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ポイエーシス叢書 59
自由であることの苦しみ
ヘーゲル『法哲学』の再生
アクセル・ホネット 著
島崎隆 明石英人 大河内泰樹 徳地真弥 訳
シリーズ : ポイエーシス叢書
他者を認めることなく、己れの欲望のおもむくままに権利をもてあそぶ者たちを襲う、自由であることの苦しみ。コミュニケーションなき社会に蔓延する不透明な病理は克服されうるのか。『法哲学』に織りこまれた治癒と解放の論理を病める現代に再生する試み。フランクフルト学派新世代を代表する俊英がヘーゲル、そしてハーバーマスと対峙し、批判理論の新たな地平を切りひらく。
日本語版への序文
I 正義論としてのヘーゲル『法哲学』
第1章 個人的自由の理念――自律の間主観的条件
第2章 『法哲学』における「法・権利」――自己実現の必然的領域
II 正義論と時代診断の関連
第3章 自由であることの苦しみ――個人的自由の病理学
第4章 苦しみからの「解放」――「人倫」の治療的意義
III 近代の規範理論としての人倫の学説
第5章 自己実現と承認――「人倫」のための条件
第6章 「人倫」の過度な制度化――ヘーゲル的アプローチの問題
訳者解説1 コミュニケーション的自由の政治思想――ホネットによるヘーゲル『法哲学』読解(大河内泰樹)
訳者解説2 ヘーゲル『法哲学要綱』とホネットの解釈(島崎隆)
訳者あとがき
著者について
事実性と妥当性(下)
法と民主的法治国家の討議理論にかんする研究
ユルゲン・ハーバーマス 著 / 河上倫逸 耳野健二 訳
定価: 本体3,800円+税 ISBN: 978-4-624-01163-5 発行日: 2003年5月20日
事実性と妥当性(上)
法と民主的法治国家の討議理論にかんする研究
ユルゲン・ハーバーマス 著 / 河上倫逸 耳野健二 訳
定価: 本体3,800円+税 ISBN: 978-4-624-01162-8 発行日: 2002年11月1日
論理学・形而上学〔新装版〕
ヘーゲル哲学大系初期草稿1
G・W・F・ヘーゲル 著 / 田辺振太郎 他訳
定価: 本体4,800円+税 ISBN: 978-4-624-01142-0 発行日: 1998年5月25日
公共性の構造転換
市民社会の一カテゴリーについての探究
ユルゲン・ハーバーマス 著 / 細谷貞雄 山田正行 訳
定価: 本体3,800円+税 ISBN: 978-4-624-01123-9 発行日: 1994年5月30日
懐疑主義と哲学との関係
G・W・F・ヘーゲル 著 / 加藤尚武 奥谷浩一 門倉正美 栗原隆 訳
定価: 本体2,800円+税 ISBN: 978-4-624-02030-9 発行日: 1991年5月31日
コミュニケイション的行為の理論(下)
ユルゲン・ハーバーマス 著 / 丸山高司 厚東洋輔 訳
定価: 本体4,800円+税 ISBN: 978-4-624-01083-6 発行日: 1987年8月25日
コミュニケイション的行為の理論(中)
ユルゲン・ハーバーマス 著 / 藤澤賢一郎 岩倉正博 訳 / 他訳
定価: 本体4,800円+税 ISBN: 978-4-624-01080-5 発行日: 1986年6月20日
コミュニケイション的行為の理論(上)
ユルゲン・ハーバーマス 著 / 河上倫逸 平井俊彦 訳 / 他訳
定価: 本体4,800円+税 ISBN: 978-4-624-01075-1 発行日: 1985年10月2日
ヘーゲルの社会哲学
救済論および支配のイデオロギーとしての
エルンスト・トーピッチュ 著 / 宇治琢美 訳
定価: 本体1,500円+税 ISBN: 978-4-624-02016-3 発行日: 1973年6月4日