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西谷社長日録

日録2022年3月

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日録2022/3/31(木)

掲載日:2022年3月31日

*藤井貞和『物語史の起動』の第II部「第五章 コト(言、事)を探る」「第六章 モト、コトノモト」「第七章 フルコトの起動から『古事記』へ」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『琉球共和国憲法の喚起力』の上村忠男「国家か社会か、そして『困民主義革命』について――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き」の校正の赤字を転記。責了に。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』の「中野重治と転向」を読む。IIの部、読了。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/30(水)

掲載日:2022年3月31日

*10時半、萩原印刷へ。小松さんに『走都』第二次8号の責了紙を渡し、表紙の色の変更を指定。いくつか確認事項あり。郷原宏『立原道造――抒情の逆説』見本10冊、受取り。~12時、吉祥寺東急9階の食堂街ロビーで郷原さんと会い、見本を渡す。寄贈リストを受取り。そば屋で昼食のあと、近くで喫茶。いろいろ詩の話。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~郷原さんよりE-mailで寄贈リストのデータとどく。
*柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』の「ヒューモアとしての唯物論」「ライプニッツ症候群――吉本隆明と西田幾多郎」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*細見和之さんにメッセージを付けて『立原道造――抒情の逆説』見本を送る。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんよりE-mailで『走都』にかんして、確認したいことがあるとのこと。~tel入れして確認。見本は11日とのことで、支払い日なのでいったん出社して取りに行ってから来社とのこと。楽しみだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*上村忠男さんよりE-mailで『琉球共和国憲法の喚起力』の「国家か社会か、そして『困民主義革命』について――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き」の校正の連絡。これで責了3人目。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『牟礼慶子全詩集』読みはじめる。まずは詩集『来歴』を読む。牟礼は思っていた以上に気丈な詩を書くひとだったということがわかる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*藤井貞和『物語史の起動』読みはじめる。第I部「第三章 異類・鬼類に遭うこと」「第四章 古日本語、隣接言語」を読む。第I部、終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/29(火)

掲載日:2022年3月30日

*藤井貞和『物語史の起動』読みはじめる。「序章 〈神話〉のこちらがわ」~第I部「第一章 物語史の起点」「第二章 ムカシ(昔話)という語り」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*郷原宏さんにtel。おりかえしtelあり。あす12時に吉祥寺東急9階の食堂街ロビーで待ち合わせることにし、『立原道造――抒情の逆説』見本渡し。寄贈リストも持参してくれることに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』の「非デカルト的コギト」のつづき~「フーコーと日本」を読む。Iの部、終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*5時半ごろ、萩原印刷・小松さん、来社。『立原道造――抒情の逆説』の一部抜き一式、『走都』第二次8号の初校、その他一式、持参。~ざっと確認して責了に。表紙の色は変更。あす戻し。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『PO』184号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/28(月)

掲載日:2022年3月29日

*柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』の「エクリチュールとナショナリズム」~「非デカルト的コギト」の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『琉球共和国憲法の喚起力』の仲里効「発見された "constitution/" ――可視と不可視の〈あいだ〉の共和国」の校正を本ゲラに転記、責了に。~三木健さんよりE-mailで「『オキネシア』から『琉球共和国』への旅」の本ゲラが届いたこと、訂正なしとの連絡。これで早くも2本、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*高田純さんより「『ヘーゲル用語事典』訂正(高田)」E-mailで3箇所の連絡。略歴の訂正。これで誤植訂正の連絡がすべてそろったので、原本のコピーに訂正の転記。奥付の訂正。~のち、来社した萩原印刷・木村君に渡す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*「『走都』寄贈リスト.xlsx」8号用のリストを7号分から作成し、ラベル屋さんでシール印刷。送っても反応がないひとを削除と新規追加。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。~「『季刊 未来』読者管理リスト.xls」と照合し、『季刊 未来』春号とともに送るひとをチェック。

日録2022/3/27(日)

掲載日:2022年3月28日

*吉増剛造『詩とは何か』(講談社現代新書) の第二部第五章~第七章を読む。第二部、終り。ここで吉増は詩の完成よりそのプロセスのほうが大事だということを言っている。知的な作業としての散文についても否定的だが、はたしてそれでいいのか。さらに第三部のQ&A、「おわりに」、「あとがきに代えて」、年譜も読み、読了。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*柄谷行人『ヒューモアとしての唯物論』読みはじめる。これは1980年代後半~90年代はじめの評論を集めたもの。「個体の地位」「交通空間についてのノート」「一つの精神、二つの十九世紀」を読む。このあたりは外国で発表した報告の原文らしいから外国人向けに書かれている面がある。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*仲里効さんよりE-mailで『琉球共和国憲法の喚起力』の「発見された "constitution/" ――可視と不可視の〈あいだ〉の共和国」の初校ゲラ校正、とどく。訂正はすくない。それにしても25日午後に送ったのが早かった。~仲里さんに返信E-mail。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~仲里さんから再E-mailで沖縄の現況についていろいろ情報。

日録2022/3/26(土)

掲載日:2022年3月27日

*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) の「建築への意志――『言語にとって美とはなにか』を読む」のつづき~「病の記号論」ほか7篇、「あとがき」、「文庫版へのあとがき」、「解説」(岩井克人)を読み、読了。柄谷は「『隠喩としての病い』にふれて」というソンタグ論で隠喩を《何か創造的・生産的なものとして賛美する見方》を斥けると言っている。いずれにせよ、隠喩を否定的に論じる視点は変わらない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*木村孝夫詩集『十年鍋』通読。福島の詩人。おそらく年配の詩人だろう。東日本大震災とそれにともなう福島第一原発事故のその後を厳しく問い詰めている。終わりなき闘いを喚起しつづける必要を感じる。安楽死させられた牛の目に浮かんでいた涙を忘れるべきではない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『季刊 未来』春号の「ツェラン、詩の命脈の尽きる場所――言語隠喩論のフィールドワーク」を読み直す。自分で言うのもなんだが、なにかが乗り移ったかのように怒濤のいきおいで書かれている。ハイデガーとのからみでこれ以上に書けることはないだろう。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*吉増剛造『詩とは何か』(講談社現代新書) の第一部第三章のつづき~第四章。第一部、終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/25(金)

掲載日:2022年3月26日

*吉増剛造『詩とは何か』(講談社現代新書) の第一部第二章のつづき~第三章の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さん、来社。『季刊 未来』春号100部、『琉球共和国憲法の喚起力』の初校7本とどけてくれる。『走都』第二次8号の「金時鐘、〈在日」を超えて世界普遍性へ――言語隠喩論のフィールドワーク」の責了紙もどし。きのうE-mailで送った分はもう進めているとのことで必要なし。月曜に出校。→「思考のポイエーシス・日録思考のポイエーシス・日録篇篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『季刊 未来』春号の不要ゲラなどの処分。谷口博史さん、北彰さん、相原勝さん、今垣知沙子さん(2部)、思潮社・藤井さん(3部)に送付。あとの二つはヤマトDM便。~上村忠男さんにE-mailで論考のPDFを送る。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『琉球共和国憲法の喚起力』のゲラのチェック。新川明さん、三木健さん、上村忠男さんにはレターパックライトで、仲宗根勇さん、仲里効さん、中島浩さんにはレターパックプラスで送付。それぞれにメッセージを付けて。新川さん、三木さんには『季刊 未来』春号も同封。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) の「内輪の会」「言語という謎」「伝達ゲームとしての思想」~「建築への意志――『言語にとって美とはなにか』を読む」の途中まで読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*網谷厚子さんより『視界』269号とどく。日本詩人クラブの会報。「『単独者鮎川信夫』から『言語隠喩論』の探究へ」掲載。だいぶ前に書いたものなので、読み直してみる。まあ間違ったことは書いていない。高良勉など知り合いが何人も書いているので、拾い読み。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/24(木)

掲載日:2022年3月25日

*『走都』第二次8号の詩3篇の最終修正と仮ゲラ印刷。「金時鐘、〈在日」を超えて世界普遍性へ――言語隠喩論のフィールドワーク」の余白部分の別紙(『言語隠喩論』以外の関連文献)の作成&印刷。「『走都』新刊紹介欄」を2ページに収めるために読み直しと修正して仮ゲラ印刷。目次データを作成&印刷。表1、表4のコピーに赤字を入れて、すべての原稿がそろう。~萩原印刷・小松さんにE-mailで原稿とPDFを送付、入校。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) の「鏡と写真装置――予備的考察」「検閲と近代・日本・文学――柳田国男にふれて」「核時代の不条理」「小島信夫論」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『アリゼ』207号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*きょうアマゾンから届いた吉増剛造『詩とは何か』(講談社現代新書) を読みはじめる。「序」~第一部第二章の途中まで。第二章のタイトルが〈「戦後詩」という課題〉となっていることに注目。こういうテーマで吉増がどこまで踏み込んでいけるのか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/23(水)

掲載日:2022年3月24日

*山本育夫詩集『HANAJI花児1984-2019』のつづきを読む。『新しい人』のつづき~終り。さらに『花児2019 HANAJI・水馬(あめんぼう)』、評論として吉本隆明、神山睦美の批評、雨宮慶子による長いインタビューも読み、読了。インタビューはなかなかよくできていて、本書の解読に役立つ。ただ、そのなかで、山本が吉本の『言語美』について《独自の基準で言語の表現史を組み立てるなんてことをする人は現れないでしょうね》(349頁)と語っているが、それはどうかな。『言語隠喩論』はその試みの端緒であるつもりだが。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんよりtel。『琉球共和国憲法の喚起力』のゲラはきょう出校とのこと。あす朝にも届けられるが、あさっての午前中に『季刊 未来』春号ができるのでいっしょに持参してもらうことに。ことしの書物復権の予定で『ヘーゲルの未来』の増刷、『ヘーゲル用語事典』のスキャンと『「沖縄」に生きる思想』の製本を依頼。後者は要確認。『走都』第二次8号の残りの原稿を入校する予定も伝える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『走都』第二次8号の「後記」の読み直し、すこし加筆して完成。「『走都』新刊紹介欄」にカルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の分を追加して印刷。あと9行分しか残っていないことがわかる。~山本育夫詩集『HANAJI花児1984-2019』の紹介文を追加。2頁を11行もオーバー。全体に削るしかない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) の「形式化の諸問題」の2節~5節。この論文も読了。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/22(火)

掲載日:2022年3月23日

*山本育夫詩集『HANAJI花児1984-2019』を途中まで読む。1984年刊の『ボイスの印象』以後の35年分の350頁を超える実質的な全詩集。既刊分が8割を占める。『ボイスの印象』を再読。つづいて未読の『新しい人』(1991年)を読むが、吃音的言語症とも呼ぶべき統辞法の破壊がよりいっそう目立つ。句読点、とくに読点の乱打も特徴的。「意味の、死。」という作品もあるぐらいだ。1980年代以降の現代詩の意味破壊の実験のひとつの典型だろう。途中で巻末の「あとがきにかえて」を読んで、本書刊行にいたる事情がつぶさに書かれていて、感慨深い。山本は少し上だが、ほぼ同世代。詩の方向性はちがうが、同時代を過ごしてきて、同じように長い中断をはさんでの再始動もほぼ時期を重ねるかたちで活動しているからだ。ましてや病気との闘いも大変そうで、本書への思い入れも強いだけにきちんと読むことを避けられない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*西山雄二さん、岩佐茂さんよりそれぞれ『ヘーゲルの未来』『ヘーゲル用語事典』の書物復権用増刷許可書とどく。高田純さんからは住所不明でもどってくる。
*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) の「隠喩としての建築」の「第五章 レトリック」を読む。シェリーの『詩の擁護』の引用があるが、《近代の文学者にとってもっともありふれた考え》であり、マルクスの〈価値生産〉と同じく、歴史的であり、産業資本主義の枠内にあるものと片づけている。やはり柄谷は隠喩の本質的創造性がわかっていない。創造が近代的歴史的な価値でしかないから転倒しなければならない、という考えは根拠薄弱ではないか。なにかとゲーデル的決定不可能性という問題に結びつけようとするのも、柄谷の思考のパターンになっている。いずれにせよ、この論文は言語隠喩論で批判的に検討する必要がありそうだ。さらに「形式化の諸問題」の1節を読むが、これは「隠喩としての建築」の再論。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/21(月=春分の日で休み)

掲載日:2022年3月22日

*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) の「隠喩としての建築」の「第四章 建築としての隠喩」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『gaga』23号に目を通す。戸谷崗発行。戸谷が長い宮澤賢治論を書いている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第12章 『世界の終わり』に向かって」の5節~9節。さらに「第13章 カルヴィーノ、マンゾーニ、灰色の地帯」を読み、読了。いつもそうであるように、ギンズブルグの文章は膨大な文献注とともに読まなくてはならないので、とても有益であるが読みづらい。今回の本もまた、ギンズブルグの了解を得て上村忠男が独自に編集した日本語オリジナル版であり、十三本の論考が収められている。そのいくつかはみずからの歴史学研究の過去をふりかえり、その方法論を現時点で再確認し総括するものであり、かれのミクロストリア的研究がいかに地道な検索と探索によって実現したものであるかがわかる。そして本書の特徴は、ケネス・L・パイクによって提唱された、エティック(etic)とイーミック(emic)というふたつの分析レヴェルの導入が随処に見られるところにある。訳者の付論によれば、前者は観察者による分析、後者は行為当事者による分析、ということになる。ギンズブルグの研究は、エティックな問いから出発して、イーミックな答えをめざすところにある、ということになる。ギンズブルグがこれまでやってきた研究スタイルをあらためて肯定的に確認したわけであるが、これは文学あるいは詩の探究をおこなうにあたっても参考になる。わたしの言語隠喩論のフィールドワークもまさにこうした方法的探究のひとつかもしれない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/20(日)

掲載日:2022年3月21日

*柄谷行人『隠喩としての建築』(講談社学術文庫) 読みはじめる。詩に関心のない柄谷が隠喩をどう論じるのか。「隠喩としての建築」の「第一章 建築への意思」「第二章 自然都市」「第三章 基礎論」を読む。《ラングの言語学は、「話す主体」の意識からはじめる現象学的な還元において成立するのであって、それはたとえば物理的な音声、指示対象【レファレント】、コンテクストを還元(カッコ入れ)することによってとりだされる。》(47頁)残りの2章が隠喩論だが、きょうはここまで。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『走都』第二次8号の詩3篇の印刷と読み直し。最終的な手入れ。タイトルも「ことばの海」「自由の定理」「ひとつの終末」とする。これで6ページぴったり。「後記」もとりあえず書く。29字×44行。1ページ分。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第11章 デ・マルティーノ、ジェンティーレ、クローチェ――『呪術的世界』のある頁にかんして」~「第12章 『世界の終わり』に向かって」の1節~4節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/19(土)

掲載日:2022年3月20日

*吉増剛造『我が詩的自伝――素手で焔をつかみとれ!』(講談社現代新書) の「第四章 言葉を枯らす、限界に触わる」~「第五章 言葉の『がれき』から」と「おわりに」、年譜を読み、読了。おそるべき行動力と人とのつきあいのよさ。とても真似のできるものではない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『一冊の本』3月号に目を通す。島薗進の連載が終了した。佐藤優はあいかわらず日共批判。この執念は何だろう。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第10章 モンテーニュの秘密」の5節~11節。第10章、終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/18(金)

掲載日:2022年3月19日

*吉増剛造『我が詩的自伝――素手で焔をつかみとれ!』(講談社現代新書) の「第三章 激しい時代」のつづき~終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『みすず』3月号に目を通す。ブレイディみかこを読む。このひとは『図書』でも谷川俊太郎との往復書簡のようなものを始めた。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第9章 『神はカトリックではない』」~「第10章 モンテーニュの秘密」の4節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*かわいふくみ詩集『風の ふふふ』通読。ほぼ同世代のひとだが、蜜蜂の死を覚悟したひと刺しの痛みを生の自覚へと導き、さまざまなものに感性を開いていこうとする感覚はしなやかなところがある。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『走都』第二次8号のための詩3篇をほぼ完成。タイトルが未定だが、いちおう6ページになる。これであとは「後記」を1ページと「新刊書評欄」を仕上げるだけ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/17(木)

掲載日:2022年3月18日

*吉増剛造『我が詩的自伝――素手で焔をつかみとれ!』(講談社現代新書) の「第二章 詩人誕生」のつづき~「第三章 激しい時代」の途中。なんともすさまじい生き方をしてきたことがわかる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*郷原宏さんにtel。30日に『立原道造――抒情の逆説』の見本ができるので、午前中に引取りに行った足で届けることに。代走リストの準備をしてもらう。→「思考のポイエーシス・日録篇twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*3時すぎ、萩原印刷へ。『立原道造――抒情の逆説』の最終校正。責了に。ツキモノも見せてもらう。
*世界の終焉を想定する詩の下書きを書く。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/16(水)

掲載日:2022年3月17日

*萩原印刷・小松さん、来社。『季刊 未来』春号の最終校正を持参。待ち校で責了もどし。『琉球共和国憲法の喚起力』の原稿6本、入校。あす『立原道造――抒情の逆説』の最終校正に4時ごろに萩原印刷へ行くことに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『交野が原』92号に目を通す。金堀則夫個人詩誌だが、中堅詩人が多く寄稿している。詩人たちに発表の場を提供するとともにみずからの詩作を共振させようとする営為には真似のできない精神のもちかたがある。峯澤典子さんが『言語隠喩論』について精緻な書評を書いてくれているのがうれしい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*吉増剛造『我が詩的自伝――素手で焔をつかみとれ!』(講談社現代新書) の「第二章 詩人誕生」の途中まで。
*『[新版]方法としての戦後詩』の仮ゲラ印刷。44字×18行×2ページで106枚。これをもういちど読み直して「再刊にあたって」を書けたら入校の予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/15(火)

掲載日:2022年3月16日

*『琉球共和国憲法の喚起力』の三木健「『オキネシア』から『琉球共和国』への旅」の仮ゲラのファイル修正。これもきょうの入校に間に合った。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~三木さんに仮ゲラ校正受取りのお礼E-mail。進行予定も。~~三木さんより了解の返信E-mail。
*『UP』3月号に目を通す。田中純さんの長期連載が終わったようだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*吉増剛造『我が詩的自伝――素手で焔をつかみとれ!』(講談社現代新書) 読みはじめる。「第一章 『非常時』の子」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんよりtel&E-mail。きょう『季刊 未来』春号念校を届けるのは都合がつかず。あす朝に。表2、表3の初校PDFもとどく。印刷して確認。~『季刊 未来』の「出た本+書評・紹介」ページの追加(『言語隠喩論』関連2本)のデータを作成し、あす渡す予定の『琉球共和国憲法の喚起力』の原稿6本のデータとともに小松さんにE-mailで送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*きょう届いた『プリズム』第2次5号に目を通す。谷合吉重さんが評論「隠喩について(I)」でわざわざ30年近くまえに出した『隠喩的思考』を参照するところから始めて、隠喩について『言語隠喩論』にも踏み込んで論じてくれている。よくわからないところがあるが、今後の展開が楽しみだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*きょう届いた『交野が原』92号に峯澤典子さんが『言語隠喩論』の書評を書いてくれた。わたしの意図がきわめて正確に読み取られていて、自身の詩作行為の実感と突き合わせながら深く共感してくれているのがよくわかる。この書評自体がたんなる感想に終わらずにみずからの詩的探究の精神と同期していることが感じられ、創造的であることに感銘を受ける。著者としてこれ以上のありがたさは想像できない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『走都』第二次8号のための詩をさらに推敲。さらに「『走都』新刊紹介欄.txt」にこれまでココログで書いた7号掲載以降の3詩集のデータを追加。これでは2ページにもならない。「後記」を2ページ書く必要あり。これで24ページになる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第8章 文字は殺す――『コリントの信徒への手紙 二』三・六のいくつかの含意について」の五節~七節。第8章、終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/14(月)

掲載日:2022年3月15日

*『琉球共和国憲法の喚起力』の上村忠男「国家か社会か、そして『困民主義革命』について――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き」と新川明「『「琉球共和国」夢譚』再論」のファイル修正。新川さんの分は仮ゲラ再印刷。あす入校の予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『図書』3月号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*三木健さんより『琉球共和国憲法の喚起力』の「『オキネシア』から『琉球共和国』への旅」の仮ゲラ校正とどく。
*吉田洋一『零の発見――数学の生いたち』(岩波新書) の「直線を切る」の部分の全三九節を読み、読了。後半は数学史概説。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第8章 文字は殺す――『コリントの信徒への手紙 二』三・六のいくつかの含意について」の一節~四節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/13(日)

掲載日:2022年3月14日

*吉田洋一『零の発見――数学の生いたち』(岩波新書) 読みはじめる。「はしがき」ほか「零の発見」の部分、すべて読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*望月遊馬詩集『燃える庭、こわばる川』通読。広島県出身らしい詩人の故郷の島や名所をめぐる現代の民譚とも言うべき語りは、詩を書くことの確固たる拠点をつかみなおそうとする誠実さを感じさせる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第7章 恥のきずな」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*第二次『走都』8号のための詩の下書きをとりあえず入力し、印刷。2篇で5ページ分。誤植を直し、さらなる修正。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/12(土)

掲載日:2022年3月13日

*大野晋『日本語練習帳』(岩波新書) の「III 二つの心得」~「IV 文章の骨格」~「V 敬語の基本」、「あとがき」を読み、読了。国語学者としての大野晋はことばの表現と理解の一元性にとらわれすぎているように思える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第5章 民族文献学――二つの事例研究」の一の2節~4節、二~三、「第6章 オライオンと会話する」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/11(金)

掲載日:2022年3月12日

*大野晋『日本語練習帳』(岩波新書) 読みはじめる。「まえがき」~「I 単語に敏感になろう」~「II 文法なんか嫌い――役に立つか」を読む。一年足らずで31刷=150万部超の大ベストセラーをいまごろになって読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*伊勢功治さんにE-mailで『立原道造――抒情の逆説』の装幀の進行の問合せ。束見本として『宿命』を指定。~伊勢さんより返信E-mailでカバー、表紙、扉のラフとどく。印刷して確認。~伊勢さんにtel。定価を修正。萩原印刷・小松さんと進めてもらうことに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~伊勢さんからE-mailで定価の修正版とどく。印刷して確認。仕様書もとどく。~伊勢さんに確認のE-mail。小松さんに転送E-mailで連絡。
*今垣知沙子さんにE-mailで『季刊 未来』春号の表紙の件で問合せ。できればきょうじゅうにもらいたい、とも。~今垣さんより返信E-mailで表紙のラフとどく。印刷して確認。~今垣さんにtel入れ。訂正なしを伝える。~今垣さんよりE-mailでfilestorageからのダウンロードのお知らせ。~今垣さんにお礼の返信E-mailと萩原印刷・小松さんに転送E-mailでダウンロードの依頼。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんよりtel。『季刊 未来』春号の赤字の多い箇所はもういちど念校を出す由。15日(火)に持参とのこと。ほかに表4は前号を流用。
*『琉球共和国憲法の喚起力』に転載予定の『沖縄差別と闘う――悠久の自立を求めて』収録の仲宗根勇さん起草の「琉球共和国憲法F私(試)案(部分)」を読み直し。誤植ひとつ見つける。さらに仲宗根勇「琉球共和国憲法私案の現在性――『復帰50年』の喚起力として」と仲里効「発見された "constitution/" ――可視と不可視の〈あいだ〉の共和国」の赤字のファイル修正、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんよりE-mailで『立原道造――抒情の逆説』目次の再校PDFとどく。~確認。あとがきのうしろをすこしずつ詰めてもらうよう小松さんに返信E-mail。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第4章 家族的類似性と系統樹――二つの認知メタファー」の4節~8節、「第5章 民族文献学――二つの事例研究」のはじめ~一の1節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/10(木)

掲載日:2022年3月11日

*『琉球共和国憲法の喚起力』の「『新沖縄文学』匿名座談会/『憲法』草案への視座(抄)」のテキスト処理+仮ゲラ印刷+通読+ファイル追加修正27ページ、スミ。これで手持ちの原稿はすべて終了。赤字のファイル修正が4本残るだけ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書) の「III カントの平和論」の5節~6節、「IV 新自由主義と戦争」を読む。さらに長い「あとがき」も読み、読了。どうも途中から憲法論の話ではなく、『世界史の構造』の焼き直しになっている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『タンブルウィード』11号に目を通す。若尾儀武さん発行。「編集後記」で若尾さんが第二次『走都』7号での北川朱実の文章のことを書いている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*湯浅博雄さんよりtel。『季刊 未来』春号の「新しい詩的言語の創出の試みX――ランボー『言葉の錬金術』の詩学を探究するために」の校正の連絡。責了に。近況いろいろ聞く。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんからE-mailで『季刊 未来』春号の「編集後記」ページの初校PDFとどく。~印刷して1行パンク分を修正。責了に。湯浅博雄さんの赤字のPDFとともにE-mailで小松さんに送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第4章 家族的類似性と系統樹――二つの認知メタファー」の1節~3節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/9(水)

掲載日:2022年3月10日

*仲里効さんからE-mailで『季刊 未来』春号の「残余の夢、夢の回流10 舟を漕ぐなら今――一九七二年五月から五〇年目のグラウンド・バス」初校の校正とどく。~赤字を転記して責了に。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書) の「II 憲法の先行形態」の4節~5節、「III カントの平和論」の1節~4節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*DocuSignでの『一人称の過去――歴史記述における〈私〉』の契約書へのサイン。~タトル・モリ・エージェンシーの三宅さんにE-mailで確認の依頼。~三宅さんより返信E-mailで先方のサイン待ちとのこと。~Nikoleta Koukmisiさんより契約完了の連絡E-mail。契約書のPDFをダウンロード。たしかにサインと各ページにイニシャルが入っている。
*水谷君よりE-mailでことしの書物復権の候補の最終情報とどく。~確認してtel。『ヘーゲルの未来』『ヘーゲル用語辞典』『「沖縄」に生きる思想』の3点でいくことにする。
*八重洋一郎さんにtel。『季刊 未来』で〈日毒〉論の連載を始めてもらいたいこと、ツェラン論、金時鐘論につづけて夏号で〈日毒〉論を書きたいと思っていること、『方法としての戦後詩』の再刊を予定しているので、解説を書いてほしいことを伝える。喜んで書いてくれる由。ゲラを送るまでひと月ほとかかる見込みも伝える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*中島浩さんにtel。おりかえしtelあり。『琉球共和国憲法の喚起力』の装幀を依頼。とりあえず参考に『琉球共和社会憲法の潜勢力――群島・アジア・越境の思想』を送ることに。喜んで引き受けてくれる。~未來社流通センターにtel。中島さんにほかに『沖縄差別と闘う――悠久の自立を求めて』『聞け!オキナワの声――闘争現場に立つ元裁判官が辺野古新基地と憲法クーデターを斬る』『沖縄思想のラディックス』もいっしょに送るように指示。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんよりE-mail&telで『季刊 未来』春号の目次、広告4ページ、出た本+書評・紹介ページのゲラPDFとどく。編集後記はあす午後になる由。それぞれ印刷して校了ないし責了に。広告が予想通りかなりパンクしたページが2箇所。大幅に削る。あす小松さんに渡す予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『59』26号、『独合点』147号に目を通す。いずれも金井雄二が送ってくれた。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/8(火)

掲載日:2022年3月9日

*「新刊案内解説.txt」に『琉球共和国憲法の喚起力』の訳者略歴を追加。さらに『一人称の過去――歴史記述における〈私〉』も作成&印刷。これを「『季刊 未来』巻末広告.txt」にコピー。~萩原印刷・小松さんに原稿データとPDFをE-mailで送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*新川明さんより速達で『琉球共和国憲法の喚起力』の仮ゲラ校正とどく。主要な修正は2箇所。この部分のPDFを仲宗根勇さん、仲里効さんにE-mailで送付。~仲宗根さんにtel。上村忠男さんの文章で井出孫六についての件。~仲宗根さんから返信E-mailでこれで安心、と。~仲里さんから了解の返信E-mail。
*「『季刊 未来』執筆者紹介+編集後記」ページで「編集後記」31字×42行を書く。今回はプーチン批判が長くなり、『琉球共和国憲法の喚起力』については少しだけになった。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷・小松さんからE-mailで『季刊 未来』春号の湯浅博雄「新しい詩的言語の創出の試みX――ランボー『言葉の錬金術』の詩学を探究するために」初校、仲里効「残余の夢 夢の回流10 舟を漕ぐなら今――一九七二年五月から五〇年目のグラウンド・バス」初校、『立原道造――抒情の逆説』の著者略歴、奥付、広告ページの初校PDF、出校。~湯浅さん、仲里さん、郷原宏さんにE-mail添付でゲラPDFを送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~6時ごろ、小松さん、来社。『季刊 未来』春号と『立原道造――抒情の逆説』のゲラ、持参。『立原道造』は責了で戻す。『季刊 未来』春号は3本、責了に。表2の広告ほか渡す。~郷原宏さんより返信E-mailで著者略歴は訂正なし、と。
*柄谷行人『憲法の無意識』(岩波新書) 読みはじめる。「I 憲法の意識から無意識へ」~「II 憲法の先行形態」の3節。柄谷によれば、憲法9条は日本人の集団的な超自我であり、無意識である以上、説得することも意識化することもできない、とフロイトに依拠しながら言う。ほんとうか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『季刊 未来』春号の他社広告を印刷。表2の位置指定。菅野昭正さん、上村忠男さん、野沢啓の分は責了に。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『[新版]方法としての戦後詩』のOCR起こしデータの校正をかねた読み直し+ファイル修正のつづき。「戦後詩という風景とその解体」16ページと「花神社版あとがき」4ページ、スミ。これで本文212ページ、完了。残るは「再刊にあたって」と[転換期を読む]に入れるための解説文。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/7(月)

掲載日:2022年3月8日

*『現代詩手帖』3月号(吉増剛造特集)の読み残しを読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『季刊 未来』春号の目次原稿、作成&印刷。~広告ページで郷原宏『[新版]立原道造――抒情の逆説』の増補改訂版、作成&印刷。~とりあえずここまでを萩原印刷・小松さんにPDFと原稿データをE-mailで送付、入校。~さらに「出た本」ページの原稿も作成&印刷。小松さんに送付、入校。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*折原浩さんにtel。『マックス・ヴェーバー研究総括』の進行状況、変更点などを聞く。古代ユダヤ教にかんする部分がかなり増えている、3月いっぱいで仕上げるとのこと。6月刊行予定にする。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*未來社ホームページで郷原宏『[新版]立原道造――抒情の逆説』をアップ。
*「新刊案内解説.txt」と「『季刊 未来』巻末広告」に『琉球共和国憲法の喚起力』を追加。略歴がまだ。
*今垣知沙子さんにtel。おりかえしtelあり。『季刊 未来』春号の表紙の依頼。原稿は後便で。~表1(キャッチをふくむ)、背、表4のデータを作成し、『宮本常一著作集52』の書影を添付して今垣さんにE-mailで送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『[新版]方法としての戦後詩』のOCR起こしデータの校正をかねた読み直し+ファイル修正のつづき。「第五章 〈戦後詩〉の現在」31ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第3章 微細な差異――エクフラシスと鑑定」のつづき~終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/6(日)

掲載日:2022年3月7日

*ポール・ヴィリリオ+シルヴェール・ロトランジェ『純粋戦争』の12節~14節。さらに訳者(細川周平)によるインタビューと訳者あとがきを読み、読了。〈速度〉というキーワードで現代の戦争は戦場にではなく兵站部の戦争であるとする視点を一貫して主張している。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『[新版]方法としての戦後詩』のOCR起こしデータの校正をかねた読み直し+ファイル修正のつづき。「第四章 〈戦後〉の成熟とその身体化」43ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『Curtain』2号の吉田和弘「吉本隆明小論」をおもしろく読む。かなり独断も多いが、きちんと批判すべきものは批判している。吉本の〈造語症〉というのにはひっかかる。造語には必要なものもあるからだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/3/5(土)

掲載日:2022年3月6日

*細見和之さんよりE-mailで『立原道造――抒情の逆説』解説の校正の連絡。修正2箇所。~細見さんにお礼と了解の返信E-mail。~ゲラに赤字を転記。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*ポール・ヴィリリオ+シルヴェール・ロトランジェ『純粋戦争』の8節~11節。《国家は自滅的になりました。かつてはそのような手段をもっていなかったのですが、いまはあります。》(119ページ)いまのロシアのウクライナ攻撃を予言していたかのようだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『ガーネット』96号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『琉球共和国憲法の喚起力』の上村忠男「国家か社会か、そして『困民主義革命』について――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き」の仮ゲラ校正の赤字を転記。
*『Down Beat』19号に目を通す。金井雄二が送ってくれた。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『[新版]方法としての戦後詩』のOCR起こしデータの校正をかねた読み直し+ファイル修正のつづき。「第三章 〈敗戦〉の風景」38ページ、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな――新しい文献学のために』の「第3章 微細な差異――エクフラシスと鑑定」のはじめ~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/4(金)

掲載日:2022年3月5日

*『季刊 未来』春号の仲里効「残余の夢 夢の回流10 舟を漕ぐなら今――一九七二年五月から五〇年目のグラウンド・バス」の仮ゲラ通読+ファイル追加修正。数行余りそうなので、仲里効著作関係の広告原稿を入れる。~9ページで問題がないことがわかったので、仮ゲラPDFとともに原稿データを萩原印刷・小松さんにE-mailで送付、入校。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ポール・ヴィリリオ+シルヴェール・ロトランジェ『純粋戦争』の6節~7節。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『季刊 未来』春号の湯浅博雄原稿「新しい詩的言語の創出の試みX――ランボー『言葉の錬金術』の詩学を探究するために」のテキスト処理+通読+ファイル追加修正。仮ゲラ10ページ分、印刷。仮ゲラPDFとともに原稿データを萩原印刷・小松さんにE-mailで送付、入校。→「思考のポイエーシス・日録篇twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『立原道造――抒情の逆説』の装幀用データを「新刊案内解説.txt」から抽出し、伊勢功治さんにE-mailに貼り付けて送付。さらに既刊本を流用して奥付、広告ページを作成。広告の追加分データを著者略歴ページのデータと併せてPDFとともに萩原印刷・小松さんにE-mailで送付、入校。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~伊勢さんよりデータ受取りの返信E-mail。
*上村忠男さんよりE-mailで『琉球共和国憲法の喚起力』の仮ゲラ校正とどく。
*神尾和寿さんより『ガーネット』96号とどく。神尾が「詩誌月評」で『言語隠喩論』と第二次『走都』7号について触れている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*5時半すぎ、新宿小田急13階の「さがみ」へ。すこし待って、藤井貞和さん、さらに思潮社の高木真史さん、いっしょに沖縄の高良勉さん、来る。いずれもひさしぶりに会う。呑みながら会食。沖縄の話がいろいろ出る。8時すぎ、解散。藤井さんと別れて、勉さんの宿泊先の新宿プリンスホテルまで高木さんと送っていく。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/3(木)

掲載日:2022年3月4日

*仲里効さんよりE-mailで『季刊 未来』春号の原稿の差し替え。川満信一さん、我部政男さんたちと会った話いろいろ。~すでにテキスト処理をすませていた『季刊 未来』春号の原稿データと秀丸のテキスト比較機能を使って修正部分の確認。とりあえず仮ゲラを再印刷。~仲里さんにtel。おりかえしtelあり。原稿の進行予定、『琉球共和国憲法の喚起力』の進行にかんする最新情報を伝える。西谷の「編集ノート」を追加するかもしれないことも。連載の単行本化とその後の執筆予定のことなどについてもいろいろ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ポール・ヴィリリオ+シルヴェール・ロトランジェ『純粋戦争』読みはじめる。『速度と政治――地政学から時政学へ』を読んだいきおいで読んでみる。じっさいヴィリリオは『速度と政治』を《小さいが重要な本》(57ページ)と言っている。ヴィリリオへのインタビュー本。5節まで。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*10時15分ごろ、郷原宏さん宅へ。『立原道造――抒情の逆説』の本文校正ゲラ受取り。しばらく話。郷原さんの提案で深大寺のそばを食べに行くことになり、クルマで深大寺へ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『現代詩手帖』3月号(吉増剛造特集)の吉増講演ほか、主要なものを拾い読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/2(水)

掲載日:2022年3月3日

*上村忠男さんに『琉球共和国憲法の喚起力』の論文「国家か社会か、そして『困民主義革命』について――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き」の仮ゲラを送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*湯浅博雄さんよりE-mailで『季刊 未来』春号の原稿「新しい詩的言語の創出の試みX――ランボー『言葉の錬金術』の詩学を探究するために」とどく。とりあえず印刷。すこし少ないような気もするが、なんとかなりそう。~湯浅さんに受取りの返信E-mail。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*タトル・モリ・エージェンシー業務部の三宅さんよりPASSES SINGULIERS by Enzo Traversoの版権契約書についてのE-mailとどく。契約書はデジタル署名とのこと。~必要な情報(名前、肩書き、メールアドレス)を書いて返信E-mailを送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~その後、署名用のDocuSignを転送してくれる。~契約書の7ページにわたる文面を印刷してざっとチェック。
*仲宗根勇さんにtel。『琉球共和国憲法の喚起力』の「琉球共和国憲法私案の現在性――『復帰50年』の喚起力として」の仮ゲラ校正は届いたこと、新川明さんの仮ゲラのコピーが届いたとのことで感想いろいろ。場合によっては西谷が「編集ノート」のようなものを書いて、この本の刊行にいたるいきさつを伝えることを提案。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*ポール・ヴィリリオ『速度と政治――地政学から時政学へ』(平凡社ライブラリー) の「第四部 緊急事態」の途中~終り。さらに訳者(市田良彦)による「訳者解説およびあとがき」「平凡社ライブラリー版 訳者あとがき」も読み、読了。ヴィリリオの〈速度〉概念の初めての展開らしい。たしかに今日のロシアによるウクライナ侵攻を手をこまねいて見ている欧米諸国が核戦争をふくむ全面戦争の恐怖から身動きできない状況はヴィリリオの分析によって先取りされているように思える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『季刊 未来』春号の仲里効「残余の夢 夢の回流10(最終回)舟を漕ぐなら今――一九七二年五月から五〇年目のグラウンド・バス」のテキスト処理。仮ゲラ印刷。9ページ分。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/3/1(火)

掲載日:2022年3月2日

*ポール・ヴィリリオ『速度と政治――地政学から時政学へ』(平凡社ライブラリー) の「第三部 速度制社会」の「四 消費される安全」~「第四部 緊急事態」の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『琉球共和国憲法の喚起力』の上村忠男論文「国家か社会か、そして『困民主義革命』について――琉球共和国憲法F私(試)案をめぐる覚え書き」のテキスト処理+通読+ファイル修正。30ページ、スミ。上村さんにE-mailで仮ゲラPDFを送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~上村さんより返信E-mailで紙でも送ってほしいとの返事。
*『タルタ』56号に目を通す。寺田美由記・田中裕子編集。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『兆』193号に目を通す。林嗣夫発行。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*仲宗根勇さんにtel。『琉球共和国憲法の喚起力』の仮ゲラはこちらに送ってくれてあるとのことで安心。三木健さん、上村忠男さんの原稿の件についていろいろ。~仲宗根さんより仮ゲラ校正とどく。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*菅野昭正先生よりtel。『季刊 未来』春号の「現代見聞録3 固有名詞考(1)」初校の電話校正。責了に。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。