注目の本

高木仁三郎 反原子力文選

高木仁三郎 反原子力文選


核化学者の市民科学者への道

高木仁三郎 著 / 佐々木力

反原発の思想家・運動家として知られる髙木仁三郎(1938-2000)の反原子力にかんする主要な論考を厳選し、再編集して収載する。髙木仁三郎思想のすべてが凝縮された一冊。フクシマに象徴される原発事故を早くから予見し、厳しい警告を発してきた髙木さんの思想は、いま読んでもまったく先験的な知見を展開しており、今後も原発問題にたいする明確な指針となりつづけるであろう。佐々木力氏、髙木久仁子氏による書き下ろし、西尾漠氏による解題のほか、詳細な著作目録と年表を新たに収録する。

加藤尚武著作集第3巻 ヘーゲルの社会哲学

加藤尚武著作集第3巻 ヘーゲルの社会哲学

加藤尚武

この巻には一九九三年に青土社から刊行された評判になった『ヘーゲルの「法」哲学』のほか、第2巻に主要部分が収録された『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』から関連の深い2章を収めたほか、「法における心身問題」をはじめとしてヘーゲルの法哲学および社会哲学に関連する単行本未収録論文7篇を収録する。著者のヘーゲル理解を多角的に示した一冊。

加藤尚武著作集第13巻 形と美

加藤尚武著作集第13巻 形と美

加藤尚武

この巻には一九九一年に中央公論社から刊行され、のちに岩波現代文庫に収められた名著『形の哲学――見ることの概念史』<をはじめとして、最初期の「シェリングとショーペンハウアーの芸術哲学」をはじめとして「現象学批判」「デューラーとブリューゲルの空間描写の違い」や「熊沢蕃山と安藤昌益」「西田幾多郎」など東洋思想を幅広く論じた単行本未収録論文19篇を収録する。著者の芸術的鑑賞力や美への関心の深さと多様性を遺憾なく発揮した一冊。

好評既刊

独露比較農民史論の射程

独露比較農民史論の射程


メーザーとハックストハウゼン

肥前榮一

『ドイツとロシア――比較社会経済史の一領域』で1986年の日経経済図書文化賞を受賞した著者のその後の研究『比較史のなかのドイツ農村社会――「ドイツとロシア」再考』をさらに発展させ、著者の理論の根幹をなすハックストハウゼンの貴重な論説の翻訳をふくむ、コンパクトながらも著者独自のドイツ・ロシア研究の最終到達点を明らかにする。大塚久雄、小林昇といった先達への批判的検証もくわえ、論争的視点も同時に提示する渾身の一冊。

加藤尚武著作集第2巻 ヘーゲルの思考法

加藤尚武

この巻は本著作集3冊目のヘーゲル論集になる。1992年に小社から刊行され、翌年の和辻哲郎文化賞学術部門を受賞した『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』(内2章は3巻に収録予定)を中心に、「純粋存在とエーテル」をはじめとする一九八〇年代後半以降に書かれた単行本未収録の専門的論文7篇を収録する。晦渋で複雑ななヘーゲル論理学と真正面から取り組んだ著者のヘーゲル学の真骨頂。