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書籍詳細

日活アクションの華麗な世界(合本)

日活アクションの華麗な世界(合本)

定価:本体5,800円+税

ISBN:978-4-624-71087-3

ISBN[10桁]:4-624-71087-8

発行日:2004年6月10日

元版年:1981

判型:A5

ページ:734

Cコード:C0074

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渡辺武信

ジャンル : 芸術・美学 >> 映画史・映画論

《書物復権・共同復刊―2004》。われわれにとって日活アクション映画とは何であったのか。裕次郎・旭・圭一郎らの活躍を中心に、胎動期・興隆期・全盛期にあたる約8年間の動きを微細かつ徹底的に分析。日活アクションを論ずる際の重要文献として参照されている名著。詳細な索引付き。なつかしの写真多数。

目次

序論 日活アクションとは何であったか
 1 一貫する自己のイメージ
 2 “ここではない”世界へ
 3 プログラムピクチャーの“思想”

第一章 日活アクション前史
 1 史的鳥瞰と時代区分
 2 裕次郎はまだこない――胎動期の様相

第二章 ヒーロー像の定着――興隆期の様相
 1 裕次郎の登場と“太陽族映画”――「狂った果実」
 2 裕次郎映画の三つの系譜
 3 「自分をとりもどすためにチャンピオンになるぞ!」――「勝利者」
 4 「人の恨みなんてこんなに簡単に消えるものか!」――「鷲と鷹」
 5 復讐の後に広がる孤独感――「俺は待ってるぜ」「錆びたナイフ」
 6 ヒーローの拠点としての個室
 7 日活版「望郷」のロマネスク――「赤い波止場」
 8 兄弟たちの影――「嵐を呼ぶ男」「明日は明日の風が吹く」
 9 正義感による世界との和合へ――「風速40米」「嵐の中を突っ走れ」
 10 旭のひそやかなデビュー
 11 自己の観念への到達――「完全な遊戯」「女を忘れろ」

第三章 影の喪失――全盛期における裕次郎のアクション映画
 1 全盛期における裕次郎の位置
 2 前期ヒーロー像の継承――「今日に生きる」「男なら夢を見ろ」「鉄火場の風」「男が爆発する」「銀座旋風児”シリーズの低迷
 8 コメディ志向の極点――“暴れん坊”シリーズ
 9 孤立の比喩としての大空――「太平洋のかつぎ屋」を中心とするパイロット物
 10 点綴される“個”のテーマ――「やくざの詩」「黒い傷あとのブルース」「望郷の海」

第六章 “第三の男”・その閃光の人生――全盛期における赤木圭一郎
 1 デビュー直後のイメージ――「素っ裸の年齢」「清水の暴れん坊」他
 2 圭一郎vs錠・ライバル関係の成熟――“拳銃無頼帖”シリーズ四本
 3 スター・圭一郎のイメージの諸相――「打倒」「邪魔者は消せ」「男の怒りをぶちまけろ」「霧笛が俺を呼んでいる」「海の情事に賭けろ」「幌馬車は行く」「錆びた鎖」「俺の血が騒ぐ」
 4 虚構性の一頂点――「紅の拳銃」

第七章 “小僧アクション”の登場――和田浩治の短い活躍期
 1 アクションの不可避的コメディ化――「六三制愚連隊」から「ああ有難や有難や」まで
 2 少年スターの成長と転身――「闘いつづける男」「百万弗を叩き出せ」「俺に賭けた奴ら」他

第八章 敵役からヒーローへ――全盛期後半を支えた宍戸錠
 1 虚構性の自覚に生きる敵役――主演以前の“エースのジョー”素描
 2 コメディ・アクシもの」「城取り」

第十二章 記憶の罠――ムード・アクションの哀愁
 1 ムード・アクションとは何か
 2 核心への試行作群――「何か面白いことないか」「太陽への脱出」「夜霧のブルース」
 3 「男には忘れられないことがある」――ムード・アクションの頂点・「赤いハンカチ」
 4 「兄貴を売ることだけは許せない」――「夕陽の丘」
 5 失われた自己への悲哀――「黒い海峡」
 6 「変わったのはきみの方だ!」――「泣かせるぜ」
 7 「人間には一生に一度やるべきことがある」――「二人の世界」
 8 ムード・アクションの低迷――「青春大統領」「夜霧の慕情」「夜のバラを消せ」その他
 9 ムードの熟成とテーマの稀薄化――「帰らざる波止場」
 10 「ぼくたちは千五百回の昼と夜をとりもどした!」――「夜霧よ今夜も有難う」
 11 “ムード”の形骸化――「波止場の鷹」

第十三章 無国籍性の持続――爛熟期における小林旭
 1 “常時出場”を誇る旭――その爛熟期出演作の系譜
 2 賭博技術のショー・アップ――“賭博師”シリーズ
 3 アクションとコメディの不整合――“あいつ”シリーズ
 4 暴力のプロたち――「夜の勲章」「俺にさわると危ないぜ」その他
 5 追遊侠伝」「対決」「血斗」その他
 6 土着化しきれぬエースのジョー――「遊侠無頼」“河内ぞろ”シリーズその他

第十七章 日活任侠道の主柱――全盛期、爛熟期の高橋英樹
 1 英樹の出演作の系譜
 2 デビュー当時のイメージ――「激流に生きる男」「霧の夜の男」「星の瞳を持つ男」他
 3 教養小説的大河ロマン――“男の紋章”シリーズ
 4 竜次の兄弟たち――シリーズ外の任侠アクション
 5 襖の向うに開く闇――「刺青一代」
 6 青春の暗い繭――「けんかえれじい」
 7 英樹の現代アクション――「抜き射ちの竜・拳銃の歌」他
 8 「俺は俺であるところへ帰る」――「狼の王子」

第十八章 不死鳥から流れ星へ――爛熟期における渡哲也
 1 哲也の出演作の系譜
 2 修業時代の習作群――「泣かせるぜ」「赤い谷間の決斗」他
 3 “不死鳥の哲”の象徴性――「東京流れ者」
 4 正調日活節の再現――「骨まで愛して」「あなたの命」「海は真赤な恋の色」他
 5 家庭(ホーム)=正業型アクション――「反逆」「赤いグラス」「燃える雲」
 6 裕次郎の影を追って――「嵐を呼ぶ男」「星よ嘆くな・勝利の男」
 7 哲也の青春ドラマ――「青春の海」他
 8 星は紅に流れてニュ
 2 一匹狼たちの連携プレー――「遊侠三国志・鉄火の花道」
 3 生の選択としての殴りこみ――「昭和のいのち」
 4 旭+ルリ子の華麗なフィナーレ――「地獄の破門状」
 5 “片目の一本松”の活躍――「三匹の悪党」その他
 6 哲也の例外的任侠アクション――「博徒無情」「昭和やくざ系図・長崎の顔」

第二十三章 無国籍アクションの余韻――前期のイメージの継続としての旭、錠、哲也
 1 旭の現代アクション――「赤道を駈ける男」“女の警察”シリーズその他
 2 再興期における錠の役割――助演作の展望
 3 哲也の現代アクションと青春映画――「男の掟」「燃える大陸」「やくざの横顔」その他
 4 感傷の擁護――ノン・アクションの佳作「わが命の唄・艶歌」

第二十四章 一匹狼の死闘劇――ニュー・アクション・第一の系譜
 1 人斬り五郎、ニュー・アクションの幕を開く
 2 泥濘に躍るドス――“無頼”シリーズの全貌
 3 生理的苦痛の拡大――“前科”シリーズ二作

第二十五章 群狼たちの抗争劇――ニュー・アクション・第二の系譜
 1 集団抗争劇の位置づけ
 2 旭の一家防衛戦――「流血の縄張(シマ)」「日本最大の顔役」
 3 哲也の一家防衛戦――「やくざ番

第二十八章 ヒーローは何処へ――日活アクションの終焉
 1 ニュー・アクションを支えた四新鋭
 2 肉体に還元される個――小沢啓一
 3 個の神話の正統的継承者――沢田幸弘
 4 ゲームの中に生き残る個――長谷部安春
 5 存在論的遊戯の世界――藤田敏八
 6 終幕を飾る青春映画の傑作――「八月の濡れた砂」

 おぼえがき
 あとがき
 合本版あとがき

 索引(人名・作品名)