図書新聞6月18日号に『イサの氾濫』の書評が掲載されました。評者は詩人の管啓次郎氏です。ありがとうございます!
「木村友祐がそれぞれ二〇一一年と二〇一二年を費やして書いたふたつの中編小説が、『イサの氾濫』と題する単行本にまとめられた。それを通読して、いま述べたような小説の可能性を、改めて確認しておきたくなった。この二作が、一冊が、秘めている熱量に、胸騒ぎのようなものを感じるからだ。どちらも『震災後文学』にはちがいない。そして『震災後』の動揺に忠実に、あの日々にはっきりと見えるようになった社会と歴史のほころびを、きちんと考え直そうとしている。それは震災後の『後』を『過ぎたこと』として忘却に追いやろうとする者たちに対抗して、けっして決着がつくことのない『後』をつねにこの場に甦らせようとする意志の戦いでもある。」
★7月3日には東京・東中野のSpace&Cafeポレポレ坐にて木村友祐×白崎映美&東北6県ろ~るショー!!のライブがあります。
詳細はこちら(ご予約もこちらをご覧ください)→http://za.polepoletimes.jp/news/2016/03/201673.html
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