HOME >> 西谷社長日録 >> 日録2022年11月

西谷社長日録

日録2022年11月

バックナンバー:

日録2022/11/30(水)

掲載日:2022年11月30日

*『アビラ』12号に目を通す。後藤光治個人詩誌。後藤の堅実な抒情詩は読ませる。エッセイもきちんとしているが、ときどきちょっとしたスキを見せるところがもったいない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*3時ごろ、萩原印刷へ。『SELF AND OTHERS』の色校などのチェック。『沖縄戦後世代の精神史』見本10冊、受取り。誠君と会い、いろいろ話。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻ノ中の「第三編 象徴詩潮」の「第一章 頽唐初期體」の第六節のつづき~終り、「第二章 享樂頽唐詩體」の第一節。岩野泡鳴にたいしては日夏は徹底的にバカにしているのがおもしろい。バカにするしかたが芸が細かい。たとえば《泡鳴の口語詩は死ぬまでつひに大成しなかつた。小説を作るやうになつてからかれの言語使用の拙劣と無頓着と粗野とがかへつて板についた。》(235頁上欄注)といった具合だ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*大岡信『拝啓 漱石先生』のII「漱石と『則天去私』」の四節のつづき~五節の途中。《彼(漱石)の小説の魅力は、追いつめても追いつめても常に逃れ去る部分があるような人間(特に女性)を描き出した点にある。一方には見る成心を拒絶し続ける生きた心理があり、他方には、拒絶を繰り返しながら逃れてゆくように見える心理をどこまでも追い続ける成心がある。》(132頁)→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/29(火)

掲載日:2022年11月30日

*『イリプスIIIrd』2号の「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」6ページと詩「ネガティヴ・クリティック」4ページの原稿のPDF化。~原稿データとともに松尾省三さんにE-mail添付で送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『現代詩手帖』12月年鑑号をざっとチェック。アンケート〈今年度の収穫〉で『[新版]方法としての戦後詩』を挙げてくれたひとが7人、『言語隠喩論』がひとり。
*『ガーネット』98号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*今垣知沙子さんにtel。『季刊 未来』冬号の表紙の件、1週間で頼む。原稿データはきょうじゅうに送る予定。~表紙の原稿を作成。書影とともにE-mail添付で今垣さんに送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*八重洋一郎さんより『季刊 未来』冬号の連載《稗史『黄色軍艦家【キルグンカンチャー】』余録》1回目の原稿「第一章 歴史の底へ下りていく」とどく。25枚半ほど。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻ノ中の「第三編 象徴詩潮」の「第一章 頽唐初期體」の第五節第四項のつづき~第五項、第六節の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*大岡信『拝啓 漱石先生』のII「漱石と『則天去私』」のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/28(月)

掲載日:2022年11月29日

*新城兵一詩集『流動するもの』通読。1990年刊。これで10冊の詩集をつづけて読んだことになる。今回の詩集は日常をうたったものが多く、新城のものとして読みやすかったが、最後のほうは新城ブシになる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男さんより『独学の思想』の仮ゲラ校正もどる。こちらの削除案はすべて無視される。
*『イリプスIIIrd』2号の「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」の原稿最終を読み直しとファイル修正。これであとはPDFと原稿データを送付するだけに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『現代詩手帖』年鑑号とどく。アンケートで何人かが『[新版]方法としての戦後詩』を今年度の収穫として挙げている。
*大岡信『拝啓 漱石先生』のII「漱石と『則天去私』」のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/27(日)

掲載日:2022年11月28日

*大岡信『拝啓 漱石先生』のII「漱石と『則天去私』」を途中まで読む。大岡の卒業論文らしいが、質量ともにこんな卒論はすごいとしか言いようがない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『兆』196号に目を通す。いつも小松弘愛さんが送ってくれる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻ノ中の「第三編 象徴詩潮」の「第一章 頽唐初期體」の第五節第一項~第四項の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*テレビでサッカー・ワールドカップ一次予選、日本対コスタリカ戦を観戦。0対1でまさかの敗戦。
*上村忠男さんよりE-mailで『独学の思想』の短い「あとがき」とどく。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/26(土)

掲載日:2022年11月27日

*上海有助商務諮詢有限公司の張さんからE-mailで電子書籍販売取引の件で連絡。「中国教育図書進出口有限公司(略称CEPIEC)は、書誌情報確認をし、すべて学術的な内容として認識し、書誌一覧のタイトル全数のご出品をしてほしい」とのこと。代理契約書もとどく。~電子データの所在を確認するが、「日本の民話」フォルダに全巻のPDFとepubデータと『聞け!オキナワの声』のepubデータがある以外は社内LANの「henshuu」~「NetLibrary関連」フォルダに膨大なデータ(12. 6GB)が保存してあることがわかり、バックアップ(時間がかかりそうなので、事務所で処理)。このうち使えないかもしれないものもありそうで検証する必要がある。ずいぶん大きな話になってきた。~張さんに返信E-mailで契約書返送の予定、電子書籍データの確認の必要などを伝える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻ノ中の「第三編 象徴詩潮」の「第一章 頽唐初期體」の第三節第六項~第八項、第四節第一項~第三項を読む。蒲原有明の「朝なり」を失敗作としている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男さんよりE-mailで『独学の思想』の仮ゲラ修正をきょうレターパックで返送した由。「小見出し案」「挿入部分」のPDF、「主要引用文献一覧.txt」も添付。文献一覧は3倍にも増えている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『59』28号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『ひょうたん』78号に目を通す。岡島弘子が送ってくれた。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*大岡信『拝啓 漱石先生』読みはじめる。「友だち――青年漱石・青年子規」「『流行作家』漱石の出現」「漱石・虚子・朗読」「明治の青春 漱石と子規」を読む。Iの部、終り。大岡の漱石理解がこれほど深いとは知らなかった。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/25(金)

掲載日:2022年11月26日

*萩原印刷・金子さんよりtel。『沖縄戦後世代の精神史』の本社見本は10部に。『SELF AND OTHERS』の色校チェックは30日午後に出張校正に行くことに。『季刊 未来』冬号をできれば12月20日にワタナベ流通に入れる方向で進める打合せ。『独学の思想』は年内刊行はしなくていいことになったことを伝える。~金子さんよりE-mailで『季刊 未来』冬号の上村忠男「残照録2 ひとりの橋川ファンの読書ノート」の初校PDFとどく。~印刷して確認。2行余る。~上村さんにE-mailで送付。~上村さんより返信E-mail。『独学の思想』の仮ゲラ校正はあすには終わるとのことで、刊行時期はいつか、と。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*田中浩さんより速達で『平和の条件』の解説と訳者あとがきの原稿とUSBとどく。~田中さんにtel。原稿が届いたことを伝える。書名は『平和の条件』のほうがいいことを確認。表記の統一などはまかせてもらう。場合によっては二分冊とする、など。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『越境広場』11号とどく。「琉球共和国憲法の喚起力」(西谷能英名義)掲載。自分のもふくめてざっと目を通す。仲里効さんをはじめ知っているひとが意外にもあまり書いていない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『2cv』5号を読む。二人詩誌で谷合吉重が送ってくれた。2cvとはフランスの2馬力の軽自動車。ドゥー・シュヴォーと読ませるはず。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*新城兵一詩集『風にまみれて』通読。1986年刊。後半はいつもの気難しい新城だが、前半は晩婚ゆえに遅い子どもの誕生から育っていく経験をふまえてのびのびとした筆致になっている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻ノ中の「第三編 象徴詩潮」の「第一章 頽唐初期體」の第三節第二項~第五項。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/24(木)

掲載日:2022年11月25日

*『一冊の本』11月号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*田中浩さんよりtel。E・H・カー『平和の条件』の解説と訳者あとがきの原稿+データUSBを速達で送った由。~『平和の条件』の原稿の印刷~テキスト変換。凡例・目次、序、人名索引、第一部、第二部。あわせて210ページ。ほぼ750枚分か。まずは「凡例」で注の処理などの基本方針を定め、文案を変更した。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻ノ中を読みはじめる。「第三編 象徴詩潮」の「第一章 頽唐初期體」の第一節~第三節の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/23(水=勤労感謝の日で休み)

掲載日:2022年11月24日

*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』のエッセイ「『暗夜行路』雑談」のつづき~終り。さらに「芦田総理大臣の施政方針演説にたいする質問」「高野長英のはしご段」を読む。本文、読了。さらに解説(小田切秀雄)と年譜を読み、読了。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第二編 浪曼運動」の「第二章 浪曼後期」の第五節~第十節と附記を読み、巻の上、読了。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*テレビでサッカー・ワールドカップ予選リーグ、日本対ドイツ戦を観戦。日本がまさかの歴史的逆転勝ち。

日録2022/11/22(火)

掲載日:2022年11月23日

*上村忠男さんより返信E-mailで『季刊 未来』冬号の「残照録2 ひとりの橋川ファンの読書ノート」の仮ゲラ校正とどく。『独学の思想』の仮ゲラ校正は文献一覧の作成に手間どっていて、戻しは12月上旬になるとのこと。~「残照録2」のファイル修正と仮ゲラのPDF化をして萩原印刷・金子さんにE-mail添付で送付、入校。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~金子さんより受取りとお礼の返信E-mail。
*新城兵一詩集『無名記』通読。1980年刊。前詩集『流亡と飢渇』につづく第三詩集。これは残余の作品を集めたものといった風情だが、この時期の苦渋に充ちた新城の生きざまが息苦しいリズムと語彙のなかに放出されていて、読むのも苦しい。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『イリプスIIIrd』2号の「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」の原稿を読み直し。最終加筆で6ページ完成。詩「ネガティヴ・クリティック」もだいたいこれでいけるか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第二編 浪曼運動」の「第一章 浪曼前期」の第十四節の途中~第十五節、「第二章 浪曼後期」の第一節~第四節を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/21(月)

掲載日:2022年11月22日

*『ERA』第三次19号に目を通す。川中子義勝編集・発行。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男さんの『季刊 未来』冬号の「残照録2 ひとりの橋川ファンの読書ノート」のテキスト処理+仮ゲラ印刷+通読+赤字入れ。仮ゲラをPDF化して上村さんにE-mail添付で送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第二編 浪曼運動」の「第一章 浪曼前期」の第九節~第十四節の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の短篇小説「萩のもんかきや」、エッセイ「山猫その他」「閏二月二十九日」「『歌のわかれ』序」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/20(日)

掲載日:2022年11月21日

*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第一編 草創時代」の「第三章 草創後期」の第十一節~第十二節、「第二編 浪曼運動」の「第一章 浪曼前期」の第一節~第八節を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇小説「むらぎも」の十のつづき~終り。ようやく読了。伝通院や富坂などなじみの土地が出てきてなつかしかったが、結局、東大新人会の左翼活動の話が中心。〈むらぎも〉とは五臓六腑のことで、主人公・片口安吉(=中野重治)の精神状態の隠喩か。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『波』1998年10月号に目を通す。萩原葉子、車谷長吉などを読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『イリプスIIIrd』2号のための「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」の原稿を読みなおしながらファイル修正。いちおう完成。詩「ネガティヴ・クリティック」のほうも推敲をつづける。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/19(土)

掲載日:2022年11月20日

*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第一編 草創時代」の「第二章 草創前期」の第九節のつづき~第十節、「第三章 草創後期」第一節~第十節を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『青春と読書』1998年10月号(辻仁成特集号)に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『季刊iichiko』156号の藤井貞和のことば論を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*新城兵一詩集『流亡と飢渇』通読。1979年刊の第二詩集。新城は異郷としての沖縄本島での日々の葛藤、政治的と思われる葛藤、さらにはエロス的葛藤などさまざまな青春の生きざまをこの詩集で表出しているように思えるが、その手法はいかにも1970年代的な印象が強いが、粘りづよい文体は変わらない。なお、この詩集で第一回沖縄タイムス出版文化賞を受賞している。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『イリプスIIIrd』2号のための詩「ネガティヴ・クリティック」にあらためて手を入れる。なんとか4ページ。

日録2022/11/18(金)

掲載日:2022年11月19日

*『沖縄戦後世代の精神史』の最終校正のつづき。IIの部以降のチェックも終わる。責了に。訂正は5箇所。そのページをPDF化して萩原印刷・金子さんにE-mail添付で送付。tel入れも。見本は30日。~仲里効さんにtel。出来予定日を伝え、寄贈リストを早めに送ってもらうことに。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*金田久璋詩集『理非知ラズ』通読。この民俗学者でもある詩人の蘊蓄はたいしたものだが、その半ば自虐的なユーモアと臨場感はおもしろいほどに詩とは遠いところがある。なんとも不思議な読後感だ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第一編 草創時代」の「第二章 草創前期」の第六節~第九節の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『イリプスIIIrd』2号のための「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」の原稿をあらためて読みなおし、オーバーした12行分を減らすための削除と加筆。いちおうこれで6ページ分、完成か。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/17(木)

掲載日:2022年11月18日

*齋藤恵美子詩集『雪塚』通読。十分に読みこなせないが、なぜか読点の使い方のうまいひとだということに気がついた。一行の区切りとは別にもうひとつの区切りを多用するこの技法は相当に意識的なものではないか、と変なことを思う。意識の切れ目の視覚化とでも言えようか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*萩原印刷・金子さん、来社。『沖縄戦後世代の精神史』の最終校正、持参。時間と訂正の具合がわからないので、ある程度やってみて赤字の具合をみて連絡することに。赤字がすくなければE-mailでPDFを送ることに。~夜、Iの部のチェック、スミ。問題なく直っているので、金子さんにメッセージでPDFでの赤字連絡だけですみそうと伝える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第一編 草創時代」の「第二章 草創前期」の第二節~第五節。→「思考のポイエーシス・日録篇思考のポイエーシス・日録篇「Facebook」。
*『イリプスIIIrd』2号のための「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」の仮ゲラ6ページを印刷して読みなおす。3節にあたる「オイノロゴス21」がカタカナ部分がほとんど平仮名になっているので、あわてて「思考のポイエーシス・日録篇」ブログとFACEBOOKの該当箇所を直す。なんでこんなことになったのだろう。ボケてきたのか。1節の吉本隆明にかんする部分を書き換えと補強をするが、すこし書きすぎて12行もオーバーランしてしまった。すこし刈り込む必要あり。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/16(水)

掲載日:2022年11月17日

*太田哲男さんからE-mailで『平和の諸条件』の訳稿データとどく。書名に「諸」を入れたいらしい。原稿が800枚ぐらいの大著であることがわかる。~太田さんに受取りとお礼の返信E-mail。タイトルを元に戻したいという意見も添える。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『わ』4号を読む。高橋玖未子個人詩誌。高橋のきまじめさがよく出ている誌面構成だ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上の「第一編 草創時代」の「第一章 長詩型の變遷」の第二節~「第二章 草創前期」の第一節。日夏は『新體詩抄』にたいして批判した者にたいしてこんなふうに言っている。《理由なき漫罵はその後の「明星」_¨星菫¨_時代を通過して今日に至る迄文學の判らぬ文士や文學の判る俗人の間に行はれてゐる。自ら開拓の勇氣なくして、先頭に立つものの一挙手一投足に責任のない皮肉を浴せて快とした不快な態度は、象徴詩時代特にそれが多かつた。自然主義に對する世間の態度亦これである。》(44頁)いまでも変わりはない事態である。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の九のつづき~十の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『イリプスIIIrd』2号のための「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」を「オイノロゴス」7、16、21を連結するかたちでとりあえず作成。6ページ分に調整をくわえたうえで17行ほど加筆が可能ということがわかる。今回はこれでいくことにする。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/15(火)

掲載日:2022年11月16日

*中島浩さんからE-mailで『沖縄戦後世代の精神史』の色校がとどき、確認してOKの連絡。~萩原印刷・金子さんにtel入れして連絡。本文白焼きのほうは新字もどしに手間どって17日夕方に出校、18日もどしの予定に。『SELF AND OTHERS』は月末に色校、12月中旬見本の予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「「Facebook」。
*『図書』11月号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*田中浩さんよりtel。E・H・カー『平和の条件』の原稿ができたとのことで、共訳者の太田哲男さんからデータが送られてくるとのこと。解説とあとがきは月末に。~太田さんからメールアドレスの確認E-mail。~返信E-mailでこのアドレスでOKの連絡。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*日夏耿之介『[増補改訂]明治大正詩史』(三分冊) の巻の上からいよいよ読みはじめる。1928年初版刊行時の「序」と1948年の「増補新刻本敍」を読む。後者にこの本の刊行以降のことが書かれている。《舊刻本は世のいちじるしき反響毀誉の渦中に圖らずも投ぜられたる宿命の書》(四頁)とある。「凡例」「緒論」~「第一編 草創時代」の「第一章 長詩型の變遷」の第一節。日夏の文体は華麗だが佶屈していて読みにくいが、言ってることは辛辣で的確。読み応えがある。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/14(月)

掲載日:2022年11月15日

*北海道立文学館編『歿後10年 吉本隆明 廃墟からの出立』読みはじめるが、あまり読みたいものがない。知り合いは多いが、たかがしれているので読む気にならない。しょうがないのでいつもの調子の吉増剛造、ハッタリかましの三浦雅士、その他いくつかを読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『へにあすま』63号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の八のつづき~九の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/13(日)

掲載日:2022年11月14日

*『独学の思想』の主要引用文献一覧の仮ゲラを印刷し、本文、注の赤字入り仮ゲラを上村忠男さんにレターパックプラスで送付。E-mailでデータのファイルも送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~上村さんより返信E-mailできのう送ったファイルが開けないとのこと。Shift-JISをUTF-8に変換して送り直してみる。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十九」のつづき~「ノート二十」(このノートはすべて「藝術的理性」で構成)「ノート二十一」(このノートは音楽用で、すべてリスト、目次、楽譜)「解題」の残り。これですべて読了。この二段組み750ページを読み抜くことで朔太郎論を書くうえでの準備は整った。それにしても朔太郎の熱心な勉強ぶりには驚く。この時代にどうやって資料を読めたのか。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『タルタ』58号に目を通す。寺田美由記・田中裕子編集。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『ミて』160号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の六のつづき~八の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『アブ』28号に目を通す。松原敏夫個人誌。〈ポンコツ素浪人〉を自称する松原の批評を読むと、沖縄内部での「反復帰論」をめぐっていろいろな確執があることがわかる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/12(土)

掲載日:2022年11月13日

*上村忠男『独学の思想』の主要引用文献一覧の作成のつづき、本文と傍注の関連箇所の修正、ほか。第九章4節~第十九章、一気に終わらせる。あす「主要引用文献一覧」を印刷して上村さんに送ることができる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『潮流詩派』271号に目を通す。長谷川宏が石毛拓郞詩集評を書いている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*北沢十一詩集『夏の終わりの俯瞰図』通読。かなり年配のようだが、ほとんど知らないひと。生の後半にきてさまざまな喪失や思いのこもった情感が流れてゆく。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十八」のつづき~「ノート十九」の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/11(金)

掲載日:2022年11月12日

*仲里効さんよりE-mailで『沖縄戦後世代の精神史』の初校校正PDFとどく。~修正分のPDFを印刷して転記をはじめる。~萩原印刷・金子さんが集金に来社。一部を旧字に変更する指定をしていたことがわかり、一括修正もどしができることがわかったので、正字→新字の作業はまかせることにして、初校も修正版PDFのプリントコピーを付けて責了で戻すことに。~プリントの切れているところを補修してPDF化したものをE-mail添付で金子さんに送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~仲里さんから最後の追加訂正1ページのE-mail。~金子さんに転送。
*上村忠男『独学の思想』の主要引用文献一覧の作成のつづき、本文と傍注の関連箇所の修正、ほか。第七章~第九章3節、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*萩原印刷・金子さんよりE-mailで『沖縄戦後世代の精神史』の著者略歴、奥付、広告ページの初校PDFとどく。~印刷して確認。念のため、仲里効さんに著者略歴部分をE-mail添付で送付。確認を依頼。~仲里さんより返信E-mailで1箇所修正。
*野村喜和夫詩集『美しい人生』通読。野村もそろそろ枯淡の境地にでも入ってきたか。いつものハッタリがなくなり、落ち着いて身の回りを見なおすような詩が多くなって、行数も少なくなってきた。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*きのう書いた「オイノロゴス21」を読みなおし修正したうえで「思考のポイエーシス・日録篇」ブログにアップ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十八」の途中~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/10(木)

掲載日:2022年11月11日

*上村忠男『独学の思想』の主要引用文献一覧の作成のつづき、本文と傍注の関連箇所の修正、ほか。第五章~第六章、スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『みすず』11月号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十七」を読む。これもすべて図版のみの哲学的思弁的なメモで、判読するのもむずかしいので、眺めるだけ。さらに「ノート十八」を途中まで。このノートは「概念について」と題されているように、思弁的な論考がやや生硬なかたちで展開されている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『月刊百科』1998年8月号の荒木経惟、森崎和江、荒俣宏を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*「オイノロゴス21」を8枚弱、書く。これはアマゾンの『言語隠喩論』への無理解と悪意あるブックレヴューの批判。あすもういちど読みなおしたうえで「思考のポイエーシス・日録篇」ブログにアップする予定だが、おそらく『イリプスIIIrd』2号に予定の「言語隠喩論のたたかい――時評的に2」に「オイノロゴス16」とともに転用することになりそう。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/9(水)

掲載日:2022年11月10日

*中島浩さんよりE-mail(2便)で『沖縄戦後世代の精神史』のカバー、表紙、帯、扉のPDF、仕様案とどく。~萩原印刷・金子さんに仕様書を転送。~中島さんに返信E-mail。確認したので、最終データを送ってもらいたい、と返事。同時にtelもあり。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。~中島さんからつきものデータをアップしたとの連絡E-mail。~金子さんに転送。
*『UP』11月号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『ぶーわー』48号を読む。近藤久也発行。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『雨期』79号に目を通す。編集人がなぜか送ってこなくなったが、谷合吉重が送ってくれた。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十四」「ノート十五」を読む。すべて図版のみの哲学的思弁的なメモで、判読するのもむずかしいので、眺めるだけ。さらに「ノート十六」も読むが、途中まで同様。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の五のつづき~六の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/8(火)

掲載日:2022年11月9日

*新城兵一詩集『エチカ』通読。「日の丸掲揚、君が代斉唱」運動に現場で抗した経験を盛り込んだ沖縄の闘士、みずからを〈野武士〉と呼ぶ新城の詩的闘争のエチカ。〈たとえ強制【しい】されて/植えこまれた菊であっても/菊は菊でしかありえぬために/開花した花は/「自然の力」だと馴れあっていくのか〉(「予感――ある闘争後記」部分)と仲間を叱咤する。〈菊〉とは言うまでもなく天皇制国家主義の隠喩だ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*新城兵一詩集『未決の囚人』通読。新城の第一詩集。清田政信が解説を書いている。新城の政治からの撤退もふくめた青年期の苦悩が刻印されている。宮古島出身だが、このころは石垣島に住んでいた。その後につながる晦渋さと倫理性をもつ文体はすでにこのあたりで形成されたようだ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*仲里効さんよりtel&E-mail。きのう送った『沖縄戦後世代の精神史』の初校がまだ届かない由。『越境広場』の執筆者紹介の原稿を頼まれる。~「著者略歴.txt」を流用して150字ほどの執筆者略歴を作成し、仲里さんにE-mailで送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~仲里さんより返信E-mailでお礼。初校も6時まえに届いた由。
*中島浩さんにE-mailで『沖縄戦後世代の精神史』のページ数を連絡。束を既存本で出してもらうよう頼む。~中島さんから返信E-mail。『[新版]方法としての戦後詩』を参考に18ミリで進める由。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十二」のつづき~「ノート十三」を読む。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/7(月)

掲載日:2022年11月8日

*西濃運輸にtel。5日に不在通知のあった図書印刷からの届けものの再配達の連絡。~萩原印刷・金子さんにtel。『SELF AND OTHERS』のポジフィルムがあれば、なんとか印刷可能とのこと。遅くとも月内には重版できるだろう、と。~未來社流通センターにtel。色見本として金子さんに1冊送るように指示。奥付をFAXしてもらう。~奥付原稿を作成。~4時まえ、萩原印刷へ。誠君、木村君とひさびさに会い、いろいろ話。金子さんに『SELF AND OTHERS』のポジフィルム、ほかを渡す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『独学の思想』の主要引用文献一覧の作成をはじめる。それにともない、本文と傍注の関連箇所の修正、ほかも。第四章まで終り。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*萩原印刷より仲里効『沖縄戦後世代の精神史』の初校とどく。250ページ。ざっと確認し、仲里効さんに元原稿とともにレターパックプラスで送付。tel入れでゲラ送りの連絡(留守電)。~仲里さんからE-mailで留守電を聞いたとの返事。~著者略歴、奥付、広告ページの原稿も作成。広告はE-mailで金子さんに送付。紙版はあとで渡す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『独合点』150号を読む。金井雄二個人詩誌。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十一」のつづき~「ノート十二」の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*きのう書いた「オイノロゴス20」を読みなおして加筆修正し、「思考のポイエーシス」ブログにアップ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の四のつづき~五の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/6(日)

掲載日:2022年11月7日

*上村忠男さんにtel。『独学の思想』の件でいくつか確認。注の処理として文献表を作成し、詳細情報はそこに集約、本文中には簡略化したものを組み込む。傍注は長いものだけにする。気になる表記の統一。小見出しと人名索引の追加は考えておいてもらう。作業にすこし時間を要するので、仮ゲラ送りは早くて2~3日後になる予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『詩と思想』11月号に目を通す。少年詩特集。愛敬浩一さんが送ってくれた。『[新版]方法としての戦後詩』の書評のほか、郷原宏『立原道造――抒情の逆説』の書評も書いている。ほかにはあまり読むところがない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十一」のはじめ~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*「オイノロゴス20」を書く。萩原朔太郎の「ノート」のおける芸術論をめぐって7枚半ほど。とりあえず印刷。あす読みなおして確認のうえ、「思考のポイエーシス」ブログにアップの予定。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/5(土)

掲載日:2022年11月6日

*上村忠男『独学の思想』の仮ゲラ通読、つづける。「第十五章 転機の年・二〇〇四年、そしてグラムシとの関係の総決算」「第十六章 韓国の若い友への手紙」「第十七章 イタリア版新しい波【ニューウェーヴ】の牽引者たち」「第十八章 ギンズブルグとの対話は続く」「第十九章 わたしのヒーロー、ジャンバッティスタ・ヴィーコ」スミ。これですべて読了。この2日間で200頁分ほどを一気に終わらせる。文献注をひとつにまとめる必要がある気がしてきた。あす上村さんに相談。→「思考のポイエーシス・日録篇」「<twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『GATE』34号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート十」のつづき~終り。朔太郎の芸術論が延々とつづくが、なかなか鋭いところがある。《美はどこにあるかと問へば、多くの人は自然の一角を指さすであらう。そこには海があり、森があり、建築がある。そしてその美を感知するものは自我の感覚である。併しながら、少しく注意して考へるならば、美そのものの實體は、決してかうした外界にあるのでもなく、また単なる感覚にあるのでもなく、實に我の心、我の人格そのものにあることを知るであらう。……美のリズムは外界の物體にあるのでなくして、實に我自身の心にあり、生活そのものにあることが分るであらう。》(390頁)→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/4(金)

掲載日:2022年11月5日

*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の四のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男『独学の思想』の仮ゲラ通読、つづける。「第十一章 《沖縄の記憶/日本の歴史》プロジェクト」「第十二章 大学行政への関与」「第十三章 〈バロック人ヴィーコ〉の探求」「第十四章 岩波シリーズ『歴史を問う』の企画」スミ。残りは五章。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*竹中優子詩集『冬が終わるとき』通読。必ずしも若いひとではないが、第一詩集。家族関係がひと通りでないことは読めばすぐわかるが、そのことにけっして負けていない勁さがことばの力となって伝わってくる。詩集名の〈冬〉とはそうした耐えてきた長い季節の隠喩だ。最後の同題の詩の最後に〈妹よ/よく聞け/私たちの用事は決して/よく生きることではない〉とある。謎めいているが、どこか当人が深く納得している深いことばだ。大きな可能性を感じさせる詩人の登場をいま眼にしているのかもしれない。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『現代詩手帖』年鑑号の「2022『現代詩手帖』〈今年度の収穫〉アンケート」を既成のデータを使って作成。~思潮社の『現代詩手帖』編集部あてに返信E-mailで送付。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート九」のつづき~「ノート十」の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/3(木=文化の日で休み)

掲載日:2022年11月4日

*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の三のつづき~四の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*上村忠男『独学の思想』の仮ゲラ通読、つづける。「第十章 言説のヘテロトピアに立つ」スミ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*金田久璋詩集『鬼神村流伝』通読。民俗学の知見をベースに地元福井のさまざまな風習や家族の記憶などを細部にわたって書き起こしている。注が多いのもそうした理由による。これも『イリプスIIIrd』への参加の余滴。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート九」のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『季刊 未来』冬号に書いた「詩的原理論の再構築――萩原朔太郎と吉本隆明の所論を超えて」のつづきとしてその2の準備をはじめる。まず「『詩の原理』の構成」という節を書くためにそのリードの部分を書く。→「思考のポイエーシス・日録篇twitter.com/nstn49」「Facebook」。

日録2022/11/2(水)

掲載日:2022年11月3日

*上村忠男『独学の思想』の仮ゲラ通読、つづける。「第九章 「表象の歴史学」 から 「歴史のヘテロロジー」 へ」スミ。第十四章~第十九章の仮ゲラも印刷。あとは読むだけ。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。~上村さんからE-mailで仮ゲラの進行状況を聞いてくる。半分でもいいから先に送ってくれると助かる、と。~返信E-mailでこんどの月曜までにかなり進める予定を返事。
*『飛脚』35号に目を通す。石毛拓郎個人誌。すごいハイペースで出ている。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の三のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート九」のつづき~。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。

日録2022/11/1(火)

掲載日:2022年11月2日

発信=神戸会計事務所
E-mail発信=神戸龍典
受信=愛敬浩一(『詩と思想』11月号)
E-mail受信=日本政策金融公庫(国民生活事業)、豊里友行

*上村忠男『独学の思想』の仮ゲラ印刷+通読、つづける。「第八章 カルロ・ギンズブルグとの対話」スミ。脚注の残りと本文の十三章までの仮ゲラ印刷。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/miraishajp」「Facebook」。
*『一冊の本』10月号に目を通す。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*愛敬浩一さんより『詩と思想』11月号とどく。愛敬さんの『[新版]方法としての戦後詩』の書評、掲載。ありがたし。→「思考のポイエーシス・日録篇」「twitter.com/nstn49」「Facebook」。
*『萩原朔太郎全集第十二巻 未發表ノート篇』の「ノート八」のつづき~「ノート九」の途中。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。
*中央公論社版『日本の文学41 中野重治』の長篇「むらぎも」の二のつづき~三の途中。このあたり地理的によく知っている場所が出てくる。→「思考のポイエーシス・日録篇」「Facebook」。