注目の本

加藤尚武著作集 第4巻 よみがえるヘーゲル哲学

加藤尚武著作集 第4巻 よみがえるヘーゲル哲学

加藤尚武

ヘーゲル学の巨頭による本著作集2冊目のヘーゲル論集。2012年に刊行された『哲学原理の転換』を中心に、1998年から1年半にわたって「ちくま」に連載された「ヘーゲル入門」をはじめとする単行本未収録論文10篇を収録する。ここではアメリカの分析哲学を中心にヘーゲル哲学の読み直し、再評価がなされている最近の哲学状況を紹介し、これからのヘーゲル学の変容をどのように把握していったらよいのかをさまざまな角度から検討する。ヘーゲル学はほんとうによみがえるのか。

ヘテロトピアからのまなざし

ヘテロトピアからのまなざし

上村忠男

思想史を中心に欧米の最新の学問的成果を精力的に紹介しつつ自身も〈ヘテロトピア〉をキーワードに新しい歴史学的方法論を構想してきた著者の最新の批評論集。ヴィーコに依拠しながらヘイドン・ホワイト、エドワード・サイード、カルロ・ギンズブルグ、ジョルジョ・アガンベン、G・C・スピヴァク、柄谷行人、マッシモ・カッチャーリなどを縦横無尽に渉猟し、同時に沖縄をめぐる諸問題など現代日本の思想的課題を徹底的に解明する上村思想史学の集大成。

加藤尚武著作集 第9巻 生命倫理学

加藤尚武著作集 第9巻 生命倫理学

加藤尚武

ヘーゲル学の巨頭によって新たな展開として日本で初めて切り開かれた生命倫理を中心とした領域である生命倫理学(バイオエシックス)に関する重要文献を網羅する。この領域で画期的な紹介となった『バイオエシックスとは何か』をはじめ『二十一世紀のエチカ――応用倫理学のすすめ』『脳死・クローン・遺伝子治療――バイオエシックスの練習問題』を柱に厳選された単行本未収録論文4本を追加して、この領域における著者の業績を一望できる。人間の生から死にいたるさまざまな現代的問題(安楽死、脳死、自己決定権、遺伝子治療など)に哲学者の使命の観点から現実的な根拠と判断を示す〈いのちの哲学〉。

好評既刊

東北おんば訳 石川啄木のうた

東北おんば訳 石川啄木のうた

新井高子 編著

朝日新聞3月14日の「天声人語」で大きく紹介されました。
「訳というのは、単なる言葉の置き換えではない、心の共有なのだと感じました。
 啄木の心を、おんばの声で聞くとき、東北の強さ、深さ、自在さが伝わってきます。(俵万智)
ほっこり、どっかり、声の力。震災をきっかけに、三陸海岸、大船渡のおんば(おばあちゃん)たちの力を借りて、啄木短歌を土地言葉訳して、100首! 立ち上がる、かつてない啄木像。俊英の詩人によるエッセイ、解説も必読。おんばの朗読が聴ける、QRコード付き!

ある女の子のための犬のお話

ダーチャ・マライーニ 著 / 望月紀子 訳 / さかたきよこ

イタリアを代表する作家のひとりであるダーチャ・マライーニによる子どもから読める挿絵入りの短篇集。
幼くして日本の強制収容所での生活を体験し、長年” 歴史のよみなおし” をしながら現実世界と向き合ってきた作家のメッセージを、犬という愛すべき生きものとの小さなドラマ(の花束)に込めて届けます。