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この4月1日に刊行予定の野沢啓『詩的原理の再構築――萩原朔太郎と吉本隆明を超えて』にあわせて『言語隠喩論』『ことばという戦慄――言語隠喩論の詩的フィールドワーク』の言語隠喩論三部作(税込み各3080円)を送料込み8000円でお申し込みを受け付けます。またこの三冊にあわせて野沢啓『[新版]方法としての戦後詩』(税込み2640円)を追加される場合は送料込み10000円で受け付けもできます。いずれも前払い、『詩的原理の再構築』刊行と同時に直接お送りすることになります。ご住所、ご氏名、お電話番号、書名(言語隠喩論三部作セット、または言語隠喩論三部作追加セット)を明記のうえ、下記の口座にお振込みください。入金確認できしだい、ただちに発送いたします。なお期間は3月3日~5月7日とさせていただきます。
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※なお、この情報は随時更新し継続していきます。
コロナ禍がつづくなか、この8月下旬に刊行されました齋藤雅俊さんの『自己責任という暴力――コロナ禍にみる日本という国の怖さ』が早くも重版になりました。コロナになると「自己責任」というかたちの差別、蔑視を浴びるというこの国の人間関係の怖さ、行政の対応の拙さを補完する「世間」という暴力を具体的に明らかにした、現代人必読の書です。身近な問題をわかりやすく論じています。ぜひご一読をお奨めします。
2017年11月から隔月刊で刊行してまいりました『加藤尚武著作集』が本日をもって完結しました。A5判で7000ページを超える大仕事でした。
完結にあわせて『季刊 未来』春号に加藤尚武氏の文章を掲載させてもらいました。
新しい内容見本も準備中です。お申し込みいただければ、お送りします。
「『反日種族主義(반일 종족주의)』は李栄薫、金洛年、金容三、朱益鐘、鄭安基、李宇衍が著述した本である。2019年7月10日未来社から出版された。」という記事がWikipediaに出ていて、すでに韓国内ではベストセラーらしく、個人や書店からの問合せが多くあり、たいへん迷惑しています。小社とはまったく関係のない種類の本であり、別の記事によれば、文藝春秋と翻訳が出る話があるらしい。内容はよく掌握していませんが、小社から翻訳を出す類のものではないようです。どうしてこういうことになったのか。記事によれば「『反日種族主義』の出版社である未来社のコ・ヨンレ代表」となっていますが、そんな人間は小社にはおりません。どうやら原本の出版社名が日本語に訳すと「未来社」となる可能性があります。ハングルをわかるかたがいたらご教示をお願いします。
すでに一部の皆様にはお知らせしてありますが、小社は3月25日をもって新しい事務所に移転することになりました。本日、引越しが完了しましたことをご報告いたします。

新住所は

東京都世田谷区船橋1-18-9(〒156-0055)

となります。こちらでは本社機能のほか、編集業務が中心になります。ご注文、営業関係のご相談等は従来通り未來社流通センターへお願いします。

本社・編集
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営業
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以上、よろしくお願い申し上げます。

 3月23日 未来社
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 ヘーゲル学者として出発し、そのテキストの解読をふくめた優れた業績を上げ、そこからさらに生命倫理学、環境倫理学など広く社会の現状に対応する応用倫理学的理論と実践にまで、哲学的知見を生かしてさまざまな領域の現代的課題を考察し、問題提起する現代日本を代表する哲学者の全主要業績を網羅する。単行本未収録論文をふくめて、将来に読みつがれるべき思考の痕跡を、多様なテーマにもとづいて整理し、配列する。各巻末に著者解題付き。著者は、山形大学、東北大学、千葉大学、京都大学、鳥取環境大学初代学長などの経歴をもち、日本ヘーゲル学会会長、元日本哲学会会長といった要職をかねて日本の哲学界の指導的立場をこなされてきた。日本哲学界待望の著作集。
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【推薦文】
倫理学のパラダイム転換」   野家啓一(東北大学名誉教授・総長特命教授、哲学専攻)

 私が大学院生であった頃、ヘーゲル研究で知られる加藤尚武氏の名は、夙に日本哲学界の「希望(ホープ)」として聞こえていた。私が氏の同僚として仙台の地に降り立った頃、氏はすでに哲学の夜空に輝く「星(スター)」として名を馳せていた。だがこの星、星座の一角を占めて不動のまま冷たい光を放つ恒星ではない。ノマドのごとき移動を繰り返し、位置と運動量を同時には把捉しがたい遊星である。遊星の不規則な運行が天動説から地動説へのパラダイム転換(これは氏が忌み嫌う概念だが)を促したことはよく知られている。このことは氏の精神の運動についても例外とはしない。
 もし加藤氏が登場しなかったならば、日本のヘーゲル研究は十年一日のごとき訓詁注釈の唄をうたい続けていたことであろう。また氏が知の最前線に旗を掲げなかったならば、日本の応用倫理学研究は、海外に比して優に十年は立ち遅れていたに違いない。少なくとも今日、生命倫理や環境倫理の分野で口を糊している研究者で、氏の敢行の余沢にあずからなかった者はいない。まさにわが国の倫理学は、氏の剛腕によって、ようやく実践的な「人間の学」として華麗な転生を遂げたのである。
 氏は出発点において「哲学の言葉は明晰でなければならない」(『ヘーゲル哲学の形成と原理』一九八〇)と宣言した。その志は、今日まで一貫して変わっていない。それから十年余を経て、氏は「哲学の使命は、『人にはどれだけの知識が必要か』ということを明らかにすることである」(『哲学の使命』一九九二)として、ヘーゲルのエンチュクロペディーの構想を引き継いで憚らない。ただし、生命観や自然観をめぐる知の布置が根本的に変容した現況を踏まえ、技術と倫理との対話を積み重ねつつ「変化に対応する合意形成という形で、理性を維持することが人類にとっての哲学的な課題である」(『哲学原理の転換』二〇一二)という地点へと一気に歩みを進める。
 その凜乎たる歩みの軌跡が今回、書肆の英断によって全十五巻の著作集に集大成されるという。江湖のアゴラに繰り出し、酔狂な事触れの役を買って出るのは、後生の喜ばしき義務である。

加藤尚武著作集刊行を祝って」  大井玄(東京大学名誉教授、環境医学、看取りの医療)

 生・老・病・死に寄り添う看取り医であり、水俣病などの環境問題にもかかわってきた私にとって、加藤尚武さんは、常に現場の倫理問題を考える筋道を示唆してくれる、ありがたい哲学者である。
 彼と知り合ったのは、三十年ほど前、東大で開いた生命倫理についてのセミナーの講師として招いたときだった。彼はヘーゲリアンとしてすでに著名であったが、こちらはヘーゲルの「精神現象学」に挑んだものの、あまりに難解で途中放棄していた。どんな話になるかと思ったが、切れの良い、明快な論旨で主催者のこちらも面目を施した。
 それが契機となり、彼の『ヘーゲルの「法」哲学』を読むと、これがヘーゲルかと思うほど平易で魅力的な切り口だった。

  哲学の使命は観念を明るくすることである。
  哲学の使命は観念を軽くすることであると、言ってもいい。

 この二行の殺し文句で私は彼のファンになってしまった。
 ベストセラーにもなった『バイオエシックスとは何か』では、彼は、哲学が法律の侍女である以前に、市民生活の侍女であるのだ、と述べている。
 二十世紀になり、心臓移植、試験管ベビーの誕生、生命維持装置の発達といった一連の医学の新技術は、それまでの法律、制度、慣習、倫理観ではそのまま処理できない新しい問題を生みだした。生命倫理はそれに応えようとする。
 さらに地球は狭く、資源的にも、生存可能な環境維持においても、無制限な人間活動は不可能なことも明らかになった。
 生存権、自己決定権、最大多数の最大幸福、権利の平等など既成の観念だけでは新しい了解は生まれない。では、結局コンセンサスの問題なのか。
 しかしコンセンサスは、共時的倫理、同世代間の倫理にすぎない。生存可能な環境を維持するためには、通時的倫理、異なる世代にまたがる倫理が要求されている。それが環境倫理である。
 加藤さんは、硝煙立ち込めるこれらの領域で、応用倫理哲学の旗手として、いまなお了解可能な道を示してくれている。
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★A5判9ポ一段組み上製カバー、各巻平均四五〇ページ、予価五八〇〇円~六八〇〇円
★内容見本進呈

★各巻収録内容(若干の変更の可能性はあります)

第1巻 ヘーゲル哲学のなりたち(第1回配本)450頁/5800円+税(11月22日刊行)
 『ヘーゲル哲学の形成と原理――理念的なものと経験的なものの交差』(1980年、未來社、山崎賞受賞)
*単行本未収録論文(4篇)
 ドイツ観念論の文化的背景
 カントと「ドイツ観念論」
 ヘーゲル
 ヘーゲル論理学の形成と変容
*書き下ろし著者解題23頁+詳細人名索引

第2巻 ヘーゲルの思考法
 『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』(1992年、未來社、和辻哲郎文化賞受賞)→ここから3章と9章を3巻へ移動
*単行本未収録論文(7篇)
 純粋存在とエーテル
 本質は現象する
 輪郭と使命
 絵入り辞典の世界
 対立の想定ごっこと 磁石
 何度も矛盾の出てくるびっくり箱
 ヘーゲル概念論のなかの自己関係性

第3巻 ヘーゲルの社会哲学
 『ヘーゲルの「法」哲学』(1993年、青土社)
 『哲学の使命――ヘーゲル哲学の精神と世界』(1992年、未來社、和辻哲郎文化賞受賞)から3章と9章
*単行本未収録論文(7篇)
 法における心身問題
 絶対的な理念
 歴史哲学の過去・現在・未来
 絶対精神とは何か
 スピノザの実体とヘーゲルの国家
 ヘーゲルの労働論
 ヘーゲル歴史哲学の原型

第4巻 よみがえるヘーゲル哲学(第3回配本)
 『哲学原理の転換』(2012年、未來社)
*単行本未収録論文(10篇)
 タブラ・ラサとア・プリオリ
 ヘーゲル哲学と懐疑主義
 sich entschlie@enとsich aufschlie@en
 ヘーゲル・パース・ヴィトゲンシュタイン・クワイン
 ヘーゲルと現代倫理学
 ヘーゲル研究者は200年間何をしてきたか
 ブランダムのプラグマティズム
 言葉と〈コギト〉
 ヘーゲル入門
 確率論の哲学

第5巻 ヘーゲル哲学の隠れた位相
*単行本未収録論文(29篇)
 ヘーゲル論理思想の背景
 単位の幻想
 生という存在の原型
 「発酵」という言葉にかんする覚書
 ヘーゲル論理学のなかの「実体」と「因果」
 ヘーゲル研究の新視角
 ヘーゲルにおける弁証法の最初の用例群
 『無限性』の概念史の試み――ゲーテ『スピノザに学ぶ』を資料として
 絶対精神の日常性
 精神現象学というゆがんだ真珠
 ヘーゲルの個体論とゲーテの色彩論
 ヘーゲルによる心身問題のとり扱い
 同一性の変貌と発展
 フィチーノとシェリング
 弁証法の21用例in精神現象学
 論理思想の歴史――ドイツ観念論の時代における、ある概念史の試み
 エーベルハルト批判に見えるカントの論争態度
 カントの述べなかったことによってこそカントは理解できる
 カントの歴史的位置づけ
 カントはヒュームを乗りこえたのか
 3「この前提なしにはカント体系に入れず、この前提あればカント体系に留まりえない」
 ヘーゲルによる乱暴なカント批判
 物自体という難問
 カント没後200年
 カント哲学とフランス革命についてのシェリングの証言
 為すべき故に為し能う
 有機体の概念史
 ドイツ観念論と自然哲学
 必然的個体としての有機体

第6巻 倫理学の基礎
 『現代倫理学入門』(1997年、講談社)
 『倫理学で歴史を読む――21世紀が人類に問いかけるもの』(1996年、清流出版)
*単行本未収録論文(11篇)
 21世紀に生きる人間の使命
 データの摩耗度と未来文化の設計
 持続可能性を妨げる究極の要因
 環境問題に対処する政治的主体の形成
 自然の歴史性から見た設計主義の限界
 核廃棄物の時間と国家の時間
 持続可能な未来と宗教
 核問題と民主主義
 人間と人間でない生物の関係
 人格と社会
 人格論への序章

第7巻 環境倫理学
 『環境倫理学のすすめ』(1991年、丸善ライブラリー)
 『新・環境倫理学のすすめ』(2005年、丸善ライブラリー)
*単行本未収録論文(15篇)
 エネルギー問題への環境倫理学からの提言
 宇宙船地球号のゆくえ
(自然哲学関係13篇)
 景観保護の法律問題
 「自然に帰れ」
 自然の内部の燃えたぎる聖なる生命
 アメリカ自然主義の原流
 ソローの野性的自然主義――善におとらず野性を愛する
 地上で最後の詩人
 進化論的野性尊重主義
 自然哲学の復権
 ヘーゲル自然哲学の存在理由
 自然哲学と現代
 科学史から自然哲学史へ
 日本の風景と環境
 『沈黙の春』の方法論

第8巻 世代間倫理
 『子育ての倫理学――少年犯罪の深層から考える』(2000年、丸善ライブラリー)
 『教育の倫理学』(2006年、丸善ライブラリー)
*単行本未収録論文(7篇)
 道徳発達における家庭と学校
 21世紀の子育て
 子ども白書
 究極の持続可能性
 子どもの存在論
 生き甲斐の哲学
 未来人を育てる

第9巻 生命倫理学(第2回配本)
 『バイオエシックスとは何か』(1986年、未來社)
 『二十一世紀のエチカ』(1993年、未來社)
 『脳死・クローン・遺伝子治療――バイオエシックスの練習問題』(1999年、PHP)
*単行本未収録論文(4篇)
 方法としての「人格」
 人間の尊厳アプローチの吟味
 エンハンスメントの倫理問題
 日本での生命倫理学のはじまり

第10巻 技術論
 『技術と人間の倫理』(1996年、NHK出版)
 『価値観と科学/技術』(2001年、岩波書店)
 『災害論――安全性工学への疑問』(2011年、世界思想社)

第11巻 経済行動の倫理学
 『資源クライシス――だれがその持続可能性を維持するのか?』(2008年、丸善)
*単行本未収録論文(19篇)
 第1章 社会システムの行きづまり
 第2章 外部性と調整能力
 企業倫理の未来像
 第4章 公共財の持続可能性
 企業の社会的責任
 第6章 企業倫理のさまざまな問題
 第7章 環境問題と企業
 第8章 ハイエクの自生的秩序
 第9章 インセンティブの新概念
 第10章 消費の歴史的なトレンド
 第11章 何のための豊かさ
 第12章 何のための貧しさ
 パスカルと金融危機
 ケインズと同性愛
 ウェーバーの悲壮感にご用心
 ソシュールの言語思想と社会分析
 マックス・ヴェーバー・スキャンダル
 フランクリンというテスト
 環境倫理と企業経営

第12巻 哲学史
 『20世紀の思想――マルクスからデリダへ』(1997年、PHP)
 『進歩の思想・成熟の思想――21世紀前夜の哲学とは』(1993年、PHP)200?ページ
*単行本未収録論文(11篇)
(哲学は何のために6篇)
 環境・情報・生命
 倫理の境域
 心の哲学・総覧
 技術と権利
 精神と知性の50年史
 悪の哲学誌
(西洋哲学史5篇)
 私の同時代人アリストテレス
 ヘレニズムとヘブライズムの地平分離
 哲学史とは何か
 ディーター・ヘンリッヒ「神の存在論的証明」解説
 ドイツ哲学の意義と展望

第13巻 形と美
 『形の哲学――見ることのテマトロジー』(1991年、中央公論社)+図版
*単行本未収録論文(23篇)
(美学7篇)
 モエレ沼
 デューラーとブリューゲルの空間描写の違い
 形とエロティシズム
 芸術終焉論と歴史概念の多義性
 美の起源
 ハイデガーの技術論と柳宗悦の民芸論
 味覚と志向性
(東洋哲学15篇)
 植民地主義の文体
 知の人・伊東俊太郎
 現代哲学としての仏教
 下村寅太郎
 熊沢蕃山と安藤昌益
 山本信
 明治期日本におけるドイツ哲学の選択
 山折哲雄さんの紹介
 死生観の東西
 田中正造と南方熊楠
 坂部恵
 渋沢栄一
 西田幾多郎
 東方思想と21世紀のアジア
 日本思想と歴史の未来像

第14巻 平和論
 『世紀末の思想――豊かさを求める正当性とは何か』(1990年、PHP)
 『戦争倫理学』(2003年、筑摩書房)
*単行本未収録論文(10篇)
 国防の大義とは何か
 正しい戦争は存在するか
 正戦論の含意
 キュング先生をまじえた朝日シンポジウム
 無差別戦争観と救命艇の倫理
 宗教と戦争
 環境倫理
 環境問題としての尖閣列島
 喧嘩両成敗
 昭和天皇に敗戦の気構えを説いた西晋一郎

第15巻 応用倫理学
 『応用倫理学のすすめ』(1994年、丸善ライブラリー)
 『合意形成とルールの倫理学 応用倫理学のすすめ3』(2002年、丸善ライブラリー)
 『合意形成の倫理学』(2009年、丸善)

ジャック・デリダ『嘘の歴史 序説』がこのほど刊行されました。この本には訳者あとがきが掲載されていません。原出版社ガリレー社の担当者が、こういう文書の追加は不要であるという理由づけによるものです。どうしてそうなのかは不明です。読んでいただけばおわかりのことと思われますが、日本の読者のための最小限の紹介にすぎません。最近のこの種の問題については小社代表の西谷の論評「翻訳出版の危機」http://www.miraisha.co.jp/shuppan_bunka_saisei/2016/09/ii-18.htmlをごらんください。

くわしくは本書のページをごらんください。→http://www.miraisha.co.jp/np/isbn/9784624932701

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