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注目の本一覧

宮澤賢治

宮澤賢治


二度生まれの子

ジャンル : 文学 >> 詩・詩論

ジャンル : 文学 >> 評伝・作家研究

シリーズ : 転換期を読む

倉橋健一

定価: 本体2,000円+税   ISBN: 978-4-624-93452-1    発行日: 2023年11月22日

1992年に刊行された幻の名著『抒情の深層――宮澤賢治と中原中也』(矢立出版)のうち宮澤賢治の部分を独立させ、あらたに関連文献を追加し、著者の長い「あとがきに代えて」とたかとう匡子氏による解説をくわえて復刊する。みずからの存在と書くことの意識をめぐって切迫する賢治の「修羅」とはいかなるものであったのか、妹トシの死をめぐる葛藤やさまざまな童話の分析など、コンパクトながら数多い賢治論のなかでも白眉の一冊。

ことばという戦慄

ことばという戦慄


言語隠喩論の詩的フィールドワーク

野沢啓

定価: 本体2,800円+税   ISBN: 978-4-624-60124-9    発行日: 2023年7月31日

言語の本質的隠喩性、創造的世界開示性という言語の根源的問題を提起した『言語隠喩論』(2021年)の言語理論をベースに、そのさらなる理論展開を示すとともに、近現代詩という豊穣な言語世界を広く深く渉猟し、詩人たちとその言語生産の実相を新たな視点から解読する。これまでの詩人論、作品解釈の次元を超えた詩的言語の可能性を、言語そのものの構造と詩人の言語意識との格闘のなかに見出そうとする『言語隠喩論』応用篇。

独学の思想

独学の思想

ジャンル : 哲学・思想 >> 現代思想

ジャンル : 哲学・思想 >> 思想史・精神史

ジャンル : 歴史 >> 西洋史全般

上村忠男

定価: 本体5,600円+税   ISBN: 978-4-624-01201-4    発行日: 2023年2月15日

イタリア思想史、学問論などを中心に欧米思想をあまねく渉猟する著者の知的活動を、その学問的出発点ともなった富山の山中でのフッサール「危機」書への取組みから東京外国語大学就任を経て、著作と翻訳にまたがる膨大な仕事へと展開する過程において、あらためて検証する。ヴィーコ、グラムシ、ギンズブルグ、アガンベンなどとの学的かかわりをつぶさに論じる。『季刊 未来』で19回に及んだ連載をまとめた著者の学問的自伝の総決算の書。