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書籍詳細

インド‐イスラム遺蹟研究

中世デリーの「壁モスク」群

インド‐イスラム遺蹟研究

定価:本体28,000円+税

ISBN:978-4-624-11161-8

ISBN[10桁]:4-624-11161-3

発行日:1997年6月17日

判型:B5

ページ:388

Cコード:C0022

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荒松雄

ジャンル : 歴史 >> 東洋史・アジア史

これまで全く研究対象とされなかった特異な遺蹟群を初めて紹介し、インド中世の宗教、社会、政治などに関わる重要な諸問題を提起する画期的研究。口絵64。

目次

  凡例
  序章
序篇――中世の首都デリーとムスリム諸遺蹟
  第1章…………歴史的背景――デリー・サルタナットとムガル帝国
    1・ムスリム支配の成立、展開と首都デリー
    2・変遷する城砦都市――サタナット初期、中期のデリー
    3・サルタナット末期、ムガル帝国期の首都デリー
    4・デリー・サルタナット時代の民族、宗教と支配権力
  第2章…………デリーにおけるムスリム遺蹟の調査研究
    1・インド中世史の研究と文献史料
    2・一九五〇年代のデリーとムスリム遺蹟
    3・デリー残存遺蹟群の組織的調査と研究
  第3章…………デリー地域残存のムスリム諸遺蹟
    1・さまざまな種類の建造物
    2・モスクおよび墓と墓建築の遺蹟
    3・「壁モスク」に類似する建造物の遺蹟
第・篇――デリー残存の「壁モスク」の遺蹟
  第1章…………一九五〇、六〇年代の残存状況と遺蹟調査
    1・壁モスクとの出会いとその調査
    2・遺蹟の網羅的探査、および「墓地」としての認識と分類
    3・「壁モスク」としての新たな問題認識
  第2章…………デリー地域に残存していた壁モスク
――〔G1〕か持つ壁モスク
  第2章…………壁モスクの存在理由とその様態の複雑化
    1・墓域内の墓や墓建築と、袖壁や囲壁
    2・基壇と、門、階段などの添加
    3・ダーラーンを持つ複雑な様態の壁モスク
  第3章…………壁モスク遺蹟群の時代区分
    1・壁モスクの時代比定、遺蹟の分類と時代区分
    2・サルタナット中期の遺蹟群
    3・サルタナット末期からムガル初期の遺蹟群
第・篇――「壁モスク」と墓地、「壁モスク」と墓建築およびモスク
  第1章…………墓地としての壁モスク
    1・墓域内に残る墓とその様態
    2・墓域内に墓建築を持つ壁モスク
    3・壁モスクと墓域内に立つ墓建築
  第2章…………壁モスクおよび墓建築にみられるミフラーブ
    1・壁モスクおよび墓建築と、西壁のミフラーブ
    2・墓室内の西壁にミフラーブを備える墓建築
    3・デリーで実見した墓建築とミフラーブの存否
  第3章…………サルタナット時代のモスクと墓および墓建築
    1・前庭に墓や墓石が見出されたモスク
    2・前庭に墓建築が立っていたモスク
    3・近接する地点に墓や墓建築が残っていたモスク
雑化と壁モスク
    1・壁モスクの形態、構造の複雑化
    2・サルタナット初期、末期の墓建築と壁モスク
    3・バラー・グンバド・マスジッド遺蹟群にみる建造物配置
    4・壁モスクの墓地とムガル初期の巨大墓建築
  付 章――デリー残存の中世遺蹟の現状について
    1・遺蹟の調査と研究の歴史的背景
    2・連邦国都デリーの発展と中世遺蹟群
    3・デリーの中世遺蹟の現状とその保存について
    4・宗教施設としての遺蹟の再生
  あとがき
  付録――参考文献
    用語解説
    歴史的人名、地名その他の片仮名-ローマ字対照表
    中世デリー簡易歴史年表
  英文目次