4月24日(日)の福井新聞、河北新報、神奈川新聞(時事通信配信記事)に『イサの氾濫』の書評が掲載されました。評者は文芸評論家の岡和田晃氏です。ありがとうございます!
「何もかもが津波に流されてしまったかのような、将司の寂寥たる心象風景。その絶望は、よるべを失った私たち自身の心を、そのまま映し出している。/だが、クライマックス、将司がその足跡を追いかけてきた叔父イサの破天荒なイメージが、真空にしっかりとくさびを打ち込む。まつろわぬもの、中央に反抗する蝦夷として、むき出しの自然や『生命そのものの奔放さ』を体現するのだ。イサと将司が一体になった、躍動感あふれる魂の叫びを聴き逃すな。」
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