案者川満さん独特の「いまさら、あんなもん」という照れで宙に浮いていたが、昨年末にふたたび点火された(***)。書き下ろし原稿を11本緊急に集めて安倍首相の憲法改悪(解釈改憲)にぶつけるべく強力な絶対平和主義論が実現した。》

(*)那覇の居酒屋とは「抱瓶」のことで、わたしの日誌によれば2010年6月6日の夜のことであった。
(**)「新沖縄文学」1981年6月号に発表された「琉球共和社会憲法C私(試)案」のこと。『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』に収録。
(***)2013年12月21日の東京外国語大学での「ラウンドテーブル 自発的隷従を撃つ」で招待された編者二人と二次会で盛り上がった話はこのコラムの「80」で書いた通り。(2014/6/20)

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.miraisha.co.jp/mt/mt-tb.cgi/422

未来の窓 1997-2011

最近のブログ記事 購読する このブログを購読