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書籍詳細

琉球共和国憲法の喚起力

琉球共和国憲法の喚起力

定価:本体2,800円+税

ISBN:978-4-624-01199-4

発行日:2022年5月15日

判型:四六判/中島浩

ページ:264

Cコード:0010

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仲宗根勇 仲里効

ジャンル : 哲学・思想 >> 現代思想

ジャンル : 政治・法 >> 法学・法思想

ことし(2022年)は1972年に沖縄が「復帰」という名で日本に再併合されて50年目を迎える。「復帰」とは、沖縄の人々にとって何であり、どのような経験だったのか? 沖縄の転換期を決した「復帰」を問うことは、国家とは、国民とは、日本と沖縄の関係とは、そして沖縄の自立とは何かを考え直していくことでもある。「復帰」10年目の1981年、総合誌『新沖縄文学』48号の特集「琉球共和国へのかけ橋」の基調となった仲宗根勇氏による「琉球共和国憲法私(試)案」は、沖縄の自立の根拠と可能性を押し開くものとして大きな注目を集めた。併載された川満信一氏の「琉球共和社会憲法私(試)案」については、すでに沖縄内外の複数の論者による『琉球共和社会憲法の潜勢力』(2014年、小社刊)として世に問われましたが、長く刊行が待たれていた仲宗根憲法への探究がこのたび緊急出版として実現する運びとなった。「琉球共和国憲法私(試)案」への批評の窓が開かれて初めて、沖縄の戦後思想の到達点を見定めることが可能となるであろう。

目次

  第一部 反復帰論から構成的〈力〉の思想へ

仲宗根勇 琉球共和国憲法F私(試)案
仲宗根勇 琉球共和国憲法私案の現在性――「復帰五〇年」の喚起力として
新川 明 「『琉球共和国』夢譚」再論
仲里 効  発見された "Constitution/"――可視と不可視の〈あいだ〉の共和国

  第二部 危機の時代の生成する磁場のために

三木 健 「オキネシア」から「琉球共和国」への旅
上村忠男 国家か社会か、そして「困民主義革命」について
     ――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き
田仲康博 日常の軍事化に抗う――反復帰論を手がかりに

【付録】「憲法」草案への視座(匿名座談会)
 編者あとがき     仲宗根勇・仲里効

著者略歴

仲宗根勇(なかそね・いさむ)
1941年、沖縄県うるま市生まれ。東京大学法学部卒。元東京簡易裁判所裁判官。定年退官後、帰郷。辺野古新基地反対闘争の現場に立つ。「うるま市具志川9条の会」「うるま市島ぐるみ会議」各共同代表。主要著書――『沖縄少数派』1981年、三一書房、『沖縄差別と闘う』2014年、未來社、『聞け!オキナワの声』2015年、未来社、ほか。

仲里効(なかざと・いさお)
1947年、沖縄南大東島生まれ。法政大学卒。雑誌「EDGE」編集長を経て、映像・文化批評家。主要著書――『ラウンド・ボーダー』2002年、APO、『オキナワ、イメージの縁』2007年、『眼は巡歴する』2015年、『遊撃とボーダー』2020年、以上未來社、ほか。

新川明(あらかわ・あきら)
1931年、沖縄県嘉手納町生まれ。琉球大学中退。1955年、沖縄タイムス入社。『沖縄大百科事典』刊行事務局長、編集局長、社長。主要著書――『反国家の凶区』1971年、現代評論社、『新南島風土記』1978年、大和書房、『沖縄・統合と反逆』2000年、筑摩書房、ほか。

三木健(みき・たけし)
1940年、石垣島生まれ。明治大学政経学部卒、同年琉球新報社入社。東京支社報道部、本社政経部、文化部、論説委員などを経て副社長で定年退職。主要著書――『西表炭坑概史』1976年、『八重山近代民衆史』1980年、『オキネシア文化論』1988年、『沖縄・脱和の時代』1992年、『空白の移民史』2017年、ほか。編著に『沖縄と色川大吉』2021年。

上村忠男(うえむら・ただお)
1941年、兵庫県生まれ。東京大学大学院社会学研究科国際関係論専門課程修士課程修了。思想史専攻。東京外国語大学名誉教授。主要著書――『歴史的理性の批判のために』2002年、岩波書店、『グラムシ 獄舎の思想』2005年、青土社、『ヴィーコ論集成』2017年、みすず書房、ほか多数。

田仲康博(たなか・やすひろ)
1954年、沖縄具志川市生まれ。ウィスコンシン大学大学院終了(社会学博士)。作家、批評家。元国際基督教大学教授。主要著書――『風景の裂け目』2010年、『時代を聞く』2012年、『占領者のまなざし』2013年、以上せりか書房、『建築家ヴォーリズの「夢」』2018年、勉誠出版、ほか多数。