開国への布石
評伝・老中首座阿部正弘
定価:本体3,500円+税
ISBN:978-4-624-11178-6
ISBN[10桁]:4-624-11178-8
発行日:2000年8月10日
判型:四六
ページ:364
Cコード:C0021
土居良三 著
1853年、 ぺリーの黒船来航のときに老中首座 (いまでいう首相) にあった阿部伊勢守正弘は、 当時の幕府の禁を破ってアメリカとの国交を樹立し、 「鎖国」 を解いた政治家として当時から毀誉褒貶の激しい政治家である。 幕末人物評伝の第一人者・土居良三氏がこの人物の生涯をダイナミックかつ肯定的にとらえた、 新資料にもとづく力作伝記。
はじめに
第一部
第一章 父正精と青少年時代
第二章 寺社奉行時代
第三章 将軍家慶の決断と阿部政権の成立
一 三方領知替えと無二念打払令の緩和
二 天保改革の失敗と阿部の抜擢
三 高島再審と老中牧野忠雅
第四章 開国への誘(いざな)い
一 マンハッタン号の浦賀来航
二 オランダ国王親書への返礼
三 海防掛の創設
第五章 相次ぐ外国艦船の来航
一 「琉球の開国貿易」と島津斉彬
二 コロンバス号の来航と浦賀奉行所
第六章 『新伊勢物語』
一 徳川斉昭無実を訴える
二 水戸、薩摩藩政への介入
第七章 阿部政権の安定とその波瀾
第八章 異国船打払令復活の諮問と筒井正憲
第九章 開国に備えて
一 「諸問屋再興令」と遠山金四郎
二 人材の捜索と教育
三 和蘭別段風説書とその扱い
第二部
第十章 ペリーの黒船来航
第十一章 ペリー再航への準備
一 斉昭、海防参与となる
二 人材の登用と教育
第十二章 長崎、下田におけるプチャーチンと川路聖謨
第十三章 日米和親条約締結
一 林大学頭と与力香山栄左衛門
二 『南浦書信』と浦賀奉行戸田氏栄
第十四章 安政の改革
一 正弘の辞意とその真意
二 安政改革と開明派官僚
三
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