カントと永遠平和
世界市民という理念について
定価:本体3,200円+税
ISBN:978-4-624-01168-0
ISBN[10桁]:4-624-01168-6
発行日:2006年1月15日
元版年:2006
判型:A5判並製
ページ:262
Cコード:C0010
ジェームズ・ボーマン マティアス・ルッツ-バッハマン 編
紺野茂樹 田辺俊明 舟場保之 訳
ジャンル : 哲学・思想 >> 社会思想・社会思想史
ジャンル : 政治・法 >> 政治哲学・西洋政治思想史
【書物復権2016】
暴力の世界化のなかで、『永遠平和のために』をハーバーマス、ヌスバウムら論客が論じ尽くす。新たな歴史的文脈のもとで蘇るカントの平和論。
序章 ジェームズ・ボーマン、マティアス・ルッツ-バッハマン
1 グローバル化の「弁証法」
2 国民主権とグローバル秩序
3 多元主義、世界市民主義、非リベラル社会の問題
4 世界市民主義とその批判者たち
I 『永遠平和のために』におけるカントの世界市民理想――歴史的再興
第1章 カントと世界市民主義
マーサ・ヌスバウム
第2章 カントの平和理念と世界共和国の法哲学的構想
マティアス・ルッツ-バッハマン
II 人権、国際法、国際秩序――二百年後の世界市民主義
第3章 二百年後から見たカントの永遠平和という理念
ユルゲン・ハーバーマス
第4章 世界市民の公共圏 ジェームズ・ボーマン
1 「消極的代替物」としての世界市民的公共圏
2 世界市民的公共圏、市民社会、政治制度
世界市民的公共圏――「幻」の世界公衆?
結論
第5章 道理的な万民の法という理念について
トーマス・マッカーシー
第6章 カント世界平和構想に対する共同体主義と世界市民主義の挑戦