「新潮」6月号に「『がんばれニッポンっ!』という空白を埋める」と題して『イサの氾濫』の書評が掲載されました。評者は文芸評論家の岡和田晃氏です。ありがとうございます!
「(...)実際、『がんばれニッポンっ!』の裏にあった空白、震災当時は小さな違和感だったものは、今やナショナリズムや排外主義で埋め尽くされてしまうほどに、状況は悪化の一途をたどっている。被災地の内と外の関係性はどうしようもなく固定化してしまった。だったら蝦夷も、叫ぶしかない。叫んでいい。声なき従属民(サバルタン)のままではいられない。/カタストロフを経て固定化された、時間と空間の差異。併載された『埋み火』を読めば、それをいっそう明確に認識できるだろう」
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