南西諸島の神観念
定価:本体4,800円+税
ISBN:978-4-624-20046-6
ISBN[10桁]:4-624-20046-2
発行日:1999年7月26日
判型:A5
ページ:386
Cコード:C0039
住谷一彦 ヨーゼフ・クライナー 著
従来の南島研究で定説化されてきた沖縄観を、神観念の徹底分析により覆す画期的労作。東西の俊秀学究の協力になる本書の分析はその後の沖縄学の基礎となったとされる。
第一部 南西諸島の神観念と他界観
一 南西諸島における神観念、他界観の一考察
1 来訪神
2 滞在神
二 南西諸島の Geheimkult ――新城島のアカマタ・クロマタ覚え書――
三 ノロ祭祀集団における神役の継承について――奄美加計呂麻島の場合――
四 加計呂麻島ノロ信仰覚え書――阿多地部落のノロ制度を中心に――
1 阿多地の部落
2 祭祀集団
3 祭りと神の観念
4 華富のオモリ
五 奄美大島の村落構造と祭祀組織――加計呂麻島須子茂部落ノロ制度――
1 加計呂麻島の概況
2 須子茂部落の概況
3 祭祀集団と部落
4 拝所と神概念
5 神祭行事
六 奄美大島国直の神祭――日本民族=文化複合文正ノート――
1 まえがき――系統論的視角――
2 国直の神祭
3 ノロ祭祀組織の社会的基盤
4 あとがき
七 波昭間島の盆祭――調査日記抄――
第二部 柳田国男と日本文化研究
一 柳田国男ノート
1 「山宮考」――「氏神」論にまるわる柳田のアポリア――
2 「祭日考」――方法的枠組によせて