2011年12月アーカイブ

 ファイル操作のなかでも重要なキー操作として「クリップボード系」コマンドがある。「40 Windowsの基本的キーコマンドをまず身につけよう」で既述したように、そのもっとも代表的なWindows一般用コマンドは以下のものである。
 すべてを選択:Ctrl+A(All)
 コピー:Ctrl+C(Copy)
 貼り付け:Ctrl+V
 切り抜き:Ctrl+X
 これらはどのアプリケーションにも通用するもっとも重要かつ頻度の高いコマンドである。初心者はこのあたりは完全にマスターしておく必要がある。
 これ以外ではコマンドというほどではないが、マウス操作として覚えておいたほうがいいのは、次の二つである。
 行の選択:行の左欄外のクリック(単独行の場合)またはドラッグ(複数行の場合)。ただしLightWayTextではクリックで複数行の選択のみ。
 単語の選択:単語の上でダブルクリック
 このほかに秀丸エディタだけに設定されている機能として「追加コピー」「クリップボード履歴」というコマンドがあり、これらはきわめて便利で有効な機能なので、以下にこの説明をしておこう。
「追加コピー」というコマンドはなにか文字列をコピーしたあとでこれにつづくべき部分を別の箇所からこのコマンドを使って追加するとこれらの文字列が連続して合体した文字列としてクリープボードに取り込まれ、必要な場所にまとめてペースト(貼り付け)をおこなうことができるというコマンドである。完全に必要な文字列はないが、そのパーツとなるものが離れて存在しているような場合、あるいは長い引用文中に不要な箇所があってそれ以外の部分をコピーしたいときなどじつに役に立つ。デフォルトでは「追加コピー」にはShift+F8キーが与えられており、文字列を選択したあとの右クリックからも選択できるが、これでは面倒なので、わたしは「F5」キーを割り当てている。最初のコピーのあとにつづく部分を選択し「F5」キーを押せばいいだけだし、これを何度かくりかえすことでひとつの文字列に合成することができる。これはぜひ慣れてもらいたいスキルだと思う。
 これに比べると「追加切り抜き」というコマンドもあるが、これはあまり実用性がない。削除すべき不要部分を合成して一連の文字列を作ることはできるが、通常あまり現実性に乏しい。削除すべき部分をわざわざあちこちに残しておくことはあまりないからである。
 もうひとつ「クリップボード履歴」は使いようがある。わたしはふだんはToClipまたはQTClipというクリップボード・ユーティリティを頻用しているが、登録テキスト以外のものを貼り付けに使う場合、この「クリップボード履歴」から「取り出し」機能を使ってみるのも悪くない。そのため、このコマンドには「F9」キーを割り当てている。ここからすぐ呼び出しができるようにしているのである。

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