45 文字コードと改行コードのエンコーディングのキー割り当て

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 高機能テキストエディタでは文字データをさまざまな文字コードで表示することができ、必要におうじて切り替えることができる。いまや一般的なのは国際標準と言えるUNICODEのUTF8(Unicode Transformation Format-8)であり、日本語独自のShift-JISは日本語環境のなかでは通用するが、メールやテキスト交換などで広くやりとりするにはあまり適切ではない。環境がちがえば文字化けしてしまうのである。その点、UTF8はその心配がない。その意味でこれからはテキストファイルの作成自体をUTF8で実現していくことをお奨めしたい。
 しかしながら、事情によってはUTF8からShift-JISに変換したり、その逆をおこなったりする必要があるときがある。たとえば、わたしが愛用しているWinLPrtなどはUTF8のテキストデータをバイナリファイルと読み違えをしてしまうので、ファイルを印刷するときには、このデータの文字コードおよび改行コードをShift-JISおよびWindows用に変換しなければならない。こうしたときに必要な処理がエンコーディングであるが、これがちょっと面倒くさい。あまり使われることのないコマンドという位置づけのせいか、秀丸エディタでもキーコマンドの設定はないし、メニューバーの「ファイル」メニュー~「エンコードの種類」のプルダウンから文字コードの種類と改行コードの種類をいちいち選択しなければならない。これでは面倒なので、わたしは次のようにキーを設定している。
 UNICODE(UTF-8):Alt+U
 日本語(Shift-JIS):Alt+S
 改行=LF:Alt+X
 改行=CR+LF:Alt+W
すなわち、AltキーをベースにしてUNICODEにするには頭文字のUを、Shift-JISにするには頭文字のSをあて、改行コードをUNIX系のLF(LineFeed)にするには最後の文字のXを、Windows系のCR(CarriageReturn)+LFにはWindowsの頭文字のWをあてることにして覚えやすくした。なお、「上書き保存(改行=LF)」というコマンドもあるので、これに「Ctrl+Alt+S」というキー割り当てをしておけば、上書き保存するときにUNIX系の改行コードに変換しながら保存するので、改行コード変換の手間をひとつ減らすことができる。
 なお、このコマンド自体はQXエディタやLightWayTextにはない。QXでは「その他」メニュー~「共通設定」~「表示」で表示漢字コードをShift-JISやUNICODEなどから選択できるだけである。LightWayTextでは「書式」メニュー~「テキストファイル形式」で改行コード(Macintosh、Windows、Unix)と文字コード(Shift-JIS、JIS、EUC)を選択するだけで、あまり機能しない。ここは秀丸のキー割り当ての幅広さが優る。

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このページは、未来社が2011年8月 1日 00:46に書いたブログ記事です。

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