批判と挑戦
ポパー哲学の継承と発展にむけて
定価:本体2,200円+税
ISBN:978-4-624-01153-6
ISBN[10桁]:4-624-01153-8
発行日:2000年9月20日
判型:四六
ページ:254
Cコード:C0010
小河原誠 編
ポパーの思想にたいして以前から存在する誤解、曲解、歪曲にポパー哲学研究会主要メンバーによる反批判の書。ポパー哲学の日本における受容をつうじて日本の科学哲学、社会科学とどのような対応関係があるかも明らかにし、思想史の読み替え、書き替えが意図されている。ポパー思想顕彰の運動、ポパー的反証主義の実践運動の発端の書。
はじめに 小河原誠
ポパー受容史に見られる歪みについて 小河原誠
はじめに
I 誤解、それとも歪曲、若干の例
II 「探求論理學序説」に示されたポパー理解
III ポパー理解における歪みの歴史的経緯
IV ポパー理解の要点――市井三郎氏の理解
V 交錯仮説
反証可能性の理論──その意義 蔭山泰之
はじめに
第一部 反証可能性への批判
1 反証の非決定性
2 存在言明の反証不可能性
3 確率言明の反証不可能性
4 ホーリズムからの批判
5 形而上学的言明の反証可能性
6 事実と理論
7 批判的態度への批判
8 論理分析の批判
第二部 反証可能性の意義
1 反証の非決定性
2 もうひとつのポパー伝説
3 前進するための反証可能性
4 純粋存在言明の区別
5 確率言明の反証可能性
6 反証のホリスティックな構造
7 形而上学的言明の反証可能性
8 反証と変則事例
9 批判的態度の役割
10 論理の役割
11 未知の領域へ
12 科学的発見の論理
デュエム=クワイン・テーゼと反証主義 立花希一
要旨
I 問題
II 反証主義(反証可能性の二つの意味)
III 野
開かれた社会―開かれた宇宙
哲学者のライフワークについての対話
カール・ポパー フランツ・クロイツァー 対談 / 小河原誠 訳
定価: 本体2,000円+税 ISBN: 978-4-624-93214-5 発行日: 1992年9月10日