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書籍詳細

写真の現在

クロニクル1983―1992

写真の現在

定価:本体3,800円+税

ISBN:978-4-624-71061-3

ISBN[10桁]:4-624-71061-4

発行日:1993年12月25日

判型:A5

ページ:410

Cコード:C0072

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飯沢耕太郎

ジャンル : 芸術・美学 >> 写真・写真論

美術館新設や写真誕生150年に湧いたこの10年に伴走し、展覧会と写真集を中心に、写真の10年の劇的なうねりを現在時点で捉えた、生きた現代写真事典。

目次


1983年
   “額縁”の中の幻想 芸術としての写真/“装置”のゆくえ 山崎博・
北島敬三/藤原新也の“回帰” 藤原新也・篠原紀信/“男女の一線”こえた
の? 写真表現における男と女/「写真」の領域・「美術」の領域 「現代美
術における写真」展/ほか

1984年
   「原風景」の気配 森山大道『犬の記憶』/ありえない辞書・ありうべ
き辞書 『写真大事典』/「物語」の断念 築地仁の“硬質な世界”/時代と
個性が生みだす“スタイル” 「パリ・ヴォーグ写真の50年」展/写真による
存在証明 新井利男と郷津雅夫の試み/ほか

1985年
ナニワ写壇とモダニズムの系譜 「小石清写真展」/都市とスナップ・
ショット 桑原甲子雄「東京昭和11年」/プラチナ・プリントの深み 「アー
ビング・ペン写真展」/歴史になった間のある六〇年代 深瀬昌久「烏景」/
封印された空虚 ロラン・バルト『明るい部屋』/ほか

1986年
   写真の「ニュー・ピクトリアリズム」 現実と虚構の曖昧な境界/給水
塔のためのメモ 「ベルント&ヒラ・ベッヒャー展」/凝視し、問いつづける
姿勢 日本の写真を見る二人の韓国人の目/出会いとコミュニケーションの場
 「東川町国際写真フェスティ不思議な
力 「小山穂太郎写真展」/表現の“自立”を求めて 『インデペンデント・
フォトグラファーズ・イン・ジャパン1976‐83』/写真集への欲望 荒木経惟
『写真論』/ほか

1990年
   若手の新鮮な仕事を発掘する試み 「期待される若手写真家20人展」/
魅力あふれる草創期の作品群 「表現としての写真150年の歴史」/物狂いの
写真家たちの系譜 「静物―ことばなき物たちの祭典」/身振りだけの“脱走
” 「脱走する写真」展/「日本」を基調テーマに 「パリ写真月間」/ほか

1991年
   企画者の“顔”が見える写真展 「現代女性セルフポートレイト展」/
海外在住写真家の強靱な表現力  白岡順「夏、午後の終りに」、 古屋誠一
「Memoires」/現実の非現実的縮小模型 「現代写真の母型Part1柴田敏雄・展」
/開かれた死者 荒木経惟写真集『センチメンタルな旅 冬の旅』/四日間の
ニューヨーク ギャラリーとアーティストの低迷ぶり/ほか

1992年
九〇年代の『晴れた日』? 篠山紀信「TOKYO未来世紀」展/強迫観念と
しての剥落 石内都屋内シリーズ「瓦楽荘」/原風景の幻 「戦後写真と東北
2―原・日本風景への試論」展/「フォト・フェスタ92」の印象 「東川賞