1 「窓の手」を導入して「エクスプローラ」を標準設定にする

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 Windowsには標準で「エクスプローラ」というファイル管理ソフトが付属している。これはなにをするツールかと言うと、任意のフォルダを基点にそのフォルダをツリー構造のかたちで開くものである。
 通常はフォルダをダブルクリックすると、フォルダの中身が別のフォルダのかたちで開かれ、そこに下位フォルダがあればそれを先に、その次にファイルが表示される。その下位フォルダをダブルクリックすれば、さらにそのなかにあるフォルダ(もしあれば)とファイルが表示される。こういうふうに、通常はどこまでも下位のウィンドウが開かれていく。Windowsの設定によっては別のウィンドウを開くように設定することもできる(*)が、階層が深くなればなるほど、開かれているフォルダが全体のツリー構造のなかのどの位置にあるのかがわかりにくくなるのである。もちろんアドレス表示はあるし、「上へ」というアイコンをクリックすれば上位の階層への移動も問題なくできるが、いずれにしても現在のフォルダが全体のなかで占める位置が一目瞭然にならないのである。ほとんどのひとはこうした使いにくさをそのままにしている。わたしにはとても耐えられない話である。
 もちろん、フォルダの上で右クリックして「エクスプローラ」を選択することによってそのフォルダをふくむフォルダのツリー構造を一挙に表示させることもできる(**)が、いちいちフォルダ上で右クリックの選択をしなければならないのはとても億劫な話ではなかろうか。それを解決する便利なソフトが「窓の手」である。これはもちろんフリーソフトであり、簡単に入手できる。(ダウンロード先はhttp://www.asahi-net.or.jp/~vr4m-ikw/
 インストールして「窓の手」を起動すると、いくつもタブがあるが、そのうちの「エクスプローラ」タブのなかの「マイコンピュータをダブルクリックしたらエクスプローラから起動」のボックスにチェックを入れて左下の「設定反映」をクリックするだけでよい。「窓の手」にはほかにもいろいろおもしろい機能があるので、各自で試してもらってもよいが、わたしが推奨するのはこの「エクスプローラ」設定機能だけである。これだけでもこのツールの価値は十分である。ぜひ試してほしい定番ツールである。

(*)Windowsではデフォルト設定で別ウィンドウが立ち上がらないようになっているが、これを「フォルダオプション」によって変更することができる。次項参照。
(**)フォルダを「エクスプローラ」で開いたときに通常はアイコン表示になるように設定されているが、これもあまり感心しない。「表示」メニューから「詳細」を選択すれば、ファイル名(フォルダ名)、サイズ、タイプ、更新日時がすべて表示できて、情報量が豊富になりいろいろ便利である。これも次項参照。
(2009/8/19, 20)

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このページは、未来社が2009年8月20日 01:32に書いたブログ記事です。

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