39 秀丸のキー割り当ての方法

| コメント(0) | トラックバック(0)
 秀丸のキーカスタマイズのためには「その他」メニューから「キー割り当て」をまず選択する。すると開かれるダイアログには左側に「キー」の一覧が並び、その下に「Shift」「Ctrl」「Alt」のチェックボックスがあり、さらに「キー割り当て拡張」のチェックボックスもある。右側には「コマンド」一覧があり、これらは最上部にあるプルダウンメニューを選択することによって系列ごとのコマンドを呼び出すことができるようになっている。ちなみにこのプルダウンメニューには「ファイル系」「カーソル移動系」「クリップボード系」「削除系」「挿入系」「その他編集」「検索系」「ウィンドウ系」「メニュー/マクロ」「その他」の9種類ある。
 通常は左側のキーのどれかを選択すると、デフォルトで選択されているコマンド名が呼び出されることになっている。たとえば「F1」キーをクリックすると、「その他」コマンドのなかの「秀丸エディタヘルプ」が反転表示され、「F1」キーがこのコマンドに割り当てられていることがわかる。「Shift」「Ctrl」「Alt」のどれか、またはそれらの2つ以上にチェックを入れると、デフォルトで設定されているキー割り当てのリストが表示される。このなかにはたとえば「F2」キーのようになにも割り当てられていないものも表示されている。
 まずは、こうした割り当てがまだなされていない空きキーを利用して自分が使いやすいコマンドを割り当てることが手っ取りばやい。
 つぎにするべきことは、すでに割り当てがなされているが、あまり有効でないと思われるものを変更してしまうことである。たとえば「F3」キーには検索のさいの「下候補」コマンドが割り当てられているが、「F4」キーには「(標準の動作:次の結果)」などというわけのわからないコマンドが割り当てられている。これなどは「F3」キーとの関連で「F4」キーに「上候補」コマンドを割り当ててしまえば、検索などのときに都合がいい。ちなみにデフォルトでは「上候補」コマンドは「Shift」+「F3」が割り当てられている。検索するさいに上候補を見るためにわざわざ「Shift」キーを押しながら「F3」を同時に押さなければならないのは面倒である。こうしたキー割り当てを変更するには、「F4」キーを選択しておいて、右側のコマンドでプルダウンメニューの「検索系」~「上候補」を選択し、「OK」ボタンを押せばよい。
 以上、こんなふうにキーを選択してはコマンドを指定していくのである。なお、こうして変更されたキー割り当てを自分流に使いこなすには、右側の「保存」ボタンをクリックし、開かれる「キー割り当て保存」でキーカスタマイズのファイル保存ができるので、たとえば「nishitani.key」とでも保存すればファイル一覧に保存される。このファイルは通常はCドライブのなかの「ProgramFiles」フォルダの「Hidemaru」フォルダに保存される。このファイルはどこにでも持ち運べるので(ファイルだから当然だ)、このキーカスタマイズファイルを移動先の「Hidemaru」フォルダにコピーし、「キー割り当て」ダイアログの右側にある「読込み」をクリックして開かれる「キー割り当て読込み」から自分用のキーカスタマイズファイルを選択し「OK」をクリックすれば、このカスタマイズされたキー割り当てがただちに実現するというしかけだ。またこのキー割り当てを一覧表示したりプリントアウトすることもできる。その場合は右側の「一覧表作成」ボタンをクリックすると「key.txt」として開かれるので、これを保存(「西谷KEY.txt」などと別名保存)したり印刷すれば、自分のキーカスタマイズがどうなっているかを確認することができるので便利である。
 以下、このキー割り当ての実際を具体的な場面を設定して説明していくことにしたい。機械的なキー割り当てを説明しても、その有効性の実感がないところではあまりおもしろくないだろうからである。(*)

(*)このキーカスタマイズファイルは参考のために「nishitani.key」として未來社ホームページ(http://www.miraisha.co.jp/mirai/archive/)にアップしておくので、ダウンロードして使ってもらっていい。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.miraisha.co.jp/mt/mt-tb.cgi/135

コメントする

このブログ記事について

このページは、未来社が2011年6月30日 18:26に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「38 キーカスタマイズとは何か」です。

次のブログ記事は「40 Windowsの基本的キーコマンドをまず身につけよう」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。