2016年4月アーカイブ

4月24日(日)の福井新聞、河北新報、神奈川新聞(時事通信配信記事)に『イサの氾濫』の書評が掲載されました。評者は文芸評論家の岡和田晃氏です。ありがとうございます!

「何もかもが津波に流されてしまったかのような、将司の寂寥たる心象風景。その絶望は、よるべを失った私たち自身の心を、そのまま映し出している。/だが、クライマックス、将司がその足跡を追いかけてきた叔父イサの破天荒なイメージが、真空にしっかりとくさびを打ち込む。まつろわぬもの、中央に反抗する蝦夷として、むき出しの自然や『生命そのものの奔放さ』を体現するのだ。イサと将司が一体になった、躍動感あふれる魂の叫びを聴き逃すな。」
「週刊新潮」4月28日号にて文藝ジャーナリストの佐久間文子氏による木村友祐著『イサの氾濫』の書評が掲載されました。ありがとうございます!

「将司はイサになり、イサは複数になり、幻影の中で馬に乗って疾走するイサたちは、東京へ向けて怒りの矢を降らせる。そのとき私たちは、長いあいだ封じ込められていた心優しき人たちの声が、何重にも彼らを取り巻き反響するのを脳内で聞く」

『イサの氾濫』
『東北大震災の後、東北地方には支援が集まった。(略)東北の人たちは感謝した。災害は人をいやでも弱者にする。(略)しかし、この構図にどこか違和感が混じる。(略)そのあたりの東北人の微妙な思いを正確に書いた小説である。』(池澤夏樹氏・「週刊文春」4月21日号)

『(収録2作品の)対照的な主人公たちを追いかけ、本をとじる。つめた息を放つと、三面鏡のまんなかに立たされている。目、そらすな。耳、ふさぐな。腹の底から、戦のさなかのように、怒号が響いてくる。』(石田千氏・「すばる」5月号)

『震災直後の割り切れない感情を『イサの氾濫』ほど刺激する作品はなかった。』(斎藤美奈子氏・朝日新聞4月3日)

『木村氏が『イサの氾濫』で古代蝦夷に目を向けたのには、彼の東北に対する強い思いがある。だからこの小説は千年以上の時空を一足飛びに超えて古代を今に引き出し、震災後の東北人と重ねた。』(木村彦三郎氏・デーリー東北3月24日)

『「叫(さが)べ」という言葉は主人公の怒りの発露であるとともに、物申せぬ東北人の思いが凝縮しているようにも感じられる。』(岩手日報3月13日)

『濁音の多い八戸弁を駆使しての独特のリズムを伴う語り口が、胸にささる。』(南陀楼綾繁氏・しんぶん赤旗3月13日)

*今後も新聞ブロック紙に時事通信配信記事、共同通信配信記事が掲載予定です*

この機会にぜひお読みください。
『イサの氾濫』
《弊社刊行の「日本の民話」が原話です》
毎週日曜朝9時からテレビ東京系列で放映中の『ふるさと再生 日本の昔ばなし』の5月の放送予定をお知らせいたします。

5月1日
弊社原話分放送なし

5月8日
「安達ガ原」......第13巻『福島の民話 第一集』片平幸三・編

5月15日
「奇しき色の大鹿」......第43巻『日向の民話 第二集』比江島重孝・編
「サンゴスの玉」......第37巻『屋久島の民話 第一集』下野敏見・編

5月22日
「たにしの姉妹」......第46巻『周防・長門の民話 第二集』松岡利夫・編
「銀杏の木」......第14巻『日向の民話 第一集』比江島重孝・編

#216 5月29日
「金の糞」......第47巻『天草の民話』浜名志松・編
「おなら売り」......第14巻『日向の民話 第一集』比江島重孝・編

※「安達ガ原」は「安達ヶ原の鬼婆」、「銀杏の木」は「白蛇の娘」、「金の糞」は「竜宮から来た猫」にタイトル変更されています。
「週刊文春」4月21日号の「文春図書館」《私の読書日記》にて作家の池澤夏樹氏による木村友祐著『イサの氾濫』の書評が掲載されました。見開きの半分強の誌面を割いて、併録の「埋み火」にもふれてくださっています。ありがとうございます!

「東北大震災の後、東北地方には支援が集まった。(略)東北の人たちは感謝した。災害は人をいやでも弱者にする。(略)しかし、この構図にどこか違和感が混じる。(略)そのあたりの東北人の微妙な思いを正確に書いた小説である。」「東北人でないぼくにその資格があるか否かはともかく、方言を駆使したこの会話を声に出して読むくらいはできるし、それはなかなかの快感であるのだ。」


下北沢のB&Bさんで開催予定の温又柔さんと木村友祐さんのトークイベント「ニホンゴを揺さぶれ!~わたしたちの大切な〈訛り〉について~」(『イサの氾濫』刊行記念)は4月16日(土)です。こちらもぜひ!

『イサの氾濫』
「すばる」5月号にて作家の石田千氏による木村友祐著『イサの氾濫』の書評が掲載されました。

(「イサの氾濫」と併録の「埋み火」の)「対照的な主人公たちを追いかけ、本を閉じる。つめた息を放つと、三面鏡のまんなかに立たされている。目、そらすな。耳、ふさぐな。腹の底から、戦のさなかのように、怒号が響いてくる。」「聖俗交わる更地に立つ。闘うひと、忘れるひと。そのどちらでもないこのからだは、どこへ行くのか。鏡をのぞきこむ。」
収録2作品を通しての書評は、東北の森羅万象へも想いをはせたひとつの作品のようです。ありがとうございます!


下北沢のB&Bさんで開催予定の温又柔さんと木村友祐さんのトークイベント「ニホンゴを揺さぶれ!~わたしたちの大切な〈訛り〉について~」(『イサの氾濫』刊行記念)は4月16日(土)です。こちらもぜひ!

『イサの氾濫』
小社期待の大著マーク・マゾワー『暗黒の大陸――ヨーロッパの20世紀』が「日本経済新聞」4月3日号の「この一冊」で書影入りで取り上げられました。評者は国際政治学者の細谷雄一氏。《18年前の執筆当時よりも現在の方が、本書が書かれている内容がよりいっそうヨーロッパの現状を鮮やかに説明している。それはマゾワーが予言者だからではない。巨大な歴史の潮流をきわめて適切に理解しているからだ。》《誠実に真実を語り、公平に史実を綴るマゾワーの歴史家としての力量は、イギリス人の歴史家の中でも卓越している。極めて精緻に書かれた、視野の広いこの名著を、優れた訳文によって読める意義は限りなく大きい。現代ヨーロッパを理解するための必読書である。》と評されています。アマゾンの在庫がいっぺんに切れてしまいましたが、在庫は十分に用意してありますので、ご安心くだ20160404123611-0001.jpgさい。

4月3日(日)の朝日新聞にて文芸評論家の斎藤美奈子氏による木村友祐著『イサの氾濫』の書評が掲載されました。
「『ハァ、その重い口(くぢ)ば開いでもいいんでねぇが。叫(さが)んでもいいんでねぇが』/あれから5年たって、状況は変わっただろうか。震災だけではない。東京の生活に挫折し、故郷にも居場所がない将司は格差社会の犠牲者とも重なる。」
4年以上も本になるのを待っておられたという斎藤さんの気持ちのこもった書評、ありがとうございます!

そして、下北沢のB&Bさんで開催予定の温又柔さんと木村友祐さんのトークイベント「ニホンゴを揺さぶれ!~わたしたちの大切な〈訛り〉について~」(『イサの氾濫』刊行記念)は4月16日(土)です。こちらもぜひ!

『イサの氾濫』
《弊社刊行の「日本の民話」が原話です》
毎週日曜朝9時からテレビ東京系列で放映中の『ふるさと再生 日本の昔ばなし』の4月の放送予定をお知らせいたします。

4月3日
「血のにじむそば」......第72巻『茨城の民話 第二集』日向野徳久・編

4月10日
「八百比丘尼」......第63巻『美濃の民話 第二集』赤座憲久・編
「大蛇の子」......第14巻『日向の民話 第一集』比江島重孝・編

4月17日
「いわしの頭も信心から」......第72巻『茨城の民話 第二集』日向野徳久・編
「鬼助と彦七」......第63巻『美濃の民話 第二集』赤座憲久・編

4月24日
「仏さまのひたいの光」......第63巻『美濃の民話 第二集』赤座憲久・編

※「血のにじむそば」は「そばがき和尚」にタイトル変更されています。

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