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書籍詳細

私が読む源氏物語

文学と時代と人間と

私が読む源氏物語

定価:本体2,800円+税

ISBN:978-4-624-60090-7

ISBN[10桁]:4-624-60090-8

発行日:1993年7月5日

判型:四六

ページ:412

Cコード:C0095

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松野由子

ジャンル : 文学 >> 日本文学研究

ベテラン教師が、高校生たち、母親たちとそれぞれの私を重ねて読みすすめた源氏物語。同僚や教え子たちに押しだされて本になったユニークな源氏物語論。

目次

はしがき
はじめに──学級で深めた時代と人間
第一章 摂関政治と桐壷の巻
  1「ときめきたまふ(御方)ありけり」
  2「よりどころなく心細げなり」
  3「玉の男御子さへ生まれたまひぬ」
  4「生かまほしきは命なりけり」
  5若宮、「内裏にのみ侍ひたまふ」
  6「藤壷ときこゆ」
  7母恋う少年の切ない想い
第二章 形代物語の出発──若紫の巻
  1洛北の春
  2たそがれの垣間見
  3「かのひとの御かはりに……見ばや」
  4明けくれの物思いいやまして
  5「現とはおぼえぬ」……罪
  6「手に摘みていつしかもみむ」
第三章 誇りたかい二人の女君──葵の巻
  1「ひたすらかしこまりて侍ふ」
  2「待たるるも心よわしや」
  3「物思ふにあくがるなる魂」
  4みだるる魂と葵の上の死
  5暗い夜明けに 菊のひと枝
  6二条の院の女君
  7女の歴史の奥深い響き
第四章 宿世の流離物語──須磨・明石の巻
  1都おもう須磨の浦波
  2沖の舟唄、鳴き渡る雁
  3「心ばせある」さまのひと
  4宿縁の導き「この浦を去りね」
  5待つものはなに──明石の浦へ
  6「心くらべ」に明石の日日は
  7御心ざしの「近まさり」り上の人やはあるべき」
  14それぞれの御賀
  15明石の女御に「男御子生まれたまふ」
  16明石入道、深山に消える
  17柏木、女三の宮を見る
  18「猫をだに得てしがな」
  19六条院の住吉詣で
  20心もとない愛にすがって
  21六条院ならではの女楽
  22「さはみづからの祈りなりける」
  23紫の上、病重く
  24「あはれとだにのたまはせば」
  25物の怪の語る“女”の執
  26女三の宮の懐妊
  27「故院も知ろしめしてや」
第八章 罪の報いの物語──柏木の巻
  1「空の煙となりぬとも」
  2女三の宮に男御子誕生
  3「尼になさせたまひてよ」
  4泡と消える柏木の死
  5汝の父に似ることなかれ
  6「ふり捨てがたき鈴虫の声」──鈴虫の巻
第九章 後世を祈る御法の巻
  1「後の世に結ぶ契りを」
  2紅梅と桜の花に心とどめて
  3「かくてこそ貴にらうたげに」
  4曙の光に消える萩の上露
  5「かしらおろすべきよし」
  6ともしびをかざす父と子
  7「枯れはつる野辺を憂しとや」
第十章 源氏世界の終焉──幻の巻
  1春浅い雪つもる朝
  2「わろかりける心の程かな」
  3「花は仏の御飾りにてこそ」
  4「帰り