43 テキストエディタにおけるファイル操作の基本3:カーソル位置への読込み

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 ファイル系のコマンドのなかであまり重視されていない(かもしれない)ものに「カーソル位置への読込み」コマンドがある。秀丸では「ファイル」メニューからのプルダウンメニューからの選択でこのコマンドを走らせることができるが、デフォルトではキー割り当てがなされていない。
 しかしこのコマンドが重要(重宝)なのは、短いファイルを連続的に連結していくような場合があるからである。こうした場合、ファイル連結・分割ユーティリティ(*)のようなツールを使うのもいいが(**)、ショートカットキーで効率よく確実な方法で実現できるのである。そのためにはこの「カーソル位置への読込み」コマンドにキー割り当てをしておくほうがいい。わたしはこのコマンドに「Ctrl+F3」というキー割り当てをしている。こうしておくと、あるファイルの後ろに別のファイルを連結したいときには、連結したい箇所にカーソルを動かしておいてこのキーを押せば、そこで開かれるダイアログから連結したいファイルを選択するだけで簡単に実現する。さらに続けて次のファイルを連結する場合にはこの作業を連続的におこなえばいいのである。もちろん、ファイルの途中に別のファイルを挿入する場合でも、カーソル位置を確定しておけば、必要なファイルの挿入が実現する。そのためにもこのキー割り当ては(とくに編集作業においては)必要である。なお、このコマンドはQXエディタにもLightWayTextにも存在しない。

(*)ファイル連結・分割ユーティリティにはたとえばXEJOIN95のようなものがある。
(**)このあたりのことは『出版のためのテキスト実践技法/総集篇』の「I-3-3 テキストファイルの連結または分割処理」に詳しく書いたので参照してほしい。

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このページは、未来社が2011年7月24日 23:48に書いたブログ記事です。

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