宮本常一著作集別集
私の日本地図4 瀬戸内海 I 広島湾付近
宮本常一 著
香月洋一郎 編・解説
シリーズ : 私の日本地図
〔第11回配本〕
原書は昭和43(1968)年刊。周防大島で生まれ育ち、「瀬戸内海の研究」を終生のテーマにした宮本常一は、日本常民文化研究所が水産庁の依託をうけて昭和24年から行なった漁業資料蒐集調査に参加したのを機に、瀬戸内海の島々・漁村を丹念にあるくようになった。その後、離島振興への取り組みも加わり、瀬戸内の島々をめぐる旅がつづくことになる。
本巻には、宮本が幼い頃から見てきた、生家に近い白木山からの風景の中の島々と中国地について、幾度かの旅の見聞が記される。内海の島・沿岸地の町・村に生きる人びとが、それぞれの棲み処づくりに注いできた努力と、時代時代の「今」に向きあった暮らしの変遷をものがたる写真269枚。
1 広島湾というところ
2 広島
3 広島以西
4 宮島
5 岩国
6 岩国以西・柳井
7 室津
8 周南の島々
9 横浜付近
10 倉橋島
11 能美・江田島
12 柱島
13 端島・黒島
14 津和地島・怒和島
15 二神島
16 由利島
あとがき
註
解説 連想への誘い・触発への仕掛け(香月洋一郎)
索引
※付録……地図