ブリューゲル探訪
民衆文化のエネルギー
定価:本体4,800円+税
ISBN:978-4-624-71086-6
ISBN[10桁]:4-624-71086-X
発行日:2008年2月20日
判型:A5上製
ページ:334
Cコード:C0070
森洋子 著
ブリューゲル研究・ルネサンス美術史研究の第一人者・森洋子氏の初めての本格的アートエッセイ集。主としてブリューゲルやフランドル絵画にかんするさまざまな経験や発見のエピソードを披露しつつ、美術研究をつうじての人との出会いや交流を率直な筆致で語る。図版も豊富に収録。
第一部 ブリューゲルに魅せられて
[1]われわれのブリューゲル
[2]彩飾写本と稀覯本にみるブリューゲル絵画の源泉
[3]ブリューゲルの子供たちと現代
[4]遊びは子供の文化
[5]虐げられた子供たち
[6]ブリューゲルの諺の旅
[7]ブリューゲル《ネーデルラントの諺》をめぐる古典探し
[8]ブリューゲルの“フリート”は悪女かトップガールか
[9]ウィーン美術史美術館に住む“ブリューゲル”
[10]ブリューゲル研究にとっての思い出の美術館
[11]日本人を魅了したブリューゲルの《干草の収穫》
[12]ブリューゲルの“顔”さがし
[13]ブリューゲルの「遺言」──《絞首台の上のかささぎ》が語る世界
[14]失われたブリューゲル(?)の《イカロスの墜落》
[15]ブリューゲルとその一族の出会い
[16]ブリューゲル二世の新発見《死の勝利》
[17]「ブリューゲル社」の秘密
[18]ブリューゲルと民衆の笑い──中世から十七世紀まで
第二部 イメージの舞台裏
[19]中世・近世美術のなかの“民衆の声”
[20]贈り主からのメッセージ
[21]ホガースの版画と十八世紀英国社会
[22]学問の道に通じる“遊び”
[23]美術品の強力な年代判定となる年輪年代法
第三部 研究を通たし──あとがきに代えて