日録2018年2月
日録2018/2/28(水)
掲載日:2018年2月28日
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の「第十九章 ジェルミニィ・ラセルトゥー」のつづき~終り。エミール・ゾラの歴史的重要性、およびその時代の作家(イプセン、ロシアの作家たち)について。ドストエフスキーのヨーロッパに与えた影響の甚大さについて触れ、《第一次大戦前の十年間以来、リアリズムを含めて多くの領域で精神の危機が高まり、さしせまった破滅の予感に似たものが認められたとすれば、ロシア・リアリストたちの影響がその本質的な一因となっていたのである。》(278-279ページ)と指摘されている。pp. 261-279. →「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。生活クラブ連合会、タトル・モリ・エージェンシーから入金あり。個人住民税一括納付の手続き。
*東京弘報社から届いた「図書」4月号広告原稿のPDFを確認。修正案をFAX。「思想」4月号の広告データをtel&E-mailで製作依頼。~のち、E-mailで「図書」の修正稿とどく。確認してこれで進めてもらうよう返信E-mail。
*15日以降の売上げ伝票のチェック。~「67期月別売上げ台帳.xls」2月最新版、作成&印刷。
*ノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の仮ゲラ通読+ファイル修正つづける。「第二章 ホッブズの政治理論」の八節~九節、8ページ分+注、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*Jacques Derrida: De la Grammatologieの第2部/chapitre I/la guerre de noms propres(固有名詞の闘い)のつづき~。ナンビクワラ族にたいする暴力とエクリチュールの同時侵入がかれらの善良さと無垢に結びつけられるさいのレヴィ=ストロースの告白と理論的言説のあいだの厳格な境界線が指摘されている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第二部 コモンウェルスについて」の第十九章を読む。三つのコモンウェルス――君主政、民主政、貴族政しかない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*佐々木健一編『創造のレトリック』のヴァージル・C・オルドリッチ「視覚的隠喩」の途中まで。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/27(火)
掲載日:2018年2月28日
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の「第十九章 ジェルミニィ・ラセルトゥー」の途中まで。ゴンクール兄弟について。十九世紀後半の作家における醜悪なもの、病的なものへの傾向。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*きのう萩原印刷から届いた書店用新刊案内の完成版を確認し、印刷。水谷君に渡す。ほかに広告原稿の問題がいろいろ。~藤野さんからtel。きのうのデータで問題なかったことを伝える。
*イラストレーターを使って「現代思想」4月号用の広告原稿を作成。文字データだけならうまくいく。「図書」4月用の広告のところで中断。~のち、東京弘報社の及川さん、来社。やりかけのデータをE-mailで送って直してもらうことに。担当の箕輪さんとtel&E-mailでやりとり。データを送って整形してもらうことにし、テキストデータをE-mailで送付。FAXで指定。~箕輪さんからE-mailでデータとどく。未確認。
*未來社流通センターよりE-mailで月末入金表(「67期取次入金票.xls」)とどく。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。保険料、リース料、資金振替、通信費、取次入金、書店売上げ、住民税、小口売掛金、直販売上げ、取次売掛金、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。16日~きょうの入出金を確認&印刷。
*秋山基夫詩集『月光浮遊抄』再読。散逸した元の「とりかえばや」物語をイメージし、古典詩歌の引用をおりまぜて読み応えのあるものになっているが、その創作意図の深いところは不明だ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*佐々木健一編『創造のレトリック』のジョン・R・サール「隠喩」のつづき~終り。《われわれは自分が表意したいことを正確に表現する本義的な辞句が存在しない、という、まさにそういう理由で隠喩を用いることがしばしばある。……隠喩はパラフレーズ不能である。それは、聞き手が発話を了解していく中で明らかになってくる意味内容を、隠喩表現を用いずに再生することはできないからである。》(138ページ)つづけてS・R・レヴィン「隠喩の標準的な読解法と文学的隠喩」も読む。これは前出サール論文の批判。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/26(月)
掲載日:2018年2月27日
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の「第十八章 ラ・モール邸」のつづき~終り。バルザックの歴史主義的叙述とフロベール『ボヴァリー夫人』について。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*杏林大学医学部附属病院へ。アイセンターで視野検査、視力検査のうえ、廣田医師の診察。視野のほうは10年前からあまり変わってないとのこと。
*岸顯樹郎さん、来社。『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』のツキモノ原稿、持参。~のち、萩原印刷に入稿。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の仮ゲラ通読+ファイル修正つづける。「第二章 ホッブズの政治理論」の五節~七節、10ページ分+注、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*1時、鈴木誠さん、来社。とりあえず先日の池袋ジュンク堂トークセッションのテープ起こしを頼む。
*岡山のRSKラジオ担当の小寺さんより返信E-mailで『東北おんば訳 石川啄木のうた』の音源使用の件でお礼。
*萩原印刷・藤野さんよりE-mailで書店用新刊案内のイラストレーターCS2版のデータとどく。~ファイルを開こうとするが、開けず。藤野さんにtel。軽いファイルを送ってもらったら開けるようになったが、今度は入力ができず。~もういちどtelし、修正部分をFAXして完成版を送ってもらう。
*上村忠男さんに『ヘテロトピアからのまなざし』の宛先不明者の連絡E-mail。~返信E-mailで4人の転居先の連絡。
*佐々木健一編『創造のレトリック』のジョン・R・サール「隠喩」のつづき~。ここで例に挙げられている隠喩はつまらないものばかり。隠喩解釈の理論とはこんなに創造性の欠けたものなのか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/25(日)
掲載日:2018年2月26日
*朝5時にいったん起きて、テレビで大谷翔平の大リーグ・オープン戦の初登板を観戦。2回途中2失点、本塁打も打たれる。
*加藤尚武さんよりE-mailで『加藤尚武著作集第6巻 倫理学の基礎』のさらなる削除案。ただし「倫理学講義」78ページ分を39ページで計算しているのでまだ459ページある。~加藤さんに返信E-mailでもう20ページほどの削減を希望。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~加藤さんより再返信E-mailでさらなる削除案。これで440ページになる。
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の「第十八章 ラ・モール邸」の途中まで読む。スタンダールについて。『赤と黒』ではフランス革命後の貴族社会の沈滞と退屈が背景になっていることなどが論じられている。あらためてこの小説を読み直す必要あり。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*日原正彦詩集『瞬間の王』再読。あらためて読むと、さりげないユーモアと諦念が感じられる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の仮ゲラ通読+ファイル修正つづける。「第二章 ホッブズの政治理論」の一節~四節、16ページ分+注、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第二部 コモンウェルスについて」の第十七章~第十八章を読む。第十七章のの「コモンウェルスの生成」という項目はきわめて重要。ここにコモンウェルスの定義が集中しているようだ。《人々が外敵の侵入から、あるいは相互の権利侵害から身を守り、そしてみずからの労働と大地から得る収穫によって、自分自身を養い、快適な生活を送ってゆくことを可能にするのは、この公共的な権力〔人々を恐れさせ、また、人々を共通の利益を求めるように導きもする公共的な権力〕である。この権力を確立する唯一の道は、すべての人の意志を多数決によって一つの意志に結集できるよう、一個人あるいは合議体に、かれらの持つあらゆる力と強さとを譲り渡してしまうことである。/ということは、自分たちすべての人格を担う一個人、あるいは合議体を任命し、この担い手が公共の平和と安全のために、何を行ない、何を行なわせようとも、各人がその行為をみずからのものとし、行為の本人は自分たち自身であることを、各人が責任を持って認めることである。そして、自分たち個々の意志を彼の意志に従わせ、自分たちの数多くの判断を彼の一つの判断に委ねる。/これは同意もしくは和合以上のものであり、それぞれの人間がたがいに契約を結ぶことによって、すべての人間が一個の同じ人格に真に結合されることである。》(195-196ページ)この結合体が〈コモンウェルス〉と呼ばれるものであり、そこに権力者としての〈リヴァイアサン〉が誕生する。しかし、第十八章「設立された主権者の権利について」では主権者にたいして国民は抗議も非難も、まして処罰もできず、主権者の権利は絶対的なものとされる。ホッブズの時代には国家設立が必要だったかもしれないが、いまだと独裁者の存在を許す国家論となるのではないか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*BSテレビで韓流ドラマ「オクニョ」第46回を見る。
*Jacques Derrida: De la Grammatologieの第2部/chapitre I/la guerre de noms propres(固有名詞の闘い)のつづき~。レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』における民族中心主義者としての振舞い批判。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*佐々木健一編『創造のレトリック』のジョン・R・サール「隠喩」の途中~。《隠喩的発話の場合には、言明の真理条件は、文とそこに含まれる一般語の真理条件によっては決定されない。隠喩的発話を了解するためには、聞き手は、言語の知識、発話の状況についての認識、話者と共有する背景的知識だけでなく、それ以上の何かを必要とする。》(94-95ページ)《全ての隠喩が機能するための基本原理は、本義的意味とそれに対応する真理条件をもった辞句の発話が、隠喩特有のいろいろなしかたで、別の意味とそれに対応する一群の真理条件とを喚起する、ということである。》(95ページ)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/24(土)
掲載日:2018年2月25日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第十五章の途中~第十六章。第一部、読了。《憎悪や軽蔑の表われは、すべて闘争を挑発する。それは多くの人をして、復讐しないでいるよりはむしろ生命を賭すことを選ばせるほどである。》そしてここから定められる戒律――《何人【なんぴと】も、行為、ことば、表情、あるいは身ぶりによって、他人にたいする憎悪あるいは軽蔑を表わしてはならない。》(180ページ)《自然法についての真の学説こそ、真の道徳哲学である。》(186ページ)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*新井高子さんより返信E-mailで岡山のRSKラジオでの『東北おんば訳 石川啄木のうた』音源を放送に使用する件、了解の返事。~担当の小寺佳子さんに了解の返信E-mail。
*北川朱実詩集『夜明けをぜんぶ知っているよ』再読。前に読んだときの印象とあまり変わらず。物語性に特長が出ている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の仮ゲラ通読+ファイル修正つづける。「第一章 自然法理論の概念モデル」25ページ+注、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の「第十七章 楽師ミラー」を読む。シラーの市民劇とゲーテについて。ゲーテには批判的か。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*菊田守詩集『蛙』再読。いつもの小動物だけでなく、身辺の事象を取り込む広がりが今回の成果だろう。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*Jacques Derrida: De la Grammatologieの第2部/chapitre I/la guerre de noms propres(固有名詞の闘い)のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中井ひさ子詩集『渡邊坂』再読。軽妙な語り口はいいのだが、自己劇化が過ぎるところがある。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*佐々木健一編『創造のレトリック』のハラルド・ヴァインリッヒ「隠喩の意味論」を読む。詩の場合、《……語のどれかが隠喩であるのではなく、文全体が――そしてさらに広くは詩のテクスト全体が――隠喩_¨なのである¨_。……語とコンテクストがいっしょになって隠喩をつくるのである。》(63ページ)とはいえ、この論文は意味論にかかわりすぎておもしろくない。さらにジョン・R・サール「隠喩」も途中まで。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/23(金)
掲載日:2018年2月24日
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の「第十六章 中断された晩餐」のつづき~終り。ルイ・ド・サン=シモンの回想録についての文体論が展開される。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*きのうの夜中に加藤尚武さんからE-mailでとどいた『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』索引の修正をゲラに転記。これですべて責了になる。~加藤さんにE-mailでお礼と処理ズミの連絡。
*『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の書店用新刊案内原稿を作成し、イラストレーターで部分的にコピー&ペーストで差替え。印刷して組見本として萩原印刷・藤野さんにFAX、データをE-mailで送付。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~木村君からもtelあり。きのう藤野さんに送ったファイルは紙をスキャンしてとったものだとのことで、操作はできないはずとのこと。E-mailで修正PDFを送り直してくれ、とのことで送付。~のち、木村君から再telあり。今度のファイルは編集可能なPDFだったとのことで、これでデータを修正してもらうことに。前回の分は水谷君が書店送信用にスキャンしたものだったことがわかる。
*萩原印刷より第二次「走都」2号225部とどく。~こんどの現代詩人会の会合で会うひとを中心にとりあえず第一便14通を発送。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。~さらに一筆書きする必要のあるひとの分を準備。
*おとといの池袋ジュンク堂トークセッションでの加藤尚武さんトークの音声データを取り込む。
*ノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の仮ゲラ通読+ファイル修正をはじめる。序文と「著者の注記」、10ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*岡山のRSKラジオのこでらさんというひとより『東北おんば訳 石川啄木のうた』のQRコードからの音源を放送に使いたいとの連絡。~新井高子さんにE-mailで、了解していいかの問合せ。
日録2018/2/22(木)
掲載日:2018年2月23日
*佐々木健一編『創造のレトリック』のM・C・ビアズリー「隠喩のひねり」を読む。期待して読んだが、隠喩の分類論でしかなく、おもしろくない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*岸顯樹郎さんよりtel。『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』のツキモノの確認。26日昼前に持参してくれることに。
*エーリッヒ・アウエルバッハ『ミメーシス――ヨーロッパ文学における現実描写 下』(筑摩叢書) の落丁分コピーが入手できたので2年ぶりに読み残し分を読みはじめる。「第十六章 中断された晩餐」のはじめから再読。ヴォルテールは通俗的だがおもしろそうだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*萩原印刷・藤野さんよりE-mailで未來社ホームページ用、アマゾン用の『ヘテロトピアからのまなざし』のPDFファイルとどく。~未來社ホームページのトップページに画像を付けて『ヘテロトピアからのまなざし』をアップ。萩原印刷のデジタル事業部にtelして教えてもらう。
*未來社流通センターから届いている1月24日以降の売上げ伝票のチェック。~「67期月別売上げ台帳.xls」1月、2月最新版、作成&印刷。
*萩原印刷・藤野さん、来社。「季刊 未来」春号の連載「独学の思想2 ヴィーコに出会う」の再校、出校。第二次「走都」2号の一部抜きも届く。いずれも確認、スミ。上村さんのゲラは広告を追加する必要あり。Photoshopの使い方のレクチャーもしてもらう。~イラストレーターを使った書店用新刊案内のサポートのため、PDFを2つ、E-mailで送る。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ラディックスの鷹野さん、来社。共有メールの設定に手間どる。
*加藤尚武さんにtel。きのうのお礼と『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』索引のチェックの依頼。~夜中、加藤さんよりE-mailで索引の修正の連絡。
*思潮社より『北川透 現代詩論集成3 六〇年代詩論――危機と転生』とどく。初出一覧を見ると、未読のものは序論「詩的断層十二、プラス一――〈六〇年代詩〉経験の解体・私論」と「松下昇の方へ――証言あるいは〈六甲〉へのノート」だけということがわかる。いずれにせよ、再読を必要とする。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*5日にE-mailで届いていたTRCの1月分売上げ報告を「TRC201801実績.xls」として取り込む。受注、納品で『幸福な水夫』がトップ。~「新刊売上げ一覧.ods」1月末版、作成&印刷。アマゾンの部数は昨年1月以降の新刊にかんしてはすべて確認。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第十四章の途中~第十五章の途中。pp. 167-173. →「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/21(水)
掲載日:2018年2月22日
*佐々木健一編『創造のレトリック』のマックス・ブラック「隠喩」のつづき~了。隠喩論として重要な問題がいろいろ出てくる。《隠喩はあらかじめ存在する類似性を定式化するというより、類似性を創り出すのである》(15ページ)《隠喩が作用するためには、読者は意味の拡張を意識していなければならない――つまり新旧二つの意味に同時に注意を向けていなければならない。》(16ページ)そしてブラックの隠喩論は〈相互作用の隠喩〉として定式化され、ふたつの主題の相互作用として隠喩を捉えようとしており、哲学にとって唯一重要なものとされているが、はたしてどうか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*水谷君と協力してイラストレーターで書店用新刊案内の原稿作りに挑戦。なんとかなりそうだが、細かいところで仕上げができないので、今回は萩原印刷に頼む方向でやれるところまで進めてみることに。~萩原印刷・藤野さんにtel。木村君とも話す。PDFからの修正は可能らしいが、確認してもらう。~藤野さん、来社。『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の索引10ページ、出校。イラストレーターの件についても。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武さんにtel。きょうのジュンク堂池袋店でのトークセッションの件。6時まえに家へ行き、簡単な打合せをしてから出かけることに。サイン会もあるので、筆ペンを持参する由。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~トークセッションの録音のためにOlympus Voice Trekの準備。
*『加藤尚武著作集第6巻 倫理学の基礎』収録予定の「倫理学の基礎」の転載許可願いを中央公論新社に発送。
*加藤尚武著作集第6巻収録予定の単行本未収録論文「持続可能性を妨げる究極の要因」の加藤尚武マクロによる一括処理、タグ付け、仮ゲラ印刷+通読+ファイル追加修正、7ページ、スミ。さらに「人間と人間でない生物の関係――すべての生物を包括する原則」も同様に処理。6ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*6時まえ、歩いて加藤尚武さん宅へ。『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の索引初校、加藤尚武著作集第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学の基礎」「持続可能性を妨げる究極の要因」「人間と人間でない生物の関係――すべての生物を包括する原則」の仮ゲラを持参。きょうの池袋ジュンク堂トークセッションの簡単な打合せのあと、6時半ごろ、いっしょに家を出てタクシーで6時40分ごろ、ジュンク堂へ。担当の井手さんに挨拶。時間があったので、J. L. オースティン『言語と行為』を買う。水谷君も来る。7時半から西谷の司会と加藤さんの紹介のあとトークセッション開始。加藤さんが1時間ほどのレクチャーのあと、質疑応答とサイン会。終了後、加藤さんと近くの“塚田農場”という店で軽く二次会。加藤さんとは初めて呑む。~家までタクシーで送って、11時40分すぎ、帰宅。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*金子兜太さん、98歳で死去。数年前、橋本夢道句集『無禮なる妻』復刊のさいにオビ原稿をいただいたときのことが忘れがたい。キャッチコピーを思いついたが、あまりにも失礼なので言えませんと言ったところ、「絶対に怒らないから言っていい」と言われても固辞しつづけたが、どうしても気になったのか白状させられ、さすがに呆れられたが、その案を修正してできたのが〈これを読まずには眠れない〉というものだった。こんな大家になんと失礼なことを思うと冷や汗ものだが、いまや時効なのでここだけでこっそり言うと、わたしの原案は〈これを読まずに死ねるか〉という非常識なものだったのである。金子さんは気持ちの大きいひとだった。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『鮎川信夫全集II 評論I』で「比喩論二題」再読はじめる。鮎川の隠喩論はかなり平凡であることが確認できる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/20(火)
掲載日:2018年2月21日
*岡倉覚三『茶の本』(岩波文庫) 第六章の途中~第七章、解説も読む。読了。この本が明治三十年代後半のものであることはおそるべきことである。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*フランス著作権事務所にノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の版権契約書に署名して2通とも返送。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。取引先に振込み。~東京都民銀行ビジネスダイレクトにアクセス。きょうの出金を確認。東京信用保証協会の借入金1本を完済。~東京都民銀行インターネットバンキングにアクセス。第一美創ほか取引先に振込み。~三菱東京UFJダイレクトにアクセス。装幀料など取引先に振込み。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票。長期借入金返済、厚生年金基金。みずほ当座残高照合、スミ。~「67期みずほ当座残高表.xls」最新版、作成&印刷。
*天野さんのパソコンを起動し、書店用新刊案内原稿のありかを探す。PDFはあるが、イラストレーターのデータが見つからない。~萩原印刷・木村君にtel入れ。必要なら生データがあれば流用は簡単にできるとのことで、協力も可とのこと。~その後、PDFをイラストレーターで読み込んで修正等ができるはずとのことで、試してみる。
*ノルベルト・ボッビオ『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の仮ゲラ通読の準備をはじめる。まずは扉、凡例などのファイル修正から。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*佐々木健一編『創造のレトリック』いよいよ読みはじめる。まずはマックス・ブラック「隠喩」から。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/19(月)
掲載日:2018年2月20日
*岡倉覚三『茶の本』(岩波文庫) 第三章~第六章の途中まで、読む。《実に遺憾にたえないことには、現今美術に対する表面的の熱狂は、真の感じに根拠をおいていない。われわれのこの民本主義の時代においては、人は自己の感情には無頓着に世間一般から最も良いと考えられている物を得ようとかしましく騒ぐ。高雅なものではなくて、高価なものを欲し、美しいものではなくて、流行品を欲するのである。》(67ページ)いまとまったく変わらない。このまえにある小堀遠州の利休にたいする評価(《自分だけにおもしろいと思われる物をのみ愛好する勇気》)がおもしろい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*出社まえに加藤尚武さんが『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の初校ゲラを持参に来社されたとのこと。索引の追加も少しある。この分、E-mailでも届いている。~校正のチェック。責了に。あとは索引だけ。~終わりのほうで1ページ詰めたので、これまで作成した索引の修正と追加分を取り込んで再作成。~加藤さんにお礼のtelと索引追加1件。21日のジュンク堂のトークセッションの話の内容は準備できているとのことで、とくに打ち合わせることもなさそう。当日、早めに迎えに行くことに。~加藤さんからE-mailで索引追加1件とどく。~最終入稿用データを作成&印刷。萩原印刷・藤野さんにtel&E-mailでデータ送付。原稿引取りはあす。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*「資金振替.xls」最新版、作成&印刷。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。20日+月末用の資金振替。
*岸顯樹郎さんより『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』のカバー、オビの原稿プリントとどく。すでに確認ずみのもの。
*上村忠男さんからE-mailで「季刊 未来」春号の連載「独学の思想2 ヴィーコに出会う」の初校校正と追加原稿とどく。~転記と追加分のファイル処理。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*きのう読み終わった加藤尚武著作集第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の仮ゲラ印刷78ページ分。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*Amazonで注文した世界の名著が2冊とどく。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のフッサール「幾何学の起源」の読み直しのつづき。読了。《いまやわれわれは、歴史Geschichteとは、元来、根源的な意味形成と意味沈澱が共存し含みあう生きた運動にほかならない、ということができる。》(292ページ)意味の〈沈澱〉というメタファーはわかりやすい。とはいえ、《普遍的であると同時に堅固で、いつまでも根源の真正さを失わない歴史的世界のアプリオリを、われわれはどのような方法で獲得することができるのだろうか。》(298ページ)というさいの〈アプリオリ〉を自明なものとして設定するフッサール的思考はやはり西欧的パラダイムから脱出することは不可能なのではなかろうか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第十四章の途中まで読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/18(日)
掲載日:2018年2月19日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第十二章「宗教について」の途中~第十三章「人間の自然状態、その至福と悲惨について」読む。《自分たちすべてを畏怖させるような共通の権力がないあいだは、人間は戦争と呼ばれる状態、各人の各人にたいする戦争状態にある。》(156ページ)という有名な定義が出てくる。《戦争》とは《闘いつまり戦闘行為だけではない。闘いによって争おうとする意志が十分に示されていさえすれば、そのあいだは戦争である。》とも。したがって《共通の権力が存在しないところに法はなく、法が存在しないところには不正はない。力と欺瞞は戦争における二つの主要な美徳である。》(158ページ)という逆説が意味深い。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*岩成達也詩集『風の痕跡』通読。前詩集『森へ』の「余滴」と岩成が書いているように、キリスト教にかかわるもの、女神湖をめぐる断想などとともに、『森へ』をめぐる現象学にかんする哲学的断章で構成されており、岩成の最終到達点が示されている。フッサールの超越論的主観性をもとに、〈シェール〉(肉)はキリスト教的な〈パッショ〉(受苦)ではないかという思想が述べられているようだが、そのあたりは納得しにくい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*第二次「走都」2号の寄贈リストを創刊号分を修正して作成。
*加藤尚武著作集第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の仮ゲラ通読+ファイル修正、つづける。10節「家族の声」~11節「責任の原理」~12節「ナンシー・ウェクスラーの〈希望〉」20ページ。これでこの連載論文もスミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*岡倉覚三『茶の本』(岩波文庫) 読みはじめる。西欧人の傲慢不遜にたいして天心は痛快に言い放つ。《もしわれわれが文明国たるためには、血なまぐさい戦争の名誉によらなければならないとするならば、むしろいつまでも野蛮国に甘んじよう。われわれはわが芸術および理想に対して、しかるべき尊敬が払われる時期が来るのを喜んで待とう。》(21ページ)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ピョンチャン・オリンピックの女子スピードスケート500メートル競技で小平が圧勝で金メダル。
*テレビで韓流ドラマ「オクニョ」第45回を見る。オクニョの正体が敵側にバレる。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のフッサール「幾何学の起源」の読み直しのつづき。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/17(土)
掲載日:2018年2月18日
*『日本の文学73 堀田善衛・安部公房・島尾敏雄』で島尾敏雄「日のちぢまり」読む。「死の棘」と同じテーマで夫婦の迫真の葛藤を描き出している。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*12時半すぎ、未來社へ。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。預金振替、20日・月末振込み分、諸会費、通信費、水道光熱費、取次売掛金、長期借入金返済、ほか。出納帳(現金、振替貯金)に記帳。3時半まで。
*早稲田の古本屋を3軒ほど見るが、収穫なし。
*加藤尚武著作集第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の仮ゲラ印刷+通読+ファイル修正+表記の一括修正、つづける。8節「汎神論と功利主義」~9節「民主主義のパラドックス」13ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*夕食をしながらピョンチャン・オリンピックのフィギュアスケートの再放送を見る。羽生が金メダル、宇野が銀メダル。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のフッサール「幾何学の起源」をデリダの解読にしたがって読み直す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*アマゾンでトマス・ホッブズ『リヴァイアサン』3, 4(岩波文庫)の新品、世界の名著『ロック/ヒューム』『ブレンターノ/フッサール』の中古品を注文。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/16(金)
掲載日:2018年2月17日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第十一章~第十二章の途中まで読む。このあたりは人間の諸性質や性向などへのフランスのモラリストふうの規定がつづく。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*加藤尚武さんよりFAXで『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の索引追加原稿とどく。E-mailで届いたデータを元のデータと秀丸の内容比較コマンドを使って確認しながら修正。追加分も入力。~不足分のリストを付けて最新修正ファイルを加藤さんにE-mailで添付。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~加藤さんより返信E-mailで原稿の追加。データに転記して完成。1箇所だけ不足があるので、電話で伝える。~のち、完成。~萩原印刷・藤野さんにtel&E-mailで送付。仮ゲラ印刷して19日に取りに来てもらう。
*萩原印刷より『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の著者略歴、奥付、広告ページ初校、出校。チェック、スミ。売上げスリップとバーコードも出校。校正してもどす。「季刊 未来」春号の連載「独学の思想2 ヴィーコに出会う」の初校も出校。予想通り半ページ以上余る。~上村さんにtelして伝え、ゲラを送る。『ヘテロトピアからのまなざし』は到着した由。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の仮ゲラ印刷+通読+ファイル修正+表記の一括修正、再開。6節「世俗化の運命」~7節「豚とソクラテス」13ページ、スミ。6節はOCRの読みがかなりひどい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*鈴木誠さんよりtel。とりあえず26日(月)午後から出社してくれることになる。月水金の11時~5時を原則とする。
*「αρχη」17号に目を通す。『モダニズムの遠景――現代詩のルーツを探る』への感想が公表されている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*帰りに環八のヤマダ電機に寄り、500GBの外付けハードディスク(I-O DATAのHDPH-UT500NV)を買う。
*買ってきた外付けHDに「西谷Documents」を「西谷DocumentsBackup」として全コピー。DiskMirroringToolで同期設定もうまくいく。相当早そう。
*『日本の文学73 堀田善衛・安部公房・島尾敏雄』で島尾敏雄「出発は遂に訪れず」の途中~終り。《戦争と軍隊に適応することを努めその中で一つの役割を占めたことによってできかけていた筋道を、生きのこることによって否定したことになれば、それでそれ以前のもとの場所に帰ったことになるとでもいうのか。しかしその考えは私を少しもなぐさめない。》これは特攻艇の隊長として出撃直前で敗戦となった島尾自身のなんともやりきれない実感が書かれている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*゙ャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダ「『幾何学の起源』序説」のXIを読み、この論文、読了。《_¨理性は偶然的な事実という性格を持つ能力ではない¨_。それはその概念の下に偶然的な諸事実を包含するのではなくて、_¨超越論的主観性一般の普遍的かつ本質的な構造形式¨_なのである。》(253ページ。デリダによるフッサール『デカルト的省察』からの引用)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/15(木)
掲載日:2018年2月16日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第九章~第十章を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男『ヘテロトピアからのまなざし』(ポイエーシス叢書72)見本できる。マスコミ見本ほかの手配。著者見本と著者寄贈分も横山さんから。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』本文を一太郎で読み込み、索引づくりのための改頁記号の挿入。一太郎のメニューの「基本編集」から選択~[ツール]~[目次/索引]~[索引オプション]で「索引作成時に項目ファイルを利用する」にチェックを入れ、[項目ファイルを指定]をクリックして、項目ファイルを選択。2回OKを押して、[目次/索引]~[索引作成]を実行~索引作成の位置を聞いてくるのでどこでもいいからクリックすればできる。~抽出された索引データに既存各項の説明文をコピー&ペースト。注の部分も追加。~加藤尚武さんにtel&E-mailで送付。前回もらったコメント部分もこちらで入力することにし、さらにブラッシュアップしたデータを作成し、E-mail&telで送りなおす。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~夜中にE-mailで追加修正したファイル届く。不足分はFAXしようとするが、不通とのこと。~返信E-mailで番号を連絡。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認&印刷。取次入金、ほか。
*フランス著作権事務所より『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の契約書、送り直し分とどく。
*岸顯樹郎さんよりFAXで『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』のオビ修正とどく。~確認。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。手形決済、取次入金、小口売掛金、直販売上げ、ほか。
*日本現代詩人会より現代詩人賞の第2次選考委員会のお知らせと出欠ハガキ。
*『日本の文学73 堀田善衛・安部公房・島尾敏雄』で島尾敏雄「出発は遂に訪れず」の途中まで読む。敗戦直前の特攻艇乗員の心境。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダ「『幾何学の起源』序説」のXの途中~終りを読む。《少なくとも現象学は、具体的な現象学的洞察のなかで、またその有限性にもかかわらずみずから責任をひきうける具体的な意識のなかで、_¨みずからを告げ知らせる¨_かぎりにおいて、そして、超越論的な歴史性と相互主観性を基礎づけるかぎりにおいて、ひとつの哲学のうちで自己への接近を可能にすることができる。フッサールの現象学が出発するのは、徹底的な責任としてのこの_¨体験された予見¨_からである。》(221ページ)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/14(水)
掲載日:2018年2月15日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第八章、読む。《隠喩は公然と虚偽であることを表明しているから、これを評議や推論に採りいれるのは明らかに愚かしい。》(108ページ)このホッブズの議論はまったくおかしい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*加藤尚武さんにtel。『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』のオビ文の案を再確認。きのう見てもらったものでいいとのこと。~背中を「ヘーゲル哲学は/アメリカで蘇ったのか」と変更し、E-mailでFLEXの渡邉さんにデータを送付。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~渡邉さんから受取りの返信E-mail。
*上村忠男さんにtel。「季刊 未来」春号の連載「独学の思想2 ヴィーコに出会う」の原稿の件で確認。注は文末にまとめることに。3月4日の丸木美術館での石川真生展に行くので、場合によっては迎えにまわっていっしょに行くことになるかも。~データを修正し、入稿用仮ゲラ印刷。半ページほど余るかも。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~原稿データはE-mailで藤野さんに送付。
*『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の索引追加項目の入力。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダ「『幾何学の起源』序説」のXの途中まで読む。幾何学の起源をめぐる絶対的な理念性と感性的想像的な幾何学が対比されて論じられる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/13(火)
掲載日:2018年2月14日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第六章の途中~第七章、読む。《好奇心は精神的情欲である》(95ページ)《他人の欠点をよく笑うことは小心のしるしである。なぜなら、偉大な精神にふさわしい行為の一つは他人を嘲笑から助けだし、みずからはもっとも有能な者とのみ比べることだからである。》(96ページ)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*きょう渡す約束手形、小切手に捺印。各社に渡す。
*みずほeビジネスサイトにアクセス。きょうの入出金を確認。源泉徴収税支払いの手続きをしていなかったことを確認。~e-Taxソフトで1月分の源泉徴収税の申告書(給与/税理士分、海外版権料分)を作成=申告・申請等の一覧から選択~帳票編集で作成~保存(別名保存)~「作成完了」~「送信」ボタンで送信。さらに「メッセージボックス」の帳票を選択して「いますぐ納付」。~みずほeビジネスサイトに再アクセス。きょうの入出金を確認&印刷。~ヘルプデスクに確認しながら、トークンの初期設定もおこなう。家の2台にも設定する必要あり。~東京都民銀行ビジネスダイレクトにアクセス。きょうの出金(手形決済)を確認。
*外付けHDのアクセス問題が生じる。あらためてフォーマットして「西谷Documents」フォルダのバックアップ・コピー。そろそろ寿命かも。
*岸顯樹郎さんより『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』のカバー表4の原稿版下コピーとどく。~確認して岸さんにtel。オビ原稿は加藤さんに確認のうえ、きょうあすのうちにFLEXにE-mailで送ることに。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の最新修正データを更新してこなかったので、きょうは進めず。
*上村忠男さんの「季刊 未来」春号の連載「独学の思想2 ヴィーコに出会う」の原稿を印刷+テキスト処理+通読。すでにいろいろタグ付けをしてくれてある。注の付け方について、あす上村さんに確認したうえで入校の予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷より『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』初校、出校。想定どおり442ページ。第二次「走都」2号を責了でもどす。~『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の初校のチェック。著者略歴、奥付、広告ページの原稿(前巻のコピーに赤字)を作成。あわせてオビの原稿も作成。~加藤さんにtel。夕方、ゲラを届けに行くことに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*5時半すぎ、加藤尚武さん宅へ。『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の初校渡し。ほかに第6巻の『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』の仮ゲラも渡す。4巻のゲラは19日に受取り。索引項目の追加メモを受取り。コメントも早めに送ってもらうことに。4巻のオビ文の確認。これでいいとのこと。~神保町の古本屋を覗きに行くが、店じまいが早すぎる。
*高見順文学振興会より3月16日の高見賞の案内ハガキ。
*中地中詩集『闇の現【うつつ】』の前半を読む。ファウストを思わせる悪魔との精神的格闘をいささか露骨なことばで書きなぐっているという感じ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダ「『幾何学の起源』序説」のIXを読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/12(月=振替休日)
掲載日:2018年2月13日
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダ「『幾何学の起源』序説」のVIIIを読む。この章ではフッサールにおける〈地平〉概念の重要性が指摘されている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*植村初子詩集『SONG BOOK』通読。第一詩集だが、若手ではないようだ。詩集名から想像されるような軽いものではなく、さまざまな生のありように表現を与えようとしているのだが、もうひとつ焦点がすっきりしない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第五章~第六章の途中まで読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*下北沢の古本屋めぐり。古書ビビビで白井聡『永続敗戦論――戦後日本の核心』を買う。ほん吉はいい店だが、ほしいものはなし。ほかの店はたいしたことはなさそう。
*『日本の文学73 堀田善衛・安部公房・島尾敏雄』で島尾敏雄「死の棘」再読。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の仮ゲラ印刷+通読+ファイル修正+表記の一括修正つづける。4節~5節、12ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ピョンチャン・オリンピックの女子ジャンプ競技で高梨沙羅が銅メダル。
日録2018/2/11(日)
掲載日:2018年2月12日
*大岡信『紀貫之』(ちくま学芸文庫) の解説(堀江敏幸)読む。堀江は大岡信の紀貫之の声との親和性を指摘し、《貫之と古今的な言語の運びに、エリュアールやブルトンを加えたような感覚》(272-273ページ)と書いているが、そう言ってもいい。いずれにせよ、このオリジナル本(日本詩人選)は日本の近代詩歌史にとっても、大岡自身にとっても、わたし自身にとってもまさに画期的な本だった。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*清水茂詩集『一面の静寂』通読。初めて読む詩人だが、老境の静謐な境地がさりげない筆致で展開されていて、感銘を受ける。〈私たちはあまりにも饒舌に 小賢しく/ほんの些細なことを語りすぎていはしないか。/むしろ自分を語ることなど忘れて/夢のように淡いコナラやクヌギの/呟きに耳を傾け、何処からか戻ってきて/巣作りに励んでいる番いの 小鳥たちの/嬉々とした囀りに 聞き入ることだ、/世界の語りかけてくる声に聞き入ることだ。〉(「林の中で」部分)あまりにも枯淡の境地ではあるが。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の『リヴァイアサン』の「第一部 人間について」の第二章~第四章を読む。イマジネーション論、言語論。この時代のものとしてはしかたないが、特筆すべきものはない。政治学者もこの言語論についてはあまり触れていないようだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*第二次「走都」2号の評論「鮎川信夫と近代――鮎川信夫という方法(2)」再校23ページ、「後記」初校2ページ、詩「発熱装置(2)」初校11ページの読み直しと最終修正3箇所。これで責了に。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の仮ゲラ印刷+通読+ファイル修正+表記の一括修正つづける。3節、6ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
日録2018/2/10(土)
掲載日:2018年2月11日
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダ「『幾何学の起源』序説」のVIIの途中~終り。《われわれはつねに受動的に受け取られた意味を眠りから覚まし、そのすべての潜在性を蘇らせ、それらを「_¨変換し¨_」それと「_¨対応するもとの能動性¨_」へと「_¨ひきもどす¨_」自由をもつ。この自由は、「_¨言語を話す存在としてのすべての人間に本来そなわっている蘇生させる能力¨_」である。》(147ページ)ここには意味の〈沈澱〉と〈蘇生〉という、受動性と能動性というテーマが言語の問題として捉えなおされている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『杉谷昭人詩集 全』で詩集『霊山(おやま)』の途中~終り。さらに詩集『農場』、各詩集のあとがきも読む。これで未読分すべて読む。杉谷の土地と風土に深く根ざした詩は、これぞヒューマニズムと呼んでいい格調をもっている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*第二次「走都」3号の鮎川信夫論の準備として「3 鮎川信夫と隠喩(仮)」のファイルを作成。アイデアと下書きをここに書くことにする。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の永井道雄「恐怖・不信・平和への道――政治科学の先駆者」のつづき~終り。ホッブズの友人オーブリィによれば、《〔ホッブズは〕よく読んだ。しかし、読書よりも思索にふけった。彼は他の人々と同じくらい読書していれば、他の人以上に知ることはできなかっただろうというのが常であった》(30ページ)らしい。たしかに読むだけじゃダメだね。つづけていよいよ『リヴァイアサン』本体を読みはじめる。まずは献辞と序説、「第一部 人間について」の第一章を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*夕方、散歩をかねて経堂まで古本屋めぐり。収穫なし。どうやらこのへんではもういい本はなさそうだ。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の単行本未収録論文「倫理学講義」の加藤尚武マクロによる一括処理、中見出しタグ付け、仮ゲラ印刷+通読+ファイル修正+表記の一括修正はじめる。1節~2節、12ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*テレビでピョンチャン・オリンピックのジャンプ競技などを観戦。
*石牟礼道子さんが90歳で死去。パーキンソン病だったらしい。
日録2018/2/9(金)
掲載日:2018年2月10日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』の永井道雄「恐怖・不信・平和への道――政治科学の先駆者」のつづき~。
*岸顯樹郎さんよりtel。きのうFLEX経由で送った『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の表4ページの目次配列データの確認。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』の仮ゲラ通読+ファイル修正+表記の一括修正をつづける。「第4章 未来社会の設計図」の7節~9節。7ページ。この章もスミ。つづけて「エピローグ」4ページ、「あとがき」3ページ。この本も終了。最終仮ゲラも印刷。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~加藤さんにtel。「中央公論」連載の「倫理学講義」はやはり第6巻に入れたほうがいいとのことで、その代わりに削除または他の巻へ移動できるものがあるかの検討をしてもらう。第4巻の索引項目の準備も催促。~加藤さんからE-mailで第6巻への収録予定のうちから3本の削除案とどく。それでも500ページ超になりそう。~加藤さんに了解の返信E-mail。~のち、さらに追加の削除の候補案。重複があるとのこと。具体案はなし。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票。資金振替、水道光熱費。出納帳(現金)に記帳。
*13日支払い用の小切手+現金払い、領収書、約束手形を作成。
*夕方、萩原印刷より上村忠男『ヘテロトピアからのまなざし』の一部抜き、とどく。一部抜きセットを作り、カバーの画像もとる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷から第二次「走都」2号の初校・鮎川信夫論再校もとどく。表紙もうまくいった。13日戻しで、見本は23日に。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/8(木)
掲載日:2018年2月9日
*トマス・ホッブズ『世界の名著23 ホッブズ』を読みはじめる。まずは永井道雄「恐怖・不信・平和への道――政治科学の先駆者」の途中まで。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*田中浩さんにtel。これからボッビオの『ホッブズの哲学体系――「生命の安全」と「平和主義」』の通読を始める予定を伝える。下旬をメドに仮ゲラを送る予定。世界の名著の『リヴァイアサン』は全訳でないとのことで、途中から岩波文庫の水田洋訳で読むことに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票&印刷。1月分買掛金・未払金、13日手形・小切手支払い分、源泉徴収税、現金引出し、ほか。出納帳(振替貯金)に記帳。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』の仮ゲラ通読+ファイル修正+表記の一括修正をつづける。「第4章 未来社会の設計図」の2節~6節。14ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*「独合点」132号、通読。金井雄二個人詩誌。すべて手作業で100部製作と、先日聞いたばかり。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*小島きみ子詩集『僕らの、「罪と/秘密」の金属でできた本』通読。思想的な知を織り込んだ連作ふうの詩集だが、発語主体が複雑で、連の構成の解読がむずかしい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*FLEX・渡邉さんにE-mailで『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の目次配列を連絡。岸顯樹郎さんに連絡してもらう。~渡邉さんから返信E-mail。岸さんにプリントして渡してくれる由。
*キノデンの西田さん、来社。4月ごろから本格的に立ち上がる予定とのことで、いろいろ説明を聞く。E-pub版の「[新版]日本の民話」シリーズをほしいとのこと。契約書のひな形を持参。
*『杉谷昭人詩集 全』で詩集『霊山(おやま)』の途中~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダの「『幾何学の起源』序説」のVIIの途中~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/7(水)
掲載日:2018年2月8日
*「詩遊」57号に目を通す。冨上芳秀がメンバーの詩について丁寧に論じている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』の仮ゲラ通読+ファイル修正+表記の一括修正をつづける。「第3章 自由主義からの転換――生命の倫理と環境の倫理」の8節~9節、6ページ、スミ。第3章もスミ。つづけて「第4章 未来社会の設計図」の1節。4ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*第二次「走都」2号の原稿を印刷。鮎川信夫論追加分、2号後記、表4広告、表1目次、「発熱装置(2)」。「発熱装置」を読み直し、若干の修正。ファイルも修正。~萩原印刷・藤野さんにtel&E-mailでデータ送付。~のち、入稿。表紙の色指定も。9日に出校、13日に責了予定。下旬刊行予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*岩木誠一郎詩集『余白の夜』通読。純粋な抒情詩がまだ存在するとしたら、このひとはその典型のひとりだろう。ことばが抒情をなぞるだけでなく、ことばそのものから抒情が発露する方向性、つまり修辞の抒情が望まれる次のステップではないか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*「67期月別支払い表.xls」1月末版、作成&印刷。
*外付けHDへのアクセス拒否問題をネットで調べ、アクセス権を追加して解決。DELL Precision M4700でも同様に解決。どうしてこうなったかは不明だが。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダの「『幾何学の起源』序説」のVIIの途中まで読む。デリダはフッサールの主張を要約する。《真理は言われ_¨かつまた¨_書かれることができないかぎり、完全には客観的、すなわち理念的であるわけではなく、誰にとっても理解可能な限りなく永続しうるようなものでもない。この永続可能性がまさに真理の意味なのだから、真理が生き残るための諸条件はそれが生き残るための諸条件のうちに含まれている。たしかに真理はその理念的客観性あるいは同一性を、決してあれこれの事実的な言語的物体化から得ることはなく、あらゆる言語的事実性から「自由で」ありつづける、しかしこの自由はまさしく、真理が一般に言われあるいは書かれ_¨うる瞬間¨_から、すなわちそう_¨できる¨_という_¨条件¨_のもとでのみ可能なのである。逆説的ではあるが、理念性の最終的解放を許すのは表記の可能性である。》(135-136ページ)すなわち書かれうるという可能性があってはじめて理念性は永続的に理解可能となるということである。これはフッサールというよりもすでにデリダ的解釈だ。→「*「日録2018/2/6」を作成し、管理画面から未來社ホームページにアップ。きのうのアクセス数は1250(日録はきょう現在で439、「出版文化再生」ブログはきょう現在で1583)で全体にややダウン。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『杉谷昭人詩集 全』で詩集『霊山(おやま)』の途中~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/6(火)
掲載日:2018年2月7日
*「UP」2月号に目を通す。本田由紀の若者論の現状分析は考えさせる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*小林康夫さんよりtel。あすからパリ~ロンドンへ。3月1日に帰国。そのあとで会うことに。近況いろいろ。
*ACELINK Navi記帳くんで振替伝票の起票。
*キノデンの西田さんよりtel。体制が整ったとのことで、8日4時に説明に来社。「[新版]日本の民話」シリーズのE-pub版を考えている由。
*横山さんに上村忠男さんからの『ヘテロトピアからのまなざし』の代送リストのシール作りの準備をしてもらう。
*横山さんから13日支払い表の準備分を受取り。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』の仮ゲラ通読+ファイル修正+表記の一括修正を再開。「第3章 自由主義からの転換――生命の倫理と環境の倫理」の4節~7節、12ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*若山紀子詩集『沈黙は空から』通読。これが第十詩集というだけあって手慣れた書法の持ち主だが、身辺雑記を超えたインパクトが感じられない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男さんよりE-mailで『ヘテロトピアからのまなざし』送りの住所1件。次回の「季刊 未来」連載《独学の思想》2回目、12ページが書けたとの連絡。早い。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダの「『幾何学の起源』序説」のVIの途中~終りまで読む。《……フッサールが言うのと逆のことを言えはしないだろうか。非-伝達と誤解とは、文化と言語の地平そのものではないだろうか。おそらく誤解というものはつねに、無限な極としての良き理解のための事実的地平であり有限な指標である。しかし、この無限な極は言語が始まりうるためにはつねに自らを告げているとはいえ、有限性は本質的であって、根本的に乗り越えられることはけっしてあり得ないのではないだろうか。》(117ページ)ここでデリダはフッサールの、相互主観性が成立する世界地平という前提にたいして決定的な異議を提起しているように思える。《幾何学は、実際、大地という_¨われわれ¨_の共通の場が、他人たちとの相互理解の場として、無限に提供しうる諸対象のなかで、絶対的に客観的であるものつまり空間性の科学である。》(119ページ)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『杉谷昭人詩集 全』で詩集『霊山(おやま)』を途中まで読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*外付けHDがアクセス拒否される。壊れたのかも。
*第二次「走都」2号の表1、表4の目次ほか、野沢啓の本紹介の原稿を作成。さらに掲載用の詩「発熱装置(2)」と「後記」を読み直し。最初の会話篇は削除して11ページに収めることに。あすにも入校か。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/5(月)
掲載日:2018年2月6日
*「みすず」2018年1/2月号(読書アンケート特集号)をざっと読む。未來社本では、杉田英明氏が笠原賢介『ドイツ啓蒙と非ヨーロッパ世界』と新井高子編著『東北おんば訳 石川啄木のうた』を取り上げてくれる。徐京植さんが古い『傷ついた龍』を激賞。編集担当だった米田卓史さんが去年亡くなったことを知る。ほかにキャロル・グラックさんがマーク・マゾワー『暗黒の大陸――ヨーロッパの20世紀』に言及している。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*紀伊國屋書店より「紀伊國屋じんぶん大賞――読者が選ぶ人文書ベスト30」小冊子とどく。推薦した星野太『崇高の修辞学』が12位に入っている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*石川真生さんからtel。2月10日~3月4日まで丸木美術館で「大琉球写真絵巻」展が開催されるので、写真集3点(『FENCES, OKINAWA』『日の丸を視る目』『森花――夢の世界』)を各30冊、丸木美術館に8日までに送っておいてほしいとのこと。3月4日の楽日に行けそう。2時からトークあり。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~未來社流通センターにtel&E-mailで連絡。
*きのうテキスト処理と通読の終わった『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の著者解題の仮ゲラ17ページ分印刷。仮ゲラ赤字のファイル修正のつづき。単行本未収録論文「言葉と〈コギト〉――最近ドイツ哲学の一志向」「タブラ・ラサとア・プリオリ」「ヘーゲル、パース、ウィトゲンシュタイン、クワイン」「ヘーゲル哲学と懐疑主義」「ヘーゲル入門」「sich entschlieB&enとsich aufschlieB&en」「確率論の哲学」「ブランダムのプラグマティズム」「ヘーゲル研究者は、二〇〇年間、何をしてきたか」すべて終わる。目次、注の部分も印刷。2本を残して萩原印刷に入稿。残りはあす朝に。データはすべて修正終り。E-mailで藤野君に送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*上村忠男さんよりE-mailで「献呈先リスト」とどく。~ダウンロード。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダの「『幾何学の起源』序説」のVの途中~VIの途中まで読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*記録を調べて、未発表の詩だと思っていたものがほとんどいろいろな雑誌等に発表していたことがわかる。けっこういい加減だな。断章として書いてきたものの未発表分と「走都」復刊以後のものをまとめて第二次「走都」2号用に「発熱装置(2)」としてプリントアウト。12ページ分ある。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/4(日)
掲載日:2018年2月5日
*「現代詩手帖」2月号、読みつぐ。~了。ひととおり批評文を読むが、韜晦と冗舌。現代詩の批評は隘路にはまっているのかも。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『世界の文学43/フォークナー』の「征服されざる人々」の「七 バーベナの匂い」二の途中~四。ようやくこの小説も読了。ついでに解説と年譜も読み、すべて読了。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*第二次「走都」2号の「後記」をとりあえず書く。2ページちょうど。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の著者解題原稿を印刷とテキスト変換。加藤尚武マクロで一括処理のあと、原稿を見ながら改行のチェック、中見出し、引用のタグ付けをして、通読とファイル修正もスミ。今回は17ページ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『杉谷昭人詩集 全』で詩集『わが町』の途中~終り。さらに詩集『杉の柩』も読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*テレビで韓流ドラマ「オクニョ」第43回を見る。
*ジャック・デリダ/エドムント・フッサール『幾何学の起源』のデリダの「『幾何学の起源』序説」のIVの途中~Vの途中まで読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*未発表の古い詩をすべてプリントして読み直す。けっこういいものがあることがわかる。第二次「走都」のなかでいずれ発表するか、そのままいずれ詩集に入れるか、要検討。連作「発汗装置」は微妙。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/3(土)
掲載日:2018年2月4日
*八重洋一郎詩集『日毒』再読つづける。~終り。《九、それを書くことによって自己に責任が生ずるような詩を書くこと。いつでも何にでも通用する旨【うま】さは欠陥である。》(「詩表現自戒十戒」のうち)→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*3時半、現代詩人賞の選考委員会会場の早稲田奉仕園へ。金井雄二、須永紀子、塚本敏雄、黒岩隆、國峰照子、新藤凉子会長、高岡修、浜田優、たかとう匡子、山本博道、秋亜綺羅理事長、中本道代、一色真理、片岡直子、の各氏ほかと挨拶。4時から全体の打合せのあと、日本現代詩人賞の第1次選考委員会で選考委員長に選ばれる。詩人会投票上位8冊のほかに委員追加推薦詩集3冊決定。終了後、H氏賞選考委員会と合同で報告会、集合写真。~近くの“サイゼリア”で二次会。
*「現代詩手帖」2月号、読みつぐ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
日録2018/2/2(金)
掲載日:2018年2月4日
*「現代詩手帖」2月号、読みつぐ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*きのう受け取ってきた『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の仮ゲラ赤字のファイル修正。入稿用に「加藤尚武著作集第4巻_本文.txt」「加藤尚武著作集第4巻_注.txt」として一本にまとめる作業も。『哲学原理の転換』スミ。単行本未収録論文「ヘーゲルと現代倫理学」スミ。「言葉と〈コギト〉――最近ドイツ哲学の一志向」のセットまで。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*八重洋一郎詩集『日毒』再読はじめる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*4時半、みすず書房の新社屋へ。持谷寿夫さんに30分ほど社内見学させてもらう。守田社長とも挨拶。尾形君ほかにも挨拶。~近くの“まさむら”というところで楽遊会友会メンバーと合流していっしょに会食など。
日録2018/2/1(木)
掲載日:2018年2月2日
*朝、戸田事務所へ。濱浦さんに『ヘテロトピアからのまなざし』の色校一式を渡す。きょうじゅうに見ておいてくれる由。~11時まえ、出社。~のち、濱浦さんよりtel。校正は終わったが、束幅に問題あり。1ミリ足らないとのことで、作り直してくれる由。データはファイル便で。あす11時に萩原印刷が取りに行ってくれる予定も伝える。→「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~濱浦さんからE-mailで夜中に修正原稿をファイルポスト便で送ってくれるとのことで、藤野さんのアドレスも聞いてくる。~返信E-mailで連絡。~今垣さんからデータ修正とどく。藤野さんにも。
*加藤尚武著作第6巻収録予定の『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』の仮ゲラ通読+ファイル修正+表記の一括修正をつづける。「第3章 自由主義からの転換――生命の倫理と環境の倫理」の1節~3節、10ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*1月16日以降の売上げ伝票のチェック。「67期月別売上げ台帳.xls」1月最新版、作成&印刷。
*加藤尚武さんよりE-mailで『加藤尚武著作集第4巻 よみがえるヘーゲル哲学』の目次配列案とどく。~夕方、tel入れ。仮ゲラ校正と解題原稿はできているとのこと。索引項目のコメントを作成中。それはあとでいいことにする。~4時すぎ、家で仮ゲラ校正を受取り。解題原稿と追加分のファイルはE-mailにて送ってくれる由。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~原稿のE-mailが届かないので、確認のE-mail。~のち、E-mailで届く。
*萩原印刷より上村忠男『ヘテロトピアからのまなざし』白焼き校正とどく。~すべて校了。あす朝、引取り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。