注目の本

東大闘争総括

東大闘争総括


戦後責任・ヴェーバー研究・現場実践

折原浩

世界的なヴェーバー学者でもある著者は一九六七年以降の東大闘争時代の造反教官としてもつとに著名であり、これまでもおりにふれて関連論著を発表されてきていますが、東大闘争の象徴的事件でもあった安田講堂攻防戦五〇周年を来年二〇一九年一月に迎えるにあたり、その後の社会のさまざまな問題がこの東大闘争で提起された諸問題が未解決のまま、あるいはいっそうの悪化をみる現状を憂慮されて、一気に書き下ろされた渾身の闘争総括書が本書である。ヴェーバー学者として東大闘争に立ち向かった著者が、大学内外のさまざまな矛盾や策動を綿密な資料調査と徹底した観察によって現場実践的に事実解明した驚くべき実態がついに明らかにされる。問題にかかわりのあるひとたちへの問題提起であるとともに鋭い挑発の書!

高木仁三郎 反原子力文選

高木仁三郎 反原子力文選


核化学者の市民科学者への道

高木仁三郎 著 / 佐々木力

反原発の思想家・運動家として知られる髙木仁三郎(1938-2000)の反原子力にかんする主要な論考を厳選し、再編集して収載する。髙木仁三郎思想のすべてが凝縮された一冊。フクシマに象徴される原発事故を早くから予見し、厳しい警告を発してきた髙木さんの思想は、いま読んでもまったく先験的な知見を展開しており、今後も原発問題にたいする明確な指針となりつづけるであろう。佐々木力氏、髙木久仁子氏による書き下ろし、西尾漠氏による解題のほか、詳細な著作目録と年表を新たに収録する。

加藤尚武著作集第3巻 ヘーゲルの社会哲学

加藤尚武著作集第3巻 ヘーゲルの社会哲学

加藤尚武

この巻には一九九三年に青土社から刊行された評判になった『ヘーゲルの「法」哲学』のほか、第2巻に主要部分が収録された『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』から関連の深い2章を収めたほか、「法における心身問題」をはじめとしてヘーゲルの法哲学および社会哲学に関連する単行本未収録論文7篇を収録する。著者のヘーゲル理解を多角的に示した一冊。

好評既刊

独露比較農民史論の射程

独露比較農民史論の射程


メーザーとハックストハウゼン

肥前榮一

『ドイツとロシア――比較社会経済史の一領域』で1986年の日経経済図書文化賞を受賞した著者のその後の研究『比較史のなかのドイツ農村社会――「ドイツとロシア」再考』をさらに発展させ、著者の理論の根幹をなすハックストハウゼンの貴重な論説の翻訳をふくむ、コンパクトながらも著者独自のドイツ・ロシア研究の最終到達点を明らかにする。大塚久雄、小林昇といった先達への批判的検証もくわえ、論争的視点も同時に提示する渾身の一冊。

加藤尚武著作集第2巻 ヘーゲルの思考法

加藤尚武

この巻は本著作集3冊目のヘーゲル論集になる。1992年に小社から刊行され、翌年の和辻哲郎文化賞学術部門を受賞した『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』(内2章は3巻に収録予定)を中心に、「純粋存在とエーテル」をはじめとする一九八〇年代後半以降に書かれた単行本未収録の専門的論文7篇を収録する。晦渋で複雑ななヘーゲル論理学と真正面から取り組んだ著者のヘーゲル学の真骨頂。