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書籍詳細

[新訳]桜の園

[新訳]桜の園

定価:本体1,800円+税

ISBN:978-4-624-93447-7

発行日:2020年10月31日

判型:四六判/伊勢功治

ページ:160

Cコード:0374

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アントン・チェーホフ
安達紀子

ジャンル : 演劇 >> 戯曲・演劇作品

シリーズ : 転換期を読む

十九世紀後半のロシアが生んだ最大の劇作家チェーホフの最後の四幕戯曲(1904年)の最新訳。上演用台本として使えるべくせりふの自然な新しさが工夫されている。十九世紀末のロシア貴族社会の崩壊にともなう新時代の幕開けを告げる記念すべき大作が、現代の新型コロナウィルスに汚染された社会の強いられた変容のなかで、新たな希望への可能性として読み直される必然性が生じてきているのではないか。ロシア演劇専門の訳者による解説も併録。

目次

第一幕
第二幕
第三幕
第四幕
 訳者解説
 訳者あとがき

著者略歴

〔著者略歴〕
アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ(1860~1904)
1860年、南ロシアの町タガンローグで雑貨商の三男として生まれる。
1879年にモスクワ大学医学部に入学し、勉学のかたわら一家を養うためにユーモア小説を書く。
1888年に中篇小説『曠野』を書いたころから本格的な文学作品を書きはじめる。
1890年にサハリン島の流刑地の実情を調査し、その見聞を『サハリン島』にまとめる。『犬を連れた奥さん』『六号室』など短篇・中篇の名手であるが、1890年代末以降、スタニスラフスキー率いるモスクワ芸術座と繋がりをもち、『かもめ』『桜の園』など演劇界に革新をもたらした四大劇を発表する。持病の結核のため1904年、44歳の若さで亡くなるが、人間の無気力、矛盾、俗物性などを描き出す彼の作品はいまも世界じゅうで読まれ上演されている。

[訳者略歴]
安達紀子(あだち・のりこ)
早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。
早稲田大学、慶応外語講師、ロシア演劇専攻。
著書に『モスクワ狂詩曲──ロシアの人びとへのまなざし1986-1992』(新評論、1994年)、『モスクワ綺想曲──ロシアの中のモスクワ、モスクワの中のロシア』(新評論、1998年)、『ゲルギエフ──カリスマ指揮者の軌跡』(東洋書店、ユーラシア・ブックレット、2005年)、『ロシア 春のソナタ、秋のワルツ』(新評論、2010年)
訳書にチェーホフ『三人姉妹──四幕のドラマ』(群像社、2004年)、ゴーリキー『どん底』(群像社、2019年)
1999年、小野梓記念芸術賞を受賞。同年、ロシア文化省からプーシキン記念メダルを授与される。